時制

時制 【基礎⑥】-未来完了形-

坪田塾

現在完了・ 過去完了の次は未来完了です。

過去から現在までを表すのが現在完了

過去よりさらに前(大過去)から、過去のある時点のまでを表すのが過去完了

では、では未来完了は表す時間はいつかというと

過去・現在から、未来のある時点までのことを表すのが未来完了

イメージにすると↓

緑色の矢印に注目してください。

未来完了は「過去・現在にやっていたことが、未来に完了する」イメージです。

過去完了(青い矢印)と現在完了(黄色い矢印)と比較すると、表す時間軸がわかりますね。

未来完了形

形:「will have + 過去分詞」

意味:

①「~しているだろう」(完了・結果)

②「〜したことになるだろう」(経験)

③「(ずっと)〜しているだろう」(継続)

現在完了形や過去完了形には、3つの意味がありましたね。未来完了も意味は一緒ですが、

③の継続で「will have been – ing」を使うことはありません。

未来完了を確認する前に、現在完了や過去完了を確認してない人は、一緒に確認していてください。

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例文とともにイメージを確認していきましょう。

過去完了の「コア」イメージ

現在完了の形は「will have + 過去分詞」ですよね。この形にはちゃんと意味があります。

① will have(助動詞) =「(未来に)持っているだろう」

② 過去分詞 =「(以前に)〜した状態や経験」

①+② have + 過去分詞 = 「(以前に)〜した状態や経験を(未来に)持っているだろう」

haveは意味は、ご存知の通り「持っている」がコアのイメージです。(文法上は助動詞の扱い)

過去分詞は、名前の通り「過去に〜した」というイメージです。

この2つが合わさると、「(以前に)〜した状態や経験を(未来に)持っている」という意味となります。

例文を見ていきましょう。

過去・現在(以前)に宿題を始めて、未来にその状態があることを強調するために未来完了を使っています。

過去や現在にしたことが未来のある時点につながっているイメージです。

上の図に示されているように、来月までに宿題を終えている状態にするということは、

来月という時点よりも前に宿題を終えていることを意味します。

“来月という未来の時点よりも前に終えている”ということを表すために、”will have 過去分詞”=未来完了形を使います。

未来完了形で完了・結果を表す 「〜しているだろう」

完了

① I will have finished my homework by next week.

(私は来週までに宿題を終えているだろう)

「宿題を終えた状態を、(未来のある時点で)持っているだろう」という完了を表す表現です。

宿題を終えたのは、未来のある時点=来週

未来のある時点より以前(=現在/過去)に宿題を始めていて、来週には終わっているよっということですね。

未来完了形で経験を表す 「〜したことになるだろう」

経験

② I will have been to the beach three times if I go there again next month.
(来月もう一度行くとしたら、私はそのビーチに3回行ったことになるだろう。)

例文②では「以前に2回ビーチに行ったことがあって、未来のある時点(来月)にもう一度行ったら3回行ったことになる」という経験を表す表現です。
未来における経験を話すときは、このように未来完了形を使いましょう。

未来完了形で継続を表す 「ずっと〜しているだろう」

③I will have lived in Tokyo for three years *by the end of next month.

(来月末で、私は3年間東京に住んだことになる。)

*by the end of next month 来月末までに

例文③では、状態の継続を表しています。「住み始めたのは過去で、来月(未来)で、3年間住んだことになる」という状態の継続を表しています。


この意味を表す動詞は状態動詞と決まっています。
以下に状態動詞をまとめました。

以前の記事でも状態動詞を扱っているので、確認してください。
→ 詳しくはこちらを見てください。

思考系:believe(信じている) / know(知っている) / realize(実感する) / remember(覚えている)

感情系:like(好き) / love(大好き) / hate(ひどく嫌う) / dislike(嫌う)

所属・所有系:have持っている / posses(持っている) / resemble(似ている) / belong to(所属している) / contain(含んでいる) / consist of(成る)

存在系:be(いる) / exist(存在する)

※ちなみに動作の継続を表す表現は未来完了では一般的には使われません。

 「will have been ーing」は使われないということです。

未来完了形 と 未来表現 の違い

以下の日本文を英語にしてみてください。

① 私は来週宿題を終わらせます。

② 私は来週までに宿題を終わらせておきます。

これを英語にすると、

① I will finish my homework next month.

(私は来週宿題を終わらせます。)

② I will have finished my homework by next month.

(私は来週までに宿題を終わらせておきます。)

この違いがわかりますか?


① の例文では、来週に宿題をやるという、未来への意志ですね。

ということは宿題をいつやることになるでしょうか?

答えは来週ですね。来週という未来のある時点で宿題をすることを宣言しています。

それでは、② の例文では、いつ宿題を終えていることになりますか?

来週までに宿題を終えているということは、来週よりも前に宿題をやって終えているということになります。

この“来週よりも前”に始めるという考えが大切で、宿題を始めて終えるまでには時間の幅がありますよね。

この幅のある時間を示すのが未来完了形の役割となります。

伝わるニュアンスの違いは

① I will finish my homework next month. (私は来週宿題を終わらせます。)

伝わるニュアンス→ 「いまは忙しいから、宿題は来週やるよ。」

② I will have finished my homework by next month. (私は来週までに宿題を終わらせておきます。)

伝わるニュアンス→「いまはすでに始めていて、来週には終わらせるよ」

文脈にもよりますが、②の未来完了のほうが、ちゃんと宿題に取り組んでる感じが伝わる場合があります。

もちろん、話の流れ次第です。

大切なのは、始めてから終わるまでの時間の幅を表すのが未来完了のニュアンスです。

まとめ

過去完了形は = 過去よりさらに前(大過去)から、過去のある時点のまでを表す

現在完了形は = 過去から現在までを表す

未来完了形は = 過去・現在から、未来のある時点までのことを表す

これを図にすると↓

完了形は幅のある時間をイメージしてください。

上の図のイメージを持っておくと、わかりやすくなると思います。

「完了/結果/経験/継続」という用法は、日本語に訳すときや、その意味の違いを理解する時には大切ですが、コアのイメージは「過去・現在から、未来のある時点」までのことを表すと理解しましょう。

慣れるまでは完了形の区別は少し難しいかもしれませんが、時間軸を意識しながら少しずつ慣れていきましょう。

違いがよくわからない場合はぜひ質問していただければと思います。

今日もありがとうございました。

ABOUT ME
ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。