【基本】
① 品詞と文型
② 名詞のかたまり ( 名詞句 / 名詞節 )
③ 形容詞のかたまり ( 形容詞節 / 形容詞句 )
④ 副詞のかたまり( 副詞句 / 副詞節 )
ここでは”that”をみたときの見分け方を学んでいきましょう。
“that”は文の中でよく使われる単語ですが、どんな意味で使われているか日頃から意識して意味を理解していますか?
試しに以下の英文の”that”がどんな役割と意味で使われているか、確認してみてください。
◯以下の英文の文型を指摘し、和訳しなさい。
1) He is the only student that can speak French.
2) Sydney is the most beautiful city that I have ever visited.
3) I know the fact that you don’t like me.
4) That the cat found its way home from 100 miles away is incredible.
5) I know that they got married.
6) My suggestion is that we eat out tonight.
7) I will call my brother so that he can wake up.
8) I study English very hard in order that I will be able to speak English fluently.
9) This website is organized alphabetically, so that you can find the services easily.
10) I was so busy that I couldn’t eat lunch.
11) This is such a good car that everyone will want it.
12) Now that she is gone, I have no one to fear.
13) Men differ from animals in that they can think and speak.
14) Everything is OK except that it’s very hot outside.
上の例文で使われている”that”の役割を理解し、自分で正しく訳すことができたでしょうか。
もし少し不安な人は、下の解説で確認していきましょう。
(1) 関係代名詞のthat
関係代名詞の”that”は、前の名詞を修飾する形容詞の役割です。
この見分けるポイントを確認しましょう。
見分けるポイント
1 名詞の後ろに”that”がある。
2 “that”の後ろが不完全(文の要素が足りない)
最初の例文で使われているのは関係代名詞のthatでした。
見分けるポイント
1 名詞”the only student”の後ろに“that”がある。
2 “that”の後ろが”that ( ) can speak French”となっており、( )の部分の主語がないので不完全な文となっている。
この例文で使われているのは関係代名詞のthatでした。
見分けるポイント
1 名詞”the most beutiful city”の後ろに“that”がある。
2 “that”の後ろが”that I have ever visited ( )“となっており、( )の部分の目的語がないので不完全な文となっている。
関係代名詞について詳しく確認したい人は、下の関連記事を参照してください。
(2) 同格のthat
同格の”that”は、前の名詞の内容を説明する役割です。
関係代名詞に似た役割として理解してください。
この見分けるポイントを確認しましょう。
見分けるポイント
1 名詞の後ろに”that”がある。
※ “同格 that”を伴う名詞はある程度知っておいたほうが良い。
➡︎ opinion(意見) / idea(考え) / evidences(証拠) / fact(事実) / possobilty(可能性) etc…
2 “that”の後ろが完全文 (文の要素が欠落していない)
この例文で使われているのは同格のthatです。
見分けるポイント
1 名詞”the fact”の後ろに”that”がある。
※ “同格 that”を伴う名詞として”fact(事実)”は頻出です。”fact”を見たら、後ろに”that”を使って説明がくると考えてください。
2 “that”の後ろが”that you don’t like me”という形で文の要素が時に欠落していないので、完全文と判断します。
役割としては、前の名詞の内容を詳しく説明しています。
関係代名詞と同じように、形容詞的な役割と理解しても問題ないです。
同格のthatについて詳しく確認したい人は、下の関連記事を参照してください。
(3) 名詞節のthat
名詞節の”that”は、that節そのものが、文の要素となっています。
例文の意味と見分けるポイントを確認しましょう。
見分けるポイント
◯ 名詞節のthatが S,O,Cの文の要素になっている。
◯ 意味は「〜ということ」
この例文で使われているのは名詞節のthatです。
見分けるポイント
◯ 名詞節のthatが S,O,Cの文の要素になっている。
➡︎ この例文の名詞節のthatは”That the cat found its way home from 100 miles away”という大きなカタマリが、動詞”is”の前にあり、主語(S)の役割をしています。
この例文で使われているのも名詞節のthatです。
見分けるポイント
◯ 名詞節のthatが S,O,Cの文の要素になっている。
➡︎ この例文の名詞節のthatは”That they got married”というカタマリが、動詞”know”の後ろにあり、目的語(O)の役割をしています。
この例文で使われているのも名詞節のthatです。
見分けるポイント
◯ 名詞節のthatが S,O,Cの文の要素になっている。
➡︎ この例文の名詞節のthatは”That we eat out tonight”というカタマリが、動詞”is”の後ろにあり、補語(C)の役割をしています。
名詞節のthatについて詳しく確認したい人は、下の関連記事を参照してください。
(4) so[such] that
① so that / in order that 目的を表す「…するために/ …するように」
見分けるポイント
◯ so that / in order that が接続詞として使われている。
◯ 意味は「〜のように、〜のために」
この例文では“so that構文“が使われています。
見分けるポイント
◯ so that が接続詞として使われている。
➡︎この例文では”so that”という接続詞を使って、”so that he can wake up”が前の”I will call my brother「兄に電話する」”という文の目的を表しています。
◯ 意味は「〜のように、〜のために」
➡︎”so that he can wake up”で「彼が起きれるように」という目的の意味
※また”that”が省略されることがよくあります。
➡︎ I will call my brother so he can wake up.
