英文解釈

英文解釈の基礎 -その3-【形容詞のかたまり(形容詞節/形容詞句)】

坪田塾

ここでは、形容詞(=名詞を説明する)の働きをする語句や文について、例文を用いながら解説していきます。

形容詞のかたまりってどこで使われるの?

形容詞のかたまりとは、形容詞句と形容詞節のことです。形容詞の働きは、名詞を説明(修飾)するというものです。例えば、“大きな犬”という句は、大きなが形容詞で、犬という名詞を修飾していますね。このように名詞を就職する道具を形容詞と言いますが、ここでは形容詞のかたまりを勉強していきましょう。

英文中で名詞を後ろから修飾する。

どんな種類があるの?

以下の8種類があります。

形容詞句

  • (1)前置詞句 ⇒ 名詞 <前置詞+名詞>
  • (2)不定詞句 ⇒ 名詞 <to do…>   …する/するための/すべき
  • (3)分詞句   ⇒ 名詞 <doing… > …している / <done…> …される/した
  • (4)形容詞句 ⇒ 名詞 <形…>

形容詞節 (接続詞の役割)

  • (5)関係代名詞節  ⇒ 名詞 <who(m) / which / that / whose 名詞 (S) V…>
  • (6)主語(S) + 動詞(V)  ⇒ 名詞 <S V…>
  • (7)関係副詞節 ⇒ 名詞 <when / where / why / the way S V…>
  • (8)同格 that / whether ⇒ 名詞 <that/whether S V…>

それでは例文を用いながら、実際に上の8種類がどのように、どこで使われるかを見ていきましょう。形容詞のかたまりを<   >を使って示していきます。また修飾する名詞には青いマーカーを引いてあります。

(1)前置詞句 ⇒ 名詞 <前置詞+名詞>

まずは一番典型的な<前置詞+名詞>のかたまりです

Pass me the salt <on the desk>. (<机の上の>塩をください)

  V  O1     O2

(<机の上の>をください)

“on the desk”という前置詞+名詞のかたまりが、前の名詞”the salt”の場所を説明しています。

(2) 不定詞句 ⇒ 名詞 <to do…>

to 不定詞から確認しましょう。訳し方は「…する/するための/すべき」で、to 不定詞がどこで使われているかを確認していきましょう。

1. He was the first man <to walk (on the moon)>.     (S V 関係)

  S V       C

  (彼は<月を歩いた>最初の人だった)

2. I have a lot of letters <to write>.                   (V O 関係)

  S   V        O

  (<書くべき>たくさんの手紙がある)

3. Give me some papers <to write on>.                (前置詞+Oの関係)

    V   O1    O2           

  (<書くための>をいくつかください。)

4. He had a desire <to see her>.                      (同格の関係)

  S    V       O

  (彼は<彼女に会うという>強い願いを持っていた)

例文1では“to walk on the moon”のかたまりが前の“the first man”を修飾しています。

(このパターンはSV関係と呼ばれ、the first man が主語、(to) walk のtoを抜いたら述語として成り立つので、SVの関係と言われています。)

例文2では“to write”が”a lot of letters”を修飾しています。

(このパターンはVO関係と呼ばれ、a lot of letters が目的語で、to write の後ろに入れることができるので、VOの関係と言われています。)

例文3では“to write on”が”some papers”を修飾しています。

(このパターンは前置詞+Oの関係と呼ばれ、a lot of letters が前置詞の目的語で、to write on のon(前置詞)の後ろに入れることができるので、前置詞+Oの関係と呼ばれています。)

例文4では“to see her”が”a desire”を修飾しています。

(このパターンは同格の関係と呼ばれ、to see herはdesireの内容となります。「彼女に会うという願望」という意味になり、desireとto see her は=関係なので、同格と呼ばれます。

(3) 分詞句   ⇒ 名詞 <doing… >  /  <done…>

分詞には、現在分詞(doing)と過去分詞(done)の2種類しかありません。

現在分詞(-ing)     →「~している」          

過去分詞(p.p)     →「~される、された、した(完了)」

1.The man <reading a book over there> is Tom.

  S        現在分詞                 V  C

(<向こうで本を読んでいる>はトムです)

2.The book <read most (in the world)> is the Bible.

