関係詞

関係詞⑦【関係副詞】

坪田塾

ここでは入試でも必要になる、関係副詞の使い方を確認していきます。

まずは関係代名詞と関係副詞の役割と種類を確認していきましょう。

関係副詞の役割と種類

関係副詞の役割

1)前の名詞を説明する形容詞の働き

2)文と文をつなぐ接着剤の役割

※関係代名詞の役割と一緒です。

関係代名詞と関係副詞の種類

上が関係代名詞の種類で

オレンジの枠に囲まれた部分が、関係副詞の種類となります。

見てわかるように、関係代名詞のように、後ろの形を確認して「主格、所有格、目的格」を見分ける必要がありません。

先行詞は

時の場合=when

場所の場合=where

理由の場合=why

方法の場合=how (※how の場合はthe way を省略します)

を使います。

そして後ろの形に注目してくだしさい。

関係代名詞節は文構造が不完全な文でしたね。「不完全」とは「SやO、前置詞のO」が欠けた文です。

一方で関係副詞節は文構造が完全な文です。「完全」とは「SやO、前置詞のO」が欠けていない文のことです。

この違いが入試問題を解くときや英作文を時に非常に重要になります。

関係代名詞の使い方を理解してない方は、下の記事を一度読んでください。

関係代名詞 【関係代名詞の使い方】 前回は関係代名詞を使った文の作り方を確認しました。 ここでは入試でも必要になる、関係代名詞の使い方を確認していきます。 そ...

関係副詞where

以下の2つの英文を、関係副詞・関係代名詞・前置詞+関係代名詞を使って一つの英文にしてみましょう。

 The hotel was wonderful. + We stayed at the hotel.

例文

1)関係副詞⇒The hotel (where) we stayedwas wonderful.

2)前置詞+関係代名詞⇒The hotel (at which) we stayedwas wonderful.

3)関係代名詞⇒The hotel (which) we stayed at (O)was wonderful.

3つの例文全ての先行詞は”The hotel”ですね。これは見ればわかりますね。

青いマーカーが引かれた関係詞節に注目!!

1)関係副詞は”we stayed”で終わってますね。

2)前置詞+関係代名詞も”we stayed”で終わっています。

3)関係代名詞は”we stayed at”で終わっていて、前置詞”at”の後ろの名詞(目的語)が不足しています。

このように、不足した語句がある時は、関係代名詞を使うのでしたね。

図解

1)関係副詞

“at the hotel”を関係副詞”where”に変えたパターンです。


2)前置詞+関係代名詞

“at the hotel”を前置詞+関係代名詞”at which”に変えたパターンです。


3)関係代名詞

“the hotel”だけを関係代名詞”which”に変えたパターンです。(thatも使えます)

前置詞”at”が後ろの関係節に残ったままであることに注目してください。

 このように、前置詞と名詞をまとめて関係詞に変えた場合は

関係副詞、または前置詞+関係代名詞になります。

一方で、名詞だけを関係詞に関係詞にする場合は

関係代名詞となります。

関係副詞when

関係詞whenを使う場合も同じように確認していきましょう。

まずは以下の2つの英文を、関係副詞・関係代名詞・前置詞+関係代名詞を使って一つの英文にしてみましょう。

 I remember the dayI first met you on the day.

例文

1)関係副詞⇒I remember the day (when) I first met you.

2)前置詞+関係代名詞⇒I remember the day (on which) I first met you.

3)関係代名詞⇒I remember the day (which) I first met you on.

3つの例文全ての先行詞は”the day”ですね。これは見ればわかりますね。

青いマーカーが引かれた関係詞節に注目!!

1)関係副詞は”I first met you“で終わってますね。

2)前置詞+関係代名詞も”I first met you”で終わっています。

3)関係代名詞は”I first met you on“で終わっていて、前置詞”on”の後ろの名詞(目的語)が不足しています。            

このように、不足した語句がある時は、関係代名詞を使います

図解

1)関係副詞

“on the day”を関係副詞”when”に変えたパターンです。


2)前置詞+関係代名詞

“on the day”を前置詞+関係代名詞”on which”に変えたパターンです。


3)関係代名詞

“the day”だけを関係代名詞”which”に変えたパターンです。(thatも使えます)

前置詞”on“が後ろの関係節に残ったままであることに注目してください。

 このように、前置詞と名詞をまとめて関係詞に変えた場合は

関係副詞、または前置詞+関係代名詞になり、名詞だけを関係詞に関係詞にする場合は関係代名詞となります。

関係副詞why

関係詞whyを使う場合も同じように確認していきましょう。

まずは以下の2つの英文を、関係副詞・関係代名詞・前置詞+関係代名詞を使って一つの英文にしてみましょう。

Tell me the reason  + you were late for the reason.

例文

1)関係副詞⇒Tell me the reason why you were late.

2)前置詞+関係代名詞⇒Tell me the reason for which you were late.

3)関係代名詞⇒Tell me the reason which you were late for.