この例文では“in order that 構文“が使われています。
見分けるポイント
◯ in order that が接続詞として使われている。
➡︎この例文では”in order that”という接続詞を使って、”in order that I will be able to speak English fluently”という文が前の”I study English very hard「私は一生懸命勉強する」”という文の目的を表しています。
◯ 意味は「〜のように、〜のために」
➡︎”in order that I will be able to speak English fluently”で「英語を流暢に話すことができるように」という目的の意味です。
※so that / in order that はセットで使われます。
② “, so that” 結果を表す
“so that”には結果を表す意味もあります。
見分けるポイント
◯ “, so that”が接続詞として使われている。
※ 通例、so thatの前には「,(コンマ)」が入る。
◯ 意味は「その結果〜 / なので〜」の意味で使われます。
この例文では“, so that構文“、結果用法が使われています。
見分けるポイント
◯ “, so that”が接続詞として使われている。
➡︎この例文では”, so that”という接続詞を使って、”, so that you can find the services easily”という文が前の文の結果を表しています。
◯ 意味は「その結果〜 / なので〜」の意味で使われます。
➡︎ “, so that you can find the services easily”で「結果(なので)サービスを簡単に見つけられます。」という結果の意味です。
③ “so 形/副 that 構文”「とても 形/副 なので…だ」
見分けるポイント
◯ “so 形/副 that 〜”の形を見つける。
◯ 意味は「とても…なので〜だ」
この例文では“so 形/副 that”構文が使われています。
見分けるポイント
◯ “so 形/副 that 〜”の形を見つける。
➡︎ この例文では、”so busy(形容詞) that I couldn’t eat lunch”の形で、「とても忙しい、なので昼食を駄べれなかった」という意味で使われています。
so that構文には
“so that”がくっつくパターンと離れるパターンがあります。
離れるパターンとくっつくパターンで意味が異なるので、違いをまとめておきましょう。↓
so that くっつくパターン | so that が 離れるパターン |
1. so that S 助動詞 〜 (目的) 「Sが~するために/~するように」 | 3. so ~ that … (結果) 「とても~なので…」 |
2. … , so that S V 〜 (結果) 「結果 / なので 〜」 ※カンマがつく |
※so thatのくっつくパターンでは目的と結果の意味があるので注意しましょう。
④ “such a 形 名 that …” 構文「とても〜なので…だ」
見分けるポイント
◯ “such a 形 名 that …” の形を見つける。
◯ 意味は「とても…なので〜だ」
この例文では“such a 形 名 that”構文が使われています。
見分けるポイント
◯ “such a(an) 形 名 that”の形を見つける。
➡︎ この例文では、”such a good(形容詞) car(名詞) that everyone will want it”の形で、「とても良い車です、なのでみんなが欲しがるだろう」という意味で使われています。
“so 形/副 that 〜”と”such a 形 名 that …”の構文は意味は、基本的には同じです。
カンマがつくときは、「結果」の意味になるので注意しましょう。
(5) now that / in that / except that
見分けるポイント
◯ now that / in that / except that は2つの語をセットで使う接続詞で理解してください。
◯ 意味は
① now that 〜 「今や(は)〜なので」
② in that 〜 「〜という点で」
③ except that 〜「〜ということを除いて」
この3つのthatを使った表現は、例文と一緒に意味を覚えましょう。
① now that 〜 は「今や〜なので」
② in that 「~であるから、~という点」
③ except that 「〜ということを除いて」(条件)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
文章の中でよく使われる”that”がどんな意味で使われているか、日頃から意識して読んでみましょう。
今回のポイントを下にまとめます。
項目 | 役割 | 形 | 特徴 |
---|---|---|---|
(1) 関係代名詞のthat | 形容詞 | 名詞 < that ~ > | thatの後ろが不完全 (文の要素が足りない) |
(2) 同格のthat | 形容詞 | 名詞 < that ~ > | thatの後ろが完全 (文の要素がそろっている) |
(3) 名詞節のthat | 名詞 | S,O,Cになる | 文の要素(S,V,C)になる「~ということ」 |
(4) so[such]とthat | 副詞 | “… so that 〜” ”so 形/副 that 〜” “… such a 形 名 that 〜” | 接続詞 (目的・理由 / 結果) |
(5) now that / in that / except that | 副詞 | “now that 〜” “in that 〜” “except that 〜” | 接続詞 (理由 / 譲歩) |
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最後まで見ていただき、ありがとうございました。
【基本】
① 品詞と文型
② 名詞のかたまり ( 名詞句 / 名詞節 )
③ 形容詞のかたまり ( 形容詞節 / 形容詞句 )
④ 副詞のかたまり( 副詞句 / 副詞節 )