今回は知覚動詞がテーマです。
知覚動詞=五感動詞とも呼ばれます。
知覚(五感)動詞は「見る」「聞く」「味わう」「臭う」「感じる」を表す動詞です。
この知覚動詞は第五文型(SVOC)をとることができます。
そして、このSVOCのCの部分に、分詞を使うことができます。
それでは実際に例文で見ていきましょう。
知覚動詞を使い、SVOCをとれる動詞
以下の動詞は、知覚動詞で第5文型を取れる動詞です。
視覚…look at(見る) / watch(見る)/ see(見える) /observe(観察する)/ notice(気付く) / perceive(気付く、知覚する)
聴覚…listen to(聴く) / hear(聞こえる)
触覚…feel (感じる)
嗅覚…smell(臭いがする)
味覚…taste(味がする)
知覚動詞は五感を表す動詞です。
視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚などです。
そこまで多くはないので、覚えてしまうことをお勧めします。
※ taste はこの用法であまり使われることはないです。
以上のような知覚(五感)動詞はSVOCの形で使うことができます。
そして、Cの場所に分詞を使うことができます。
知覚(五感)動詞”see(見る)”を使った例文を見ていきましょう。
・現在分詞: see O C 「OがCをしているのを見る」
例文1) I saw him crossing the street.( 私は彼がその通りを横断しているのを見た)
I = S
saw = V
him(名詞) = O
crossing(分詞) the street = C
・過去分詞: see O C 「OがCをされるのを見る」
例文1) I saw him scolded by our teacher.( 私は彼が先生に叱れられるのを見た)
I = S
saw = V
him(名詞) = O
scolded(分詞) by our teacher = C
※ 分詞のカタマリには を引きました。分詞が説明する名詞には を引きました。
このように、知覚(五感)動詞が第5文型をとる場合、Oを説明するCの場所に分詞を使うことができます。
そして、この分詞は、前の名詞を説明してます。
知覚(五感)動詞では、不定詞(動詞の原型)も使うことができる
例文で示したように、知覚(五感)動詞のSVOCの形をとり、Cの場所に分詞を使うことができます。
また、Cの場所に不定詞(動詞の原型)を使うことができるのが、知覚(五感)動詞の特徴です。
それでは例文で確認していきましょう。
・不定詞(動詞の原型): see O C 「OがCをしているのを見る」
例文1) I saw him cross the street.( 私は彼がその通りを横断するのを見た)
I = S
saw = V
him(名詞) = O
cross(不定詞) the street = C
※ 不定詞(動詞の原型)のカタマリには を引きました。分詞が説明する名詞には を引きました。
このように、知覚(五感)動詞が第5文型をとる場合、Oを説明するCの場所に不定詞(動詞の原型)を使うことができます。
分詞(現在分詞)と不定詞(動詞の原型)の違いは?
分詞(現在分詞)と不定詞(動詞の原型)を使ったときの違いはなんでしょうか?
例文を使って説明していきます。
例文1) I saw him cross the street. →不定詞(動詞の原型)
例文2) I saw him crossing the street. →分詞(現在分詞)
この2つの違いは
見ていた時間の幅です。
例文1では、彼が通りを渡り始めてから、渡終わるまでの一部始終を見ていたことになります。
例文2では、彼が通りを渡っている瞬間を見ていたことになります。
不定詞(動詞の原型) = 行為の一部始終 (動画)
現在分詞 = 行為の瞬間 (スナップ写真)
上のイメージのように、
不定詞には動画のように動きの一部始終を連想させます。
現在分詞はスナップ写真のように、瞬間を連想させます。
まとめ
それではこの用法をまとめましょう。
知覚(五感)動詞の後ろのOCの形に注目!!
O(目的語)の後ろに分詞を置くことで、上のような文型をとることができます。
分詞は形容詞の働きをします。
ですので、分詞は前の名詞(O)を説明していることを理解しましょう。
今回は知覚(五感)動詞の中で使われる分詞について説明しました。
ぜひ例文と一緒に、この活用を覚えてください。
今日もありがとうございました。