分詞

分詞③【知覚(五感)動詞: S V O C】

坪田塾

今回は知覚動詞がテーマです。

知覚動詞=五感動詞とも呼ばれます。

知覚(五感)動詞は「見る」「聞く」「味わう」「臭う」「感じる」を表す動詞です。

この知覚動詞は第五文型(SVOC)をとることができます。

そして、このSVOCのCの部分に、分詞を使うことができます。

それでは実際に例文で見ていきましょう。

知覚動詞を使い、SVOCをとれる動詞

以下の動詞は、知覚動詞で第5文型を取れる動詞です。

視覚…look at(見る) / watch(見る)/ see(見える) /observe(観察する)/ notice(気付く) / perceive(気付く、知覚する)
聴覚…listen to(聴く) / hear(聞こえる)
触覚…feel (感じる)

嗅覚…smell(臭いがする)

味覚…taste(味がする)

知覚動詞は五感を表す動詞です。

視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚などです。

そこまで多くはないので、覚えてしまうことをお勧めします。

※ taste はこの用法であまり使われることはないです。

以上のような知覚(五感)動詞はSVOCの形で使うことができます。

そして、Cの場所に分詞を使うことができます。

知覚(五感)動詞”see(見る)”を使った例文を見ていきましょう。

例文

現在分詞: see O C 「OがCをしているのを見る」

例文1) I saw him crossing the street.( 私は彼がその通りを横断しているのを見た)

I = S

saw = V

him(名詞) = O

crossing(分詞) the street = C

過去分詞: see O C 「OがCをされるのを見る」

例文1) I saw him scolded by our teacher.( 私は彼が先生に叱れられるのを見た)

I = S

saw = V

him(名詞) = O

scolded(分詞) by our teacher = C

※ 分詞のカタマリには  を引きました。分詞が説明する名詞には  を引きました。

このように、知覚(五感)動詞が第5文型をとる場合、Oを説明するCの場所に分詞を使うことができます。

そして、この分詞は、前の名詞を説明してます。

知覚(五感)動詞では、不定詞(動詞の原型)も使うことができる

例文で示したように、知覚(五感)動詞のSVOCの形をとり、Cの場所に分詞を使うことができます。

また、Cの場所に不定詞(動詞の原型)を使うことができるのが、知覚(五感)動詞の特徴です。

それでは例文で確認していきましょう。

例文

・不定詞(動詞の原型): see O C 「OがCをしているのを見る」

例文1) I saw him cross the street.( 私は彼がその通りを横断するのを見た)

I = S

saw = V

him(名詞) = O

cross(不定詞) the street = C

※ 不定詞(動詞の原型)のカタマリには  を引きました。分詞が説明する名詞には  を引きました。

このように、知覚(五感)動詞が第5文型をとる場合、Oを説明するCの場所に不定詞(動詞の原型)を使うことができます。

分詞(現在分詞)と不定詞(動詞の原型)の違いは?

分詞(現在分詞)と不定詞(動詞の原型)を使ったときの違いはなんでしょうか?

例文を使って説明していきます。

例文1) I saw him cross the street. →不定詞(動詞の原型)

例文2) I saw him crossing the street. →分詞(現在分詞)

この2つの違いは

見ていた時間の幅です。

例文1では、彼が通りを渡り始めてから、渡終わるまでの一部始終を見ていたことになります。

例文2では、彼が通りを渡っている瞬間を見ていたことになります。

不定詞(動詞の原型) = 行為の一部始終 (動画)

現在分詞 = 行為の瞬間 (スナップ写真)

上のイメージのように、

不定詞には動画のように動きの一部始終を連想させます。

現在分詞はスナップ写真のように、瞬間を連想させます。

まとめ

それではこの用法をまとめましょう。

知覚(五感)動詞の後ろのOCの形に注目!!

O(目的語)の後ろに分詞を置くことで、上のような文型をとることができます。

分詞は形容詞の働きをします。

ですので、分詞は前の名詞(O)を説明していることを理解しましょう。

今回は知覚(五感)動詞の中で使われる分詞について説明しました。

ぜひ例文と一緒に、この活用を覚えてください。

今日もありがとうございました。

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ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。