3つの例文全ての先行詞は”the reason”ですね。これは見ればわかりますね。

青いマーカーが引かれた関係詞節に注目!!

1)関係副詞は”you were late“で終わってますね。

2)前置詞+関係代名詞も”you were late”で終わっています。

3)関係代名詞は”you were late for“で終わっていて、前置詞”for”の後ろの名詞(目的語)が不足しています。            

このように、不足した語句がある時は、関係代名詞を使います

図解

1)関係副詞

“for the reason”を関係副詞”why”に変えたパターンです。


2)前置詞+関係代名詞

“for the reason”を前置詞+関係代名詞”for which”に変えたパターンです。


3)関係代名詞

“the reason”だけを関係代名詞”which”に変えたパターンです。(thatも使えます)

前置詞”for”が後ろの関係節に残ったままであることに注目してください。

このように、前置詞と名詞をまとめて関係詞に変えた場合は

関係副詞、または前置詞+関係代名詞になり、名詞だけを関係詞に関係詞にする場合は関係代名詞となります。

関係副詞how

関係詞howを使う場合も同じように確認していきましょう。

まずは以下の2つの英文を、関係副詞・関係代名詞・前置詞+関係代名詞を使って一つの英文にしてみましょう。

That is the way +  the accident happened in the way. 

例文

1)関係副詞⇒

(×)That is the way how the accident happened.

(○)That is how the accident happened.

※ how 使う場合は、”the way how S V 〜”のように、

先行詞と関係副詞howを一緒に使うことができません。

使う場合は、”the way”または”how”のどちらかを

必ず省略しなければなりません。

×→ “the way how S V ~” 

○→ “how S V ~” 

→ “the way S V ~” 

2)前置詞+関係代名詞⇒That is the way in which the accident happened.

3)関係代名詞⇒That is the way which the accident happened in.

関係副詞のhowには先行詞”the way”は省略しなければなりません。

青いマーカーが引かれた関係詞節に注目!!

1)関係副詞は”the accident happened“で終わってますね。

2)前置詞+関係代名詞も”the accident happened”で終わっています。

3)関係代名詞は”the accident happened in“で終わっていて、前置詞”in”の後ろの名詞(目的語)が不足しています。            

このように、不足した語句がある時は、関係代名詞を使います

図解

1)関係副詞

“in the way”を関係副詞”how”に変えたパターンです。

先行詞”the way”を省略することに注意


2)前置詞+関係代名詞

“in the way”を前置詞+関係代名詞”in which”に変えたパターンです。


3)関係代名詞

“the way”だけを関係代名詞”which”に変えたパターンです。(thatも使えます)

前置詞”in”が後ろの関係節に残ったままであることに注目してください。

 このように、前置詞と名詞をまとめて関係詞に変えた場合は

関係副詞、または前置詞+関係代名詞になり、名詞だけを関係詞に関係詞にする場合は関係代名詞となります。

Practice:2つの英文を、関係副詞・前置詞+関係代名詞・関係代名詞を使って一つの英文にしてみましょう。

1) She came from the country. + It snows a lot in the country.     
「彼女はたくさん雪が降るその国の出身だ」

関係副詞→

前置詞+関係代名詞→

関係代名詞→            

                                    

答え
関係副詞→She came from the country where It snows a lot.
前置詞+関係代名詞→She came from the country in which It snows a lot.
関係代名詞→ She came from the country which It snows a lot in.

2) Now is the time. + you must try hard in that time.         
「今こそ一生懸命挑戦しないといけないときだ」

関係副詞→

前置詞+関係代名詞→

関係代名詞→

答え
関係副詞→Now is the time when you must try hard.
前置詞+関係代名詞→Now is the time in which you must try hard.
関係代名詞→Now is the time which you must try hard in.

                                                                                            

3) This is the reason. + I like him for the reason. 

「これが、私が彼のことを好きな理由だよ」        

関係副詞→

前置詞+関係代名詞→

関係代名詞→    

答え
関係副詞→This is the reason why I like him.
前置詞+関係代名詞→This is the reason for which I like him.
関係代名詞→This is the reason which I like him for.

                                                                                                                             

まとめ

今回は関係副詞ついて詳しく解説してきました。

ここでもう一度まとめていきましょう。

関係副詞の役割

1)前の名詞を説明する形容詞の働き

2)文と文をつなぐ接着剤の役割

※関係代名詞の役割と一緒です。

関係代名詞の種類
関係副詞
when 
場所 where
理由  the reasonwhy
方法 the wayhow ※howは先行詞のthe wayを省略

後ろの形に注目する

関係副詞節文構造が完全な文です。「完全」とは「SやO、前置詞のO」が不足していないのことです。
関係代名詞節文構造が不完全な文でしたね。「不完全」とは「SやO、前置詞のO」が不足している文です。

関係代名詞と前置詞+関係代名詞と確認しながら関係副詞の作り方を確認してきました。

自分の力で関係副詞を作れるように、何回も例文や練習問題で練習してください。

今日もありがとうございました。

ABOUT ME
ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。