    S      過去分詞                 V   C

 (<世界で最も読まれている>は聖書です。)

例文1では“reading a book over there”が”the man”を修飾しています。

例文2では“read most (in the world)”が”the book”を修飾しています。

(4) 形容詞句 ⇒ 名詞 <形…>   ※名詞の後に形容詞句をつけて、名詞を説明する

※名詞の後に形容詞をつけて、名詞を修飾することがあります。

 We were on a train <full of passengers>.

   S  V       名  形

  (私たちは<乗客でいっぱいの>電車に乗っていました)

例文では“full of passengers”が”a train”を修飾しています。

(5) 関係代名詞節  ⇒ 名詞 <who(m) / which / that / whose 名詞 (S) V…>

関係代名詞も形容詞のかたまりとして、名詞を説明する役割をします。皆さんは下の表を覚えていますけね?ここではあまり解説しませんが、わからなければ関係代名詞の部分を確認してください。

1.He is the man <who lives (here)>.

  S  V   C       (S’)    V’                          

  (彼は<ここに住んでいる>です)

2.The woman <whom he married> was beautiful.

   S           (O’)   S’      V’       V     C

  (<彼が結婚した>女性はきれいだった)

3.The book <which I borrowed (from him)> is interesting.

   S         (O’)  S’      V’                  V    C

  (<私が(彼から)借りた>は面白いです)

4.This is the picture <that Mary painted>.

   S   V    C           (O’)   S’         V’

  (これは<メアリーが描いた>です。)

5.I met a girl <whose name I had forgotten>.

  S  V   O              S‘       V’

  (<私が名前を忘れていた>女の子に会った。)

例文1では“who lives (here)”が” the man”を修飾しています。

例文2では“whom he married”が” The woman”を修飾しています。

例文3では“which I borrowed (from him)”が” The book”を修飾しています。

例文4では“that Mary painted”が”the picture”を修飾しています。

例文5では“whose name I had forgotten”が”a girl”を修飾しています。

(6) 主語(S) + 動詞(V)  ⇒ 名詞 <S V…>

1.The book < I borrowed (from him)> is interesting.

S        S’      V’                 V     C

  (<私が(彼から)借りた>は面白いです)

例文では“I borrowed (from him)”が” the book”を修飾しています。

先ほどの表(下図)の目的格の関係代名詞は省略することができます。本来は“The book whom(that) I borrowed”という文ですが、例文のようにかなりの確率で省略されます。名詞の後ろに“主語(S) + 動詞(V)”がきたら、すぐにこの形を思い出してください。

(7) 関係副詞節 ⇒ 名詞 <when/where/why/the way S V…>

関係副詞も形容詞のかたまりとして、名詞を説明する役割をします。まとめると下の表のようになります。では例文を見て行きましょう。

1.June is the month <when we have a lot of rain>. 

   S  V     C              S’    V’           O’

(6月は<雨が多い>です)

2.This is the house <where he was born>.   

   S  V     C             S’  V’(受)

(これが<彼の生まれた>です)

3.I know the reason <why he left the club>. 

  S   V       O           S’    V’       O’

(<彼がクラブを辞めた>理由を知っています)

4-1.This is the way <I solved the problem>.    

     S  V    C     S’    V’           O’

(これが<私が問題を解決した>方法です)

※the way の部分はhowに置き換えることができる。その場合は[名詞のかたまり]になる。

= 4-2.This is [how I solved the problem].

       S   V  C  S’    V’           O’

  (これが[どのように私が問題を解決したか]です。)

例文1では”when we have a lot of rain”が” the month”を修飾しています。

例文2では”where he was born”が”the house”を修飾しています。

例文3では”why he left the club”が”the reason”を修飾しています。

例文4では”I solved the problem”が” the way”を修飾しています。上の【(6)名詞 <S V…>】の形で、howが省略された形なのですが、howを置くことは絶対にできません。howを置くと例文4-2のようにthe wayが省略されてしまい、名詞のかたまりになります。意味は全く変わりませんが、「the way」と「how」は水と油の関係で、一緒に置くことができないので、英作文の時などは注意しましょう!

