この記事では接続詞“as”、前置詞”as”の見分け方を解説していきます。
“as”ってそもそもどんな意味があるの?
“as”っていろんな意味があるのは知ってるけど、どうやって見分ければいいのかわからない!
いつも”as”が出てきたら、どうやって訳せばいいか迷う!
私自身が、以上のような疑問がありましたが、何となく理解したつもりで”as”を読み飛ばしていました。
この記事では、”as”の意味をしっかり理解し、見分けるために役立ちます。
それでは、まずは”as”の意味を確認していきましょう。
以下の”as”を、正確に訳せますか?
まずは以下の英文を「as」に注意して、日本語に訳してみてください。
1) It began to rain just as we got to the shop.
2) As time passed, the situation got better.
3) As I overslept, I missed the bus.
4) He was happy, poor as he was.
5) I will do as you are old to do.
6) As these languages become more powerful, their use as tools of business and culture increases.(佐賀大)
以上の”as”を区別できていれば、問題ないと思います。
しかし区別できなかった場合は、以下の”as”を種類を確認してください。
as の種類
まず”as”の種類は「接続詞5つ」と「前置詞2つ」の意味があると理解してください。
以下にまとめます。
“as” の種類と意味
● 接続詞”as”の5つの意味
1) 時 : ~のとき
2) 理由 : ~なので
3) 比例 : ~するにつれて (比較級とセット)
4) 譲歩 : ~だけれど (倒置が起こる)
5) 様態 : ~のように (後ろが省略されている)
● 前置詞”as”の2つの意味 (as+名詞)
1) 〜として
2) ~のとき(のころ)
上にあげた種類を例文で確認して行きましょう↓
5種類の接続詞”as”の例文
1) 時 : ~のとき
I saw him as I was getting off the bus.
(バスを降りていたときに、彼を見た)
2) 理由 : ~なので
As it was getting dark, he decided to check into a hotel.
(暗くなってきたので、ホテルにチェックインすることにした)
As you get older, you become less willing to change your ideas.
(年を取るにつれて、考え方を変えたくなくなっていくものです)
Angry as she was, she couldn’t help smiling.
(彼女は怒っていたけれど、微笑まざるを得なかった)
形の特徴
→ 「 C as S V (倒置) = ~だけれど(譲歩)]
※「譲歩」のasは、形で判断できます。
C(形容詞/名詞)が、”as”の前に出ていたら、「譲歩(〜だけれど)」だと考えてください。
Do as I say, not as I do.
(私が言うようにしなさい、私がやるようにじゃなくて。)
前置詞”as”の2種類の意味 (as+名詞)
She works as a cook at the restaurant.
(彼女はそのレストランで料理人として働いている。)
As a Child、I was afraid of dogs.
(子供のころ(とき)、犬が怖かった。)
● 前置詞のasは、後ろに文ではなく、名詞がきます。
● 基本的には2つの意味「〜のとき」「〜として」しかありません。
接続詞”as”の具体的な判断の仕方
私自身が接続詞の”as”を判断するときは、以下の判断をしています。
何もなければ↓
①「理由(~なので)・時(~のとき)」の意味で考える。
以下の特徴があれば↓
② 比較級があれば=「比例(~するにつれて)」
③ 倒置が起こっていれば=「譲歩(~だけど)」
④ それ以外 =「様態(~のように)」
(様態のasの前や後ろは省略がされていて不完全な文です。)
「理由(~なので)・時(~のとき)」の意味以外は、文法的な特徴があるので、しっかり覚えておけば、簡単に判断できます。
「理由」「時」の意味の違いは、文脈から判断するしかないですが、多くの場合、どちらで訳してもそこまで大きな違いは出ないので、あまり恐れずに英文を読んでいってください。
深い理解が必要なときは、「理由」「時」のどちらの意味かを考えてみてください。
終わりに
以上が”as”の見分け方の具体的な内容でした。
もう1度まとめてみましょう。
●”as” の意味と種類には、以下のようなものがありました。
➡︎ 接続詞”as”の5つの意味
1) 時 : ~のとき
2) 理由 : ~なので
3) 比例 : ~するにつれて (比較級とセット)
4) 譲歩 : ~だけれど (倒置が起こる)
5) 様態 : ~のように (後ろが省略されている)
➡︎ 前置詞”as”の2つの意味 (as+名詞)
1) 〜として
2) ~のとき(のころ)
●接続詞”as”の5つの意味の見分け方は、以下の特徴を理解することが大切です。
何もなければ↓
①「理由(~なので)・時(~のとき)」の意味で考え、
以下の特徴があれば↓
② 比較級があれば=「比例(~するにつれて)」
③ 倒置が起こっていれば=「譲歩(~だけど)」
④ それ以外 =「様態(~のように)」
(様態のasの前や後ろは省略がされていて不完全な文です。)
以上のような”as”の特徴を理解した上で、自分の力で以下の例文の中の”as”を判断できれば合格です↓
1) It began to rain just as we got to the shop.
2) As time passed, the situation got better.
3) As I overslept, I missed the bus.
4) He was happy, poor as he was.
5) I will do as you are old to do.
6) As these languages become more powerful, their use as tools of business and culture increases.(佐賀大)
最初は迷うことがあるかもしれませんが、何度も”as”に出会うたびに意識して考えてみてください。
また、上の例文を暗唱しても、かなり効果があると思います。
以下に今回の記事の word版 と pdf版を添付しておきますので、自由にお使いください。
何か新しい発見や、間違いがありましたらお問い合わせから、教えていただけるとありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。