勉強法

【2023年最新】英文解釈おすすめ参考書6選|基礎から最難関まで自分の目指す大学レベルの参考書を見つける

坪田塾

ここでは英文解釈におすすめの参考書を紹介していきます。

土台となる英単語や英文法をある程度固めたら、“英文解釈”が重要となってきます。
英文解釈の重要性、いつから始めるべきかなどの詳しい内容は、下の記事を参考にしてください。

【英文解釈はいつから?】そもそも英文解釈はいらない? → そもそも英文解釈とは? → やる必要があるの? → 英文解釈の参考書に取り組むべきタイミングはいつから? → ...

上の記事でも紹介しているように、英文解釈は自分で英文を分解して、正しく英文の意味を理解できるようにするための最後の確認作業です。

日頃なんとなく読んでいる英文を、意識的に意味を理解する訓練にもなります。

私自身、普段の授業の中で、英語の長文問題を生徒に解かせる際に、多くの生徒が本文はなんとなく読めるけど、”設問の英文”が正しく理解できずに間違えるという場面に多く遭遇します。

設問などの短い英文ほど、文脈で判断ができなため誤った解釈をすることが多いのです。

そういった解釈のミスによる間違いを防ぐために、英文解釈の教材が最後に重要になります。

この記事では、教材のレベルを基礎(初級)・標準(中級)・応用(上級)というレベルに分けて、おススメ度を星の数で表していきます。

対象レベルは、私の経験と感覚ですので、あくまでも参考程度で理解してください。

内容のポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

英文解釈の重要性

英文解釈の参考書を勉強する一番の目的は、英文の意味を正しく考える力を身につけることだと思います。

私の実体験で、英文解釈の参考書をやった生徒は、質問が多くなります。

生徒は「分からないとこが分からない」状態から「分からないとこが分かる」状態になり、考えて文章を読むようになります。

例えば以下の英文は、非常に簡単な英語で成り立っていますが、よく勘違いをしてしまう例文です。

In the example I am talking of the person continues to behave in what most people agree is a normal manner. (東京大学)

今まで”なんとなく読み”をしていたという人や、上の英文の意味を知りたい人はぜひ以下の記事も参照してください。

【英文解釈はいつから?】そもそも英文解釈はいらない? → そもそも英文解釈とは? → やる必要があるの? → 英文解釈の参考書に取り組むべきタイミングはいつから? → ...

いつから勉強し始めるべき?

結論から言うと、それぞれの学校や自分のレベルに応じて、タイミングは変えるべきなので、一概には言えませんが、目安として大事になるのは以下のポイントです。

◯ 文法を一通り終え、7割くらいの理解ができた時

◯ できれば単語帳を2周している状態

詳しくは以下の記事も参照してください。

【英文解釈はいつから?】そもそも英文解釈はいらない? → そもそも英文解釈とは? → やる必要があるの? → 英文解釈の参考書に取り組むべきタイミングはいつから? → ...

肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 【基礎レベル】


大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編 音声ダウンロード付

単元の数50
オススメ度
難易度基礎 (初級) ~ 標準(中級)
対象レベル(目安)偏差値 50以下 ~ 60
目指す大学(目安)日東駒専~GMARCH

「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」は、英文解釈の基礎から学べる演習用教材です。

内容は単元ごとに「 例題 ⇒ 解説 ⇒ 確認問題 ⇒ 発展問題 」という4ステップで構成されています。 

難易度としては、共通テストや日東駒専から、関関同立・MARCHなどの難関大学に挑むうえでも読解の足がかりになるレベルです。

特徴① 解説が簡潔で、図説で説明されているので、英文の構造が理解しやすくなっているのがポイントです。

図説のイメージ

特徴② 各単元の例題が一覧で見れるようになっているため、例文の暗唱や復習もとてもしやすくなっています。

特徴③ 確認問題の解説と図説が別冊となっているため、復習をする際にとても便利です。

特徴④ 音声ダウンロードができるため、復習やリスニングの強化にも最適です。 


同じシリーズで、「難関大」にターゲットを絞った書籍もあります。
こちらも構成は一緒なので、「必修編」と一緒で図解での解説が非常にわかりやすいです。

目安の大学はやはり、私立でいえばGMARCH/早慶を目指す方、または難関国公立を目指す方におすすめです。

ただし、他の応用レベルの教材に比べて、少し易しい傾向にあるので、もう少し難易度の高い英文で極めたい、または英文解釈が楽しいと感じる人は、この後に紹介する応用レベルの教材に挑戦しても良いかもしれません。

