ここではWeb上で簡単に翻訳することができる無料の翻訳サイトを紹介し、それぞれの翻訳結果がどのように違うのかを比較してみました。
誰もが一度は使ったことがある翻訳サイト、
「結局どの翻訳サイトが一番いいの?」
そんな疑問の一助になれば幸いです。
結論から言いますと
正確でフォーマルな翻訳をしたい場合は
→ DeepLかweblioが使いやすいと感じました。
weblioは「です、ます」調と「である、だ」調を選択できる点が便利ですが、
翻訳の正確さはDeepLの方が優れているように感じます。
会話や口語表現であれば
→ Google翻訳が優れていると思います。
実際にまずはどんな翻訳サイトがあるか、代表的なものを紹介していきます。
おすすめ無料翻訳サイト(アプリ)
① DeepL翻訳
対応言語 | 28言語(英語、中国語有) |
翻訳方法 | 入力したテキストの翻訳、ファイルを読み込み翻訳 |
翻訳可能文字数 | 5,000文字(無料) |
DeepLは、非常に高精度な翻訳サイトとして知られています。ドイツ発の翻訳サイトで、最先端の深層学習するAI技術が搭載されているようです。そのため、翻訳された文章は非常に評価が高く、世界中で評価されています。無料でも5000文字の翻訳ができ、1か月に3つまで文書ファイル丸ごとの翻訳することが可能です。
② Google翻訳
対応言語 | 108言語(英語、中国語、韓国語有) |
翻訳方法 | 入力したテキストの翻訳、Webページ翻訳、ファイルを読み込み翻訳 |
翻訳可能文字数 | 無料:5,000文字 有料:1,000,000文字につき20ドル |
Google翻訳はおそらく世界で最も認知されている無料の翻訳ツールでしょう。
対応言語も108言語と、世界最大です。さすがのGoogle様ですね。
webページを翻訳する機能もあり、至れり尽くせりです。
③ weblio翻訳
対応言語 | 4言語(英語、中国語、韓国語有) |
翻訳方法 | 入力したテキストの翻訳、Webページ翻訳 |
翻訳可能文字数 | 4,000文字 |
オンライン辞書として有名なweblioには翻訳サイトもあります。
「です、ます」調と「である、だ」調を選択できるというとても便利な機能がついています。
さらに、音声再生や音声のダウンロード機能も付いているので、音読にも使えます。
音声は若干機械音声感がありますが、それでも十分な精度です。
さらにスペルチェック機能もついています。
④ Bing翻訳
対応言語 | 53言語(英語、中国語、韓国語有) |
翻訳方法 | 入力したテキストの翻訳、Webページ翻訳 |
翻訳可能文字数 | 5,000文字 |
マイクロソフト社が提供している翻訳サービスです。
検索エンジンを提供しているので、webページの翻訳も可能です。
翻訳可能文字数も5000語で、無料でも十分に使える翻訳サイトです。
⑤ excite翻訳
対応言語 | 7言語(英語、中国語、韓国語有) |
翻訳方法 | 入力したテキストの翻訳、Webページ翻訳 |
翻訳可能文字数 | 2,000文字程度 |
excite翻訳はも検索エンジンに付属した翻訳サイトですので、webページ翻訳をすることが可能です。
ですが、対応言語に関しては32言語から7言語に減少したようです。
需要がgoogleやDeepLにとられて縮小している可能性があります。
⑥ LINE英語通訳
対応言語 | 3言語(英語、中国語、韓国語) |
翻訳方法 | 入力したテキストの翻訳 |
翻訳可能文字数 | 900文字 |
日常的にスマートフォンで翻訳機能が使いたいという場面では、LINE英語通訳が一番使いやすいかもしれません。LINE上で検索窓に「LINE英語通訳」と検索し、公式アカウントを追加し、翻訳したい英文をトークを送信するだけで翻訳できます。
⑦ PROMT.one
対応言語 | 22言語(英語、中国語、韓国語有) |
翻訳方法 | 入力したテキストの翻訳 |
翻訳可能文字数 | 999文字 |
PROMT.Oneは海外の翻訳サイトとなります。
日本語にも翻訳ができますが、句読点は反映されませんので、カンマやピリオドのままで翻訳されます。この点は少し不便に感じるかもしれません。
⑧ Free Translation Online
対応言語 | 55言語(英語、中国語、韓国語有) |
翻訳方法 | 入力したテキストの翻訳 |
翻訳可能文字数 | 翻訳サイトによる |
この翻訳サイトは、「Google」と「Microsoft」の翻訳結果を表示させることができます。
タブを切り替えることで、1つのサイトで2つの翻訳を見ることができるので、比較したいときにはとても便利なサイトです。
海外の翻訳サイトですが、もちろん日本語にも翻訳できます。
翻訳比較
それではそれぞれの翻訳サイトで、英語から日本語に訳してみたら、どんな違いがあるかをを比較してみましょう。
比較する英文、簡単な文から少し難しめの長い文まで、3つの文を比較していきます。↓
1) I have the pen.
2) No economic policy operates in isolation
3) This makes it difficult to deliver definitive rulings on whether an economic policy worked, whether something else might’ve worked better, or whether it would work in a different situation.
