仮定法

仮定法の使い方まとめ【一覧にまとめて完全理解!!入試問題解説】

坪田塾

ここでは仮定法についてまとめていきます。

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仮定法のまとめ

仮定法の形をまとめます。

まずは仮定法の基本公式を覚えましょう。

仮定法未来表現は2つだけ

公式の関係性

仮定法を使うさまざまな表現の一覧

Ifの省略(倒置)

ifを使わない仮定法

以上の5つのポイントが仮定法のまとめです。

必要であれば以下のファイルをダウンロードし、自分で編集してお使いください。

仮定法 入試問題にチャレンジ

仮定法を判断するときの考え方

仮定法基本公式をまず覚える
1.現在の仮定「(今)~なら、(今)…だろう」(仮定法過去)
 If S 過去形,  S would 原形.】    

※if節の中でbe動詞を使う場合は、wereを使うのが一般的です。

2.過去の仮定「(昔)~だったら、(昔)…だったろう」(仮定法過去完了)
 If S had 過去分詞,  S would have 過去分詞】

3.混合型「(昔)~だったら(今)…だろう」
 If S had 過去分詞,  S would 原形】

● 仮定法未来の公式を覚える

4. 話し合いの中などで「仮に~なら」と条件を示す。(可能性ゼロ)
If S were to do,  S would】

5.「万一~なら」と将来的に可能性のきわめて低いことを示す。(可能性1%)
If S should 原形,  S will,命令形 / would】

● 仮定法を使った様々な構文
6.「(Sは)~だったらなぁと思う」(願望)
S wish 仮定法(S did / had done)】

If only 仮定法
How I wish 仮定法
would rather 仮定法

7.「Aがなければ /  Aがなかったら」
If it were not for A,  /  If it had not been for A

But for A,
Without A,


8.「もう~する時間だ」
【It is (about) time S 過去形】  ※仮定法過去のみ.
9.「まるで~のように」
【as if / as though 仮定法S did / had done)】

● ifの省略による倒置のパターン
1. If S had done   →  Had S done
2.
If S were   →  Were S
3.
If S should do   →  Should S do

● if節の代用

※助動詞の過去形が出てきたら仮定法を疑う!!!!
仮定法はいつも“if”があるとは限りません。

その時に大事な判断は、

① 文脈から、話し手の発言が妄想だったら仮定法

② 助動詞の過去形(would,could,might)を見たら仮定法を疑う

これらのポイントをおさえた上で、問題を解いてみましょう。

Practice:空所に入る適語を選びましょう。

1. If I were you, I (  ) that bag. It’s much too expensive.

① won’t buy  ② don’t buy  ③ am not going to buy  ④ wouldn’t buy

答え

④ wouldn’t buy

仮定法基本公式を使う
1.現在の仮定「(今)~なら、(今)…だろう」(仮定法過去)
If S 過去形, → S would 原形.】

Ifの中が過去形(be=were)の場合は、助動詞の過去形を使います。

2. If I had left five minutes earlier, I (  ) the train.

① was not missed  ② would not missed  ③ would not have missed ④ would have not been missed

答え

③ would not have missed

仮定法基本公式を使う
2.過去の仮定「(昔)~だったら、(昔)…だったろう」(仮定法過去完了)

If S had 過去分詞,  S would have 過去分詞

Ifの中がのhad 過去分詞の場合は、would have 過去分詞を使います。

3. If I had worked harder, my business (  ) more successful now.

① had been  ② has been  ③ would be  ④ is

答え

③ would be

仮定法基本公式を使う
3.混合型「(昔)~だったら(今)…だろう」

If S had 過去分詞,  S would 原形

Ifの中がhad 過去分詞ですが、後ろに”now”がきているので現在の仮定と判断します。

そして、助動詞の過去形を使います。

4. If I (  ) John’s mother about his ambition to become a musician, what would she say?

① could have told  ② should have told  ③ used to tell  ④ were to tell

答え

④ were to tell

● 仮定法未来の公式を使う

4. 話し合いの中などで「仮に~なら」と条件を示す。(可能性ゼロ)
If S were to do,  S would

後ろに助動詞の過去形”would”がきています。

Ifの中で使えるものは、①現在の仮定か、②未来の仮定と判断します、

選択肢を見ると、ここで使えるものは”were to do”未来の仮定だと判断します。

5. If another world war (  ) occur, it might be the end of the world.

① should  ② may   ③ will  ④ could

答え

① should

● 仮定法未来の公式を使う

5.「万一~なら」と将来的に可能性のきわめて低いことを示す。(可能性1%)

If S should 原形,  S will,命令形 / would

後ろに助動詞の過去形”might”がきています。

Ifの中で使えるものは、①現在の仮定か、②未来の仮定と判断します、

選択肢を見ると、ここで使えるものは”should”未来の仮定だと判断します。

6. (  ) for your support, we wouldn’t be here.