単元の数39
オススメ度
難易度標準(中級) ~ 応用(上級)
対象レベル(目安)偏差値 60 以上
目指す大学(目安)GMARCH以上

超入門 英文解釈の技術60 【基礎レベル】


大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 超入門英文解釈の技術60

単元の数60
オススメ度
難易度基礎 (初級)
対象レベル(目安)偏差値 50 ~ 60

超入門 英文解釈の技術60」は、英文解釈の基礎から学べる演習用教材です。

内容 は序盤は単元ごとに「 例題 ⇒ 解説 」という2つステップで構成されており、最後の巻末に「確認問題 ⇒ 解説 」が載っている、2部構成です。演習問題が少ないのと、後半の問題と前半の問題で難易度の差がかなりあり、解説も難しくなります。本当に英語嫌いの人は挫折する可能性があります。

難易度としては、共通テストや日東駒専などに挑むうえで、絶対に必要な基礎を養ってくれる内容となっています。

特徴① 簡潔で、解説が図説で説明されており、英文の構造が理解しやすくなっているのがポイントです。

解説のイメージ
図解

特徴② 各単元の例題が一覧で見れるようになっているため、例文の暗唱や復習もとてもしやすくなっています。

特徴③ 確認問題の解説と図説が別冊となっているため、復習をする際にとても便利です。

特徴④ 英文解釈の技術シリーズは「超入門60 / 入門70 / 基礎100 / 100」という4つ参考書が出ています。

 ⇒

このシリーズは、2番目の「入門70」だけでも、GMARCHレベルにも到達する力をつけることができると思います。

「基礎100」や「100」は上級者向けで、時間の余裕と英語の基礎が完成している人でないと、途中でリタイアしてしまう可能性が高い参考書です。

シリーズを全部やる必要はありません。

 

大学受験のための英文熟考(上) 【標準レベル】


大学受験のための英文熟考 上 (熟考シリーズ)

単元の数70
オススメ度
難易度標準 (中級)
対象レベル(目安)偏差値 60以上

「大学受験のための英文熟考(上)」は、は共通テスト~私大難関向けの標準レベルの参考書となります。

内容は単元ごとに「 問題 ⇒ 解説 」というシンプルな構成です。英文は短く難易度は高いですが、解説をしっかり読めば理解できます。

難易度としては、上で述べたように、GMARCH、関関同立などの私大難関を目指す受験生に最適です。

特徴① 英文が短いので、スピーディに英文解釈の力を伸ばしたいという方にオススメです。

特徴② 解説が別冊となっており、復習がしやすいです。

特徴③ 例文だけではなく単語の解説も詳しいのがポイントです。

特徴④ 「大学受験のための英文熟考」は(上)と(下)の2巻が出版されています。(上)は共通テスト~私大難関向けの標準レベルで、(下)は私大難関~最難関レベル(東大・京大・一橋や早慶上智クラス)に対応しています。

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基礎英文問題精構 4訂版 【標準~応用レベル】


基礎英文問題精講 4訂版

単元の数90
オススメ度
難易度標準(中級) ~ 応用(上級)
対象レベル (目安)偏差値60以上

基礎英文問題精構 4訂版」は、英文解釈や構文を網羅しており、中級者の方が使うとちょうど良い演習用教材です。1990年代から何度も改訂されながら、未だに英文解釈の代表的な参考書として使われています。

内容は単元ごとに「 問題 ⇒ 解説 ⇒ 音読」という3つステップで構成されています。英文はそれなりに長いので、この演習問題をしっかり復習すれば、かなりの長文読解力もつくことになります。音読用のCDも付属しているので、音読までしっかりと行えば、リスニングの対策にもなります。

難易度としては、関関同立・GMARCHレベルを志望する人はもちろんのこと、難関国公立を志望する方にとっても必須の教材となります。偏差値で言えば、60を超えたあたりで使うのがベストだと思います。

特徴① は音声CDが付いているので、この音声をお手本に音読まで取り組めれば、リスニング力も高められるでしょう。音声がついているという点は、英語学習の上でとても重要なので、オススメの参考書となります。