(8) 同格 that / whether ⇒ 名詞 <that/whether S V…>

同格の”that”” whether”も形容詞のかたまりとして、名詞を説明する役割をします。

Thatは「〜という」・whetherは「〜かどうか」と訳しましょう。それでは、例文を見ていきましょう。

(同格のthatとwhetherは名詞の内容を説明する道具なので、”I think that”のthatと一緒の役割で名詞のかたまりとする参考書もありますが、ここでは形容詞のかたまりとして説明します。)

1. He knew the fact <that she was married>.

   S   V    O          S’       V’(受)

(彼は<彼女が結婚したという>事実を知っていた)

2. The question <whether she should accept Joe’s proposal> troubled Susan.

    S                   S’           V’                 O’             V     O

( <ジョーのプロポーズを受けるべきかどうかという>問題がスーザンを悩ませた。 )

例文1では” that she was married”が”the fact”を修飾し、the factの内容を追加説明しています。

例文2では” whether she should accept Joe’s proposal”が” The question”を修飾し、the questionの内容を追加説明しています。

同格のthatを導く名詞の特徴

同格のthatを導く名詞は、物体ではなく内容が含まれる名詞という特徴があります。これは会話の中で、「えっどんな?」という内容をつっこみたくなる名詞です。例を示していきます。

授業中に生徒が急にこんな発言しました。

生徒A

先生、意見があります

先生

えっどんな?

生徒B

先生、私も要求があります

先生

うん、どんな?

生徒C

先生、報告があります

先生

うん、どんな?

もし生徒がこのように言ってきたら、内容を聞きたくなりますよね。もしこのまま会話が途切れたら、明らかにおかしいですよね。このように内容がないと違和感がある名詞には同格のthatやwhetherで内容を説明することができます。下に表のように属性でまとめたので確認してください。まずは、意見・考え・証拠・事実・可能性の5つを覚えてください。同格のwhetherが使える名詞は3つだけなので、覚えましょう。

< 同格 that 節を伴う名詞 > ~ 物体ではなく内容が含まれるもの ~

opinion(意見) conclusion (結論) claim (要求) doubt (疑い)
idea(考え・感覚)belief (信念) thought (考えること) assumption (仮定) fear (恐れ)
knowledge (知識)   sense (感覚) impression (印象)
evidences(証拠)  proof (論拠) rumor (うわさ)
fact(事実)  news (知らせ) report (報告) observation (観察) ground (立場)
possobilty(可能性)  hope (希望)

まずは代表的な、意見/考え/証拠/事実/可能性の5つを覚えて、関係する単語を覚えていきましょう。

< 同格 whether 節を伴う名詞 >

decision ( 決断 )  doubt ( 疑い ) question ( 問題 ) など

復習

ここからは、上の例文を自分の力で文型を振り、訳してください。自分のノートに英文を書いて訳すことをお勧めします。形容詞のかたまりは< >で囲んでください。

(1)         Pass me the salt on the desk.

(2)        1. He was the first man to walk on the moon.  

            2. I have a lot of letters to write.                 

            3. Give me some papers to write on.             

            4. He had a desire to see her.                   

(3)        1.The man reading a book over there is Tom.

            2.The book read most in the world is the Bible.

(4)        We were on a train full of passengers.

(5)        1.He is the man who lives here.

            2.The woman whom he married was beautiful.

            3.The book which I borrowed from him is interesting.

            4.This is the picture that Mary painted.

            5.I met a girl whose name I had forgotten.

(6)        1.The book I borrowed from him is interesting.

(7)        1.June is the month when we have a lot of rain.

            2.This is the house where he was born.

            3.I know the reason why he left the club.

            4-1.This is the way I solved the problem.

          4-2.This is how I solved the problem.

(8)        1. He knew the fact that she was married.

            2. The question whether she should accept Joe’s proposal troubled Susan.

 

最後に

長文を読むときに、まずはこの形容詞のかたまりに気づけるようになると、少しずつ正しい読み方ができるようになると思います。いきなり全部に気づく必要はありません。長文を読む中で、少しずつ意識していくうちに、英文がかたまりで理解できるようになり、後ろから訳さなくても理解できるようになります。また市販の参考書で形容詞句、形容詞節という言葉が出てきたときは、この記事に戻って確認してください。理解の一助になるはずです。

 この記事が少しでも皆さんの役に立てばありがたいです。正しい英語力を身につけ、自分の夢の実現に近づきましょう!!今日もありがとうございました。

ABOUT ME
ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。