 1 Not were it     2 It were not       3 Were not it       4 Were it not

答え

④ Were it not

● ifの省略による倒置
2. If S were →  Were S

後ろに助動詞の過去形”wouldn’t”がきています。

Ifの中を問われていますが、”if”がない

ifの省略による倒置だと判断します。

“were”が使われている場合は、

If S were → Were S”のように倒置して”wert S not”が正解

notは移動しません。

7. (  ) I known more about the man, I would not have trusted him.

 1 If  2 As  3 Were 4 Had

答え

④ Had

● ifの省略による倒置
1. If S had done   →  Had S done

後ろにwould have 過去分詞would not have trusted”がきています。

Ifの中を問われていますが、”if”がない

ifの省略による倒置だと判断します。

“had p.p”が使われている場合は、

If S had done → Had S doneのように倒置して”Had I known”が正解

8. (  ) anything happen to you, you can always call me on my mobile phone.

 1 If    2 Should   3 Unless 4 Would

答え

② should

● ifの省略による倒置
3. If S should do   →  Should S do

後ろに”can”がきています。

“anything happen to you”はこのままでは成り立ちません。

“anything”は単数で、三人称なので、本来は

“anything happen(s) to you”のように、”s”がつきます。

そのため、①Ifや③Unlessなどの接続詞は使えません。

ここで ifの省略による倒置だと判断します。

If S should do   →  Should S doのように倒置して”Should anything happen”が正解

9. I haven’t seen Mikiko for nearly three months. I wish she (  ) here now.

① was being  ② were  ③ would be  ④ would have been

答え

② were

● 仮定法を使った様々な構文

6.【S wish 仮定法(S did / had done)】を使う

wishの後ろにくる現在の仮定は過去形を使います。

S wish 仮定法 S did (過去形) が正解

10. I wish I (  ) enough money to buy the house around this time last year. → 91

①had ②should have ③had had ④could have

答え

③ had had

● 仮定法を使った様々な構文

6.【S wish 仮定法(S did / had done)】を使う

”last year(去年)”=過去なので

wishの後ろにくるものは、過去の仮定である”had done”を使います。

11. “May I smoke here?” ”I’d rather (  ).”

①for you not to ②you didn’t ③you won’t ④you not to

答え

②you didn’t

● 仮定法を使った様々な構文
6.「(Sは)~だったらなぁと思う」(願望)

Swould rather 仮定法S did / had done)】を使う

would rather S did(過去形) の形で、丁寧な依頼を表すことができます。

12. If (  ) I could run as fast as you!

① merely  ② not  ③ only  ④ so be

答え

③ only

● 仮定法を使った様々な構文
6.「(Sは)~だったらなぁと思う」(願望)

If only 仮定法S did(助動詞の過去) / had done)】を使う

if only 仮定法S did(助動詞の過去) / had done)” の形で、wishより強い願望を表すことができます。

13.When Mary came back, she looked so pale as if she (  ) a ghost.

① saw ② has seen ③had seen ④sees

答え

③ had seen

● 仮定法を使った様々な構文

9.「まるで~のように」
as if / as though 仮定法S did / had done)】を使う

“as if”に注目し、後ろの文が現在の仮定な「過去形」

過去の仮定なら、「had p.p」を使います。

この場合は、「幽霊を見たのが、メアリーが戻ってきたときよりも以前のこと」なので、

”had p.p”が正解です。

14.It is about time we (  ) to think about our future.

① start  ② will start  ③ started  ④ have started

答え

③ started

●仮定法を使った様々な構文

8.「もう~する時間だ」
【It is (about/high) time S 過去形】
を使う

これは形で覚えておけば問題ないです。

“time”の前に”about”がつくと、「そろそろ〜の時間」

“time”の前に”high”がつくと、「とっくに〜の時間」

15.Chieko could have become a great tennis player if it (  ) for her knee problem.