まずは1)の英文を比較していきます。
英文 | 1) I have the pen. |
日本文 | ・ペンを持っている。(DeepL) ・私はペンを持っています。(Google) ・私は、ペンを持っています。(weblio) ・私はペンを持っています。(Bing) ・私はペンを持っています。(excite) ・私はペンを持っています。(LINE) ・私はペンを持っています. (PROMT.One) |
短い文なので、日本語訳は大体一緒ですね。
DeepLの訳だけ、「である、だ」調の表現になっています。
またweblioには”、”が入っていてます。
つぎに2)の英文を比較していきます。
英文 | 2) No economic policy operates in isolation |
日本文 | ・どのような経済政策も単独では機能しない。(DeepL) ・経済政策が単独で機能することはありません。(Google) ・経済政策は、隔離において動きません。(weblio) ・いかなる経済政策も単独では機能しない。(Bing) ・いかなる経済政策も単独では機能しない。(excite) ・いかなる経済政策も単独では機能しない。(LINE) ・経済政策は孤立していない.(PROMT.One) |
少し難易度の高い文章で試してみました。
訳として違和感を感じるのが、weblioとPROMT.Oneと訳です。
他は許容できる範囲だと思います。
Bing、excite、LINEは同じAIを使っている可能性がありますね。
Googleだけは、「です、ます」調で訳されています。
つぎに3)の英文を比較していきます。
英文 | 3) This makes it difficult to deliver definitive rulings on whether an economic policy worked, whether something else might’ve worked better, or whether it would work in a different situation. |
日本文 | ・このため、ある経済政策がうまくいったかどうか、別の政策がもっとうまくいったかどうか、あるいは別の状況がうまくいったかどうか、決定的な判断を下すことは困難である。(DeepL) ・これにより、経済政策が機能したかどうか、他の何かがうまく機能したかどうか、または別の状況で機能するかどうかについて、明確な決定を下すことが困難になります。(Google) ・これは、経済政策がうまくいったかどうか、何か他のものがよりよく働いたかもしれないかどうか、または、それが異なる状況で働くかどうかについて決定的な判決を下すことを難しくします。(weblio) ・これは、経済政策がうまくいったかどうか、他の何かがうまくいったかどうか、またはそれが別の状況で機能するかどうかについて、決定的な判決を下すことを困難にする。(Bing) ・これは、経済政策がうまくいったかどうか、他の何かがうまくいったかどうか、またはそれが別の状況で機能するかどうかについて、決定的な判決を下すことを困難にする。(excite) ・これは経済政策が効果があったかどうか、他のものがよりうまく機能したかどうか、また別の状況で機能するかどうかについての決定的な決定を下すことを困難にする。(LINE) ・これは,経済政策が機能したかどうか,他のものがうまくいったかどうか,または別の状況で機能するかどうかについて決定的な決定を提供することを困難にします.(PROMT.One) |
少し難易度が高く、長い文章で試してみました。
このくらい英文の長さになると差が出てきました。
●”definitive rulings”の訳は
DeepLは「決定的な判断」、
Googleは「明確な決定」、
weblio/Bing/Exceiteは「決定的な判決」、
LINEとPROMT.Oneは「決定的な決定」となっています。
「決定的な決定」はしつこさと違和感を感じますね。
「決定的な判決」は裁判のようなイメージを思い浮かべてしまうので、少し違和感を感じます。
DeepLとGoogleの訳は通じると思いますが、私個人としては「最終的な決断」と訳すほうが文脈に合うように思いました。
私も日本語にそこまで自信がありません。
また、好みもあると思うので、”最終的な決断”は皆さんにお任せします(笑)。
●”work”の訳にも違いがありますね。
DeeepLは「うまくいく」
Googleは「機能する」
そのほかは「うまくいく」「機能する」が混合型となっています。
●Googleだけ「です、ます」調の文になっていて、PROMT.Oneは海外の翻訳サイトなので、カンマやピリオドがなってしまいます。
まとめ
ここでそれぞれの翻訳サイトの特徴をまとめていきます。
翻訳サイト | 使いやすさ | 正確さ | 対応言語数 | 翻訳方法 | 無料翻訳可能文字数 |
DeepL | 28言語(英語、中国語有) | 入力したテキストの翻訳、 ファイルを読み込み翻訳 | 5,000文字 | ||
108言語(英語、中国語、韓国語有) | 入力したテキストの翻訳、 Webページ翻訳、 ファイルを読み込み翻訳 | 5,000文字 | |||
weblio | 4言語(英語、中国語、韓国語有) | 入力したテキストの翻訳、Webページ翻訳 | 4,000文字 | ||
Bing | 53言語(英語、中国語、韓国語有) | 入力したテキストの翻訳、Webページ翻訳 | 5,000文字 | ||
excite | 7言語(英語、中国語、韓国語有) | 入力したテキストの翻訳、Webページ翻訳 | 2,000文字程度 | ||
LINE | 3言語(英語、中国語、韓国語) | 入力したテキストの翻訳 | 900文字 | ||
PROMT.One | 22言語(英語、中国語、韓国語有) | 入力したテキストの翻訳 | 999文字 |
いかがでしたでしょうか。
私の使用感では、正確でフォーマルな翻訳をしたい場合はDeepLかweblioが使いやすいと感じました。weblioは「です、ます」調と「である、だ」調を選択できる点が便利ですが、翻訳の正確さはDeepLの方が優れているように感じます。
会話や口語表現であれば、Google翻訳が優れていると思います。
私自身はDeepLの訳のテイストが好きなので、英文を翻訳するときはDeepLを利用しています。
日常では、英文を翻訳するときはDeepLを利用し、webページを翻訳したい場合はGoogleを使い、単語を調べたいときはweblioを使っています。
それぞれの強みと自分の好みに合う翻訳サイトを利用し、ぜひ作業効率をあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。