特徴② 40題の構文編の他に、文脈編と応用問題編が20題ずつ、頻出重要テーマ演習編30題という問題はボリュームはありますが、構文編だけでも十分な実力が身につきます。急いで英文解釈を学びたい人にもおすすめです。

 

ポレポレ英文読解プロセス50 【応用レベル】


ポレポレ英文読解プロセス50

単元の数50
オススメ度
難易度応用(上級)
対象レベル (目安)偏差値65以上

「ポレポレ英文読解プロセス50」は、東大・京大・一橋や早慶上智クラスの受験生が、最後の追い込みで使うのに適した、難易度の高い参考書です。特に早稲田の英語などはかなり難易度の高い英文が出ますが、そんな難関大の受験生と、英語で差をつけたい方にオススメです。

内容は単元ごとに「 問題 ⇒ 解説 」というシンプルな構成です。英文の難易度はかなり高く、解説もそれなりに知識がないと理解できないので、上級者向けです。難易度の高い他の参考書に比べて、英文はそこまで長くないです。

難易度としては、上で述べたように、東大・京大・一橋や早慶上智クラス志望する人が、最後の追い込み対策で使う参考書です。

特徴① 英文が短いので、最後の仕上げとしてスピーディに英語力を伸ばしたいという方にオススメです。

特徴② 選りすぐりの難問を、1ページ完結でまとめられている。

特徴③ 著者の西きょうじ先生自らが、Youtubeで全単元を解説しています。これはこの時代ならではの最強の特典ですね。Youtubeで「ポレポレ 解説」で検索すればすぐに出てきます。

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英文読解問題精選 【応用レベル】


TopGrade難関大突破英文読解問題精選 (Noblesse oblige)

単元の数77
オススメ度
難易度応用(上級)
対象レベル (目安)偏差値65以上

「英文読解問題精選」は、東大・京大・一橋や早慶上智クラス志望する人向けで、「ポレポレ英文読解プロセス50」よりも演習量が多い参考書となっております。関関同立やMARCHレベルの受験生にはオーバーワークになってしまう可能性があるので、必要な方のみ取り入れてください。

内容は単元ごとに「 問題 ⇒ 解説 ⇒ 入試問題演習 」という構成です。英文の難易度はかなり高く、上級者向けです。「ポレポレ英文読解プロセス50」より解説が分かりやすいです。

難易度としては、上で述べたように、東大・京大・一橋や早慶上智クラス志望する人が対策で使う参考書です。

特徴① 解説が図説で説明されており、英文の構造が理解しやすくなっているのがポイントです。

図説のイメージ

特徴② 英文がそこまで長くないので、最後の仕上げとしてスピーディに英文解釈の力を伸ばしたいという方にオススメです。

特徴③ 選りすぐりの難問を、1ページ完結でまとめられているので進めやすいです。

まとめ

英文解釈の参考書を勉強する一番の目的は、考える力を身につけることだと思います。

参考書を一つやると、生徒の質問が多くなるんです。おそらく生徒は「分からないとこが分からない」状態から「分からないとこが分かる」状態になり、考えるようになるのが一番大切です。

また英文解釈は、自分のレベルに合わせてしっかりこなしておくことで、長文問題に取り組みやすくなります。

ここに挙げた英文解釈の本は私が生徒に使わせてみて、効果があったものを厳選したものですが、他にもたくさんの良書があり、内容やレベルも様々なので、自分の実力や志望校のレベルにあったものを選んでください。

↓学習に関して悩んでいる方は、ぜひ公式ラインからご質問していただけたらと思います↓

 

最後に今回取り上げたおすすめ参考書を表にまとめます。

 参考書単元の数オススメ度難易度対象レベル(目安)目指す大学(目安)
読解のための英文法(必修編)50基礎(初級)~標準(中級)偏差値 50以下 ~ 60日東駒専~GMARCH
読解のための英文法(難関大編)39標準(中級)~応用(上級)偏差値60以上GMARCH以上・一般国公立
超入門 英文解釈の技術6060基礎(初級)偏差値 50 ~ 60日東駒専
大学受験のための英文熟考70標準(中級)偏差値 60以上日東駒専・GMARCH
基礎英文問題精構 4訂版90標準(中級)~応用(上級)偏差値60以上GMARCH・一般国公立
ポレポレ英文読解プロセス5048応用(上級)偏差値65以上東大・京大・早慶上智
英文読解問題精選77応用(上級)偏差値65以上東大・京大・早慶上智

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最後までお読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。