ここでは、ifがない仮定法について扱っていきたいと思います。
まず、仮定法を理解する上で大事なことを理解してください。
仮定法は”if”があることが目印ではなく、
“助動詞の過去形”が目印!!
=助動詞の過去 + 動詞の原形(would 動詞の原形) → 現在の仮定
=助動詞の過去 + have p.p (would have p.p) → 過去の仮定
このポイントを以外に知らない人が多いですが、
“助動詞の過去形”を見つけたら、仮定法を疑う癖をつけてください。
ifを使わない仮定法のパターン
例文で”if”のない仮定法のパターンを確認していきましょう。
Ifに言い換えができる部分には
仮定法を表す助動詞の過去形には を引いています。
1) A little care would have avoided the accident.
→ If I had had a little care, I would have avoided the accident.
少しの注意が(あれば)、その事故は避けられたのに
過去の仮定(would have p.p)が使われていますね。
助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図です。
「避けられたのになぁ」→「(実際には)避けられなかった」という仮定法の意味に気づくようにしましょう。
“A little care“の部分をif節で書き換えた場合は→”If I had had a little care“になります。
2) I studied English harder ; otherwise I would have failed the exam.
→I studied English harder ; If I had not studied harder, I would have failed the exam.
私は英語をより一生懸命勉強した。そうでなければ、私は試験を失敗していただろう
過去の仮定(would have p.p)が使われていますね。
助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図です。
「失敗していただろうなぁ」→「(実際には)失敗していない」という仮定法の意味に気づくようにしましょう。
otherwise「もしそうでなければ」=”if not”の意味を表します。
“otherwise“の部分をif節で書き換えた場合は→”If I had not studied harder“になります。
3) With a little more patience, you would have succeeded.
→ If you had had a little more patience, you would have succeeded.
もうちょっと我慢強さがあれば、君は成功していただろうに
過去の仮定(would have p.p)が使われています。
助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図!!
「成功していただろうなぁ」→「(実際には)成功していない」という仮定法の意味です。
”With a little more patience, and”の部分をif節で書き換えた場合は→”If you had had a little more patience”になります。
名詞がifの代用
4) A little more patience, and you would have succeeded.
→ If you had had a little more patience, you would have succeeded.
もうちょっと我慢強さがあれば、君は成功していただろうに
過去の仮定(would have p.p)が使われています。
助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図!!
「成功していただろうなぁ」→「(実際には)成功していない」という仮定法の意味です。
”a little more patience, and”の部分をif節で書き換えた場合は→”If you had had a little more patience”になります。
“名詞, and S would~.”「[名詞]があったら、~だろう」という表現で覚えましょう。
5) To talk with him, you would think he was a comedian.
→ If you talked with him, you would think he was a comedian.
彼と話せば、君は彼がコメディアンだと思うだろうね
現在の仮定(would)が使われています。
助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図!!
「彼がコメディアンだと思うだろうね」→「(実際には)コメディアンではない」という仮定です。
”To talk with him”(to不定詞)の部分をif節で書き換えた場合は→”If you talked with him”になります。
分詞構文がifの代用
6) Having Studied English harder, you would have passed the exam.
→ If you had studied English harder, you would have passed the exam.
あなたが英語をもっと一生懸命勉強していたら、試験に合格できただろうね
過去の仮定(would have p.p)が使われています。
助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図!!
「試験に合格できただろうね」→「(実際には)合格できてない」という仮定です。
”Having Studied English harder”(分詞構文)の部分をif節で書き換えた場合は→”If you had studied English harder”になります。
Ifの代用がないパターン
7) I’m so hungry that I could eat a cow now.
とてもお腹が空いているので、牛1頭食べられるよ
現在の仮定(could)が使われています。
助動詞の過去(could)が使われているということは、仮定法を疑ってください。
「牛1頭食べられるよ」→「(実際には)牛一頭を食べられるわけではない」ので仮定です。
だから助動詞の過去”could”を使っています。
この例文の場合は、ifに言い換えれる部分はありませんが、助動詞の過去形が仮定{妄想}を表していることになります。
まとめ
今回は「ifを使わない仮定法のパターン」を確認しました。
この他にも様々パターンがありますが、ポイントは1つだけです。
仮定法は”if”があることが目印ではなく、
“助動詞の過去形”が目印!!
=「助動詞の過去 + 動詞の原形(would 動詞の原形)」 → 現在の仮定
=「助動詞の過去 + have p.p (would have p.p)」 → 過去の仮定
とにかく、助動詞の過去形を見かけたら、仮定法を疑ってみてください。
訳してみたときに、「話し手の妄想」だったら仮定法です。
今回扱った例文を、意味と一緒に覚えてください。↓
1) A little care would have avoided the accident.
2) I studied English harder ; otherwise I would have failed the exam.
3) With a little more patience, you would have succeeded.
4) A little more patience, and you would have succeeded.
5) To talk with him, you would think he was a comedian.
6) Having Studied English harder, you would have passed the exam.
7) I’m so hungry that I could eat a cow now.
例文の青いマーカー部分は、「〜なら」という条件の部分になりますが、”if”を使わなくても、助動詞の過去を使えば、仮定法の意味になることを知っておきましょう。
助動詞の過去を見たら、よく意味を考えて、仮定法を疑ってみてください。
今日もありがとうございました。