① would not have been  ② is not  ③ had not been  ④ cannot been

答え

③ had not been

● 仮定法を使った様々な構文

7.「Aがなければ /  Aがなかったら」
If it were not for A, / If it had not been for A】を使う

前の文に”could have become”(助動詞の過去+have p.p)が使われているので、

過去の仮定だと判断し【If it had not been for A】を使う

16. (  ) she had a little more money, she would have bought the beautiful dress.

① If  ② Unless  ③ Have  ④ Had

答え

④ Had

主節にwould have 過去分詞が使われているので、仮定法の基本公式から

過去の仮定【If S had 過去分詞,  S would have 過去分詞】と予想します。

”If”の中がのhad 過去分詞だと判断しますが、”If”がないので、

● ifの省略による倒置と判断し、

“had”が使われている場合は、

If S had done → Had S doneのように倒置して”Had she had”が正解

17. (  ) a little more patience, Mr. Brown could be a great teacher.

① But for  ② Except for  ③ If  ④ With

答え

④ with

判断の思考

● if節の代用

※助動詞の過去形が出てきたら仮定法を疑う!!!!
仮定法はいつも”if”があるとは限りません。

その時に大事な判断は、

① 英文を訳した時に、文脈から話し手の発言が妄想だったら仮定法

② 助動詞の過去形(would,could,might)が来ていたら仮定法を疑う

英文の主節(後ろの文)に助動詞の過去”could”が使われているので、仮定法と判断します。

ここでは、「もう少しの辛抱があれば、良い先生になれたかもしれないのに」という意味なので、

「〜があれば」=”with”が正解。

①②は「〜がなければ」の意味、③ifは接続詞なので主語と動詞がないと使えない。

詳しくは以下を確認してください⇩

仮定法⑧ 【 ifの代用 〜 仮定法なのにifがない? 〜 】 ここでは、ifがない仮定法について扱っていきたいと思います。 まず、仮定法を理解する上で大事なことを理解してください。 ...

まとめ

いかがでしたでしょうか。

わからない部分があれば、以前の記事を確認して見てください。

それでもわからなければ、いつでも質問してください

まとめると

仮定法基本公式をまず覚える
1.現在の仮定「(今)~なら、(今)…だろう」(仮定法過去)
 【If S 過去形,  S would 原形.】    

※if節の中でbe動詞を使う場合は、wereを使うのが一般的です。

2.過去の仮定「(昔)~だったら、(昔)…だったろう」(仮定法過去完了)
 【If S had 過去分詞,  S would have 過去分詞】

3.混合型「(昔)~だったら(今)…だろう」
 【If S had 過去分詞,  S would 原形】

● 仮定法未来の公式を覚える

4. 話し合いの中などで「仮に~なら」と条件を示す。(可能性ゼロ)
If S were to do,  S would】

5.「万一~なら」と将来的に可能性のきわめて低いことを示す。(可能性1%)
If S should 原形,  S will,命令形 / would】

● 仮定法を使った様々な構文
6.「(Sは)~だったらなぁと思う」(願望)
S wish 仮定法(S did / had done)】

=If only 仮定法                        
=How I wish 仮定法
=would rather 仮定法

7.「Aがなければ /  Aがなかったら」
If it were not for A,  /  If it had not been for A

=But for A,
=Without A,


8.「もう~する時間だ」
【It is (about) time S 過去形】  ※仮定法過去のみ.

9.「まるで~のように」
as if / as though 仮定法S did / had done)】

● ifの省略による倒置のパターン
1. If S had done   →  Had S done
2. If S were   →  Were S
3. If S should do   →  Should S do

● if節の代用

※助動詞の過去形が出てきたら仮定法を疑う!!!!
仮定法はいつも”if”があるとは限りません。

その時に大事な判断は、

① 文脈から、話し手の発言が妄想だったら仮定法

② 助動詞の過去形(would,could,might)が来ていたら仮定法を疑う

仮定法は、公式とさまざまな構文、ifの省略の形を覚えることでほとんどの問題を解けるようになります。

また、ネイティブの感覚として

仮定法=妄想なので

現実ではなく非現実(妄想)を表すために時制をズラしています。

現在の現実(現在形) → 現在の妄想(過去形)

過去の現実(過去形) → 過去の妄想(過去完了)

なので、Ifを使わなくても、時制をズラすことで「仮定法」を表すことができます。

そのため「助動詞の過去形」は仮定法を表す合図ということも頭に入れておいてください。

今日もありがとうございました。

ABOUT ME
ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。