仮定法

仮定法⑧ 【 ifの代用 〜 仮定法なのにifがない? 〜 】

坪田塾

ここでは、ifがない仮定法について扱っていきたいと思います。

まず、仮定法を理解する上で大事なことを理解してください。

仮定法は”if”があることが目印ではなく、

助動詞の過去形”が目印!!

=助動詞の過去 + 動詞の原形(would 動詞の原形) → 現在の仮定

=助動詞の過去 + have p.p (would have p.p) → 過去の仮定

このポイントを以外に知らない人が多いですが、

“助動詞の過去形”を見つけたら、仮定法を疑う癖をつけてください。

ifを使わない仮定法のパターン

例文で”if”のない仮定法のパターンを確認していきましょう。

Ifに言い換えができる部分には

仮定法を表す助動詞の過去形には を引いています。

主語がifの代用

1) A little care would have avoided the accident.

If I had had a little care, I would have avoided the accident.
少しの注意が(あれば)、その事故は避けられたのに

過去の仮定(would have p.p)が使われていますね。

助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図です。

「避けられたのになぁ」→「(実際には)避けられなかった」という仮定法の意味に気づくようにしましょう。

A little care“の部分をif節で書き換えた場合は→”If I had had a little care“になります。


otherwise(もしそうでなければ)

2) I studied English harder ; otherwise I would have failed the exam.

I studied English harder ; If I had not studied harder, I would have failed the exam.
私は英語をより一生懸命勉強した。そうでなければ、私は試験を失敗していただろう

過去の仮定(would have p.p)が使われていますね。

助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図です。

「失敗していただろうなぁ」→「(実際には)失敗していない」という仮定法の意味に気づくようにしましょう。

otherwise「もしそうでなければ」=”if not”の意味を表します。

otherwise“の部分をif節で書き換えた場合は→”If I had not studied harder“になります。


前置詞がifの代用


3) With a little more patience, you would have succeeded.

If you had had a little more patience, you would have succeeded.
もうちょっと我慢強さがあれば、君は成功していただろうに 

過去の仮定(would have p.p)が使われています。

助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図!!

「成功していただろうなぁ」→「(実際には)成功していない」という仮定法の意味です。

With a little more patience, and”の部分をif節で書き換えた場合は→If you had had a little more patience”になります。







名詞がifの代用

4) A little more patience, and you would have succeeded.

If you had had a little more patience, you would have succeeded.
もうちょっと我慢強さがあれば、君は成功していただろうに 

過去の仮定(would have p.p)が使われています。

助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図!!

「成功していただろうなぁ」→「(実際には)成功していない」という仮定法の意味です。

a little more patience, and”の部分をif節で書き換えた場合は→If you had had a little more patience”になります。

“名詞, and S would~.”「[名詞]があったら、~だろう」という表現で覚えましょう。


to不定詞がifの代用

5) To talk with him, you would think he was a comedian.

If you talked with him, you would think he was a comedian.

彼と話せば、君は彼がコメディアンだと思うだろうね

現在の仮定(would)が使われています。

助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図!!

「彼がコメディアンだと思うだろうね」→「(実際には)コメディアンではない」という仮定です。

To talk with him”(to不定詞)の部分をif節で書き換えた場合は→If you talked with himになります。



分詞構文がifの代用

6) Having Studied English harder, you would have passed the exam.

If you had studied English harder, you would have passed the exam.
あなたが英語をもっと一生懸命勉強していたら、試験に合格できただろうね

過去の仮定(would have p.p)が使われています。

助動詞の過去が使われているということは、仮定法の合図!!

「試験に合格できただろうね」→「(実際には)合格できてない」という仮定です。

Having Studied English harder”(分詞構文)の部分をif節で書き換えた場合は→If you had studied English harderになります。







Ifの代用がないパターン

7) I’m so hungry that I could eat a cow now.

とてもお腹が空いているので、牛1頭食べられるよ

現在の仮定(could)が使われています。

助動詞の過去(could)が使われているということは、仮定法を疑ってください。

牛1頭食べられるよ」→「(実際には)牛一頭を食べられるわけではない」ので仮定です。

だから助動詞の過去”could”を使っています。

この例文の場合は、ifに言い換えれる部分はありませんが、助動詞の過去形が仮定{妄想}を表していることになります。

まとめ

今回は「ifを使わない仮定法のパターン」を確認しました。

この他にも様々パターンがありますが、ポイントは1つだけです。

仮定法は”if”があることが目印ではなく、

助動詞の過去形”が目印!!

=「助動詞の過去 + 動詞の原形(would 動詞の原形)」 → 現在の仮定

=「助動詞の過去 + have p.p (would have p.p)」 → 過去の仮定

とにかく、助動詞の過去形を見かけたら、仮定法を疑ってみてください。

訳してみたときに、「話し手の妄想」だったら仮定法です。

今回扱った例文を、意味と一緒に覚えてください。↓

1) A little care would have avoided the accident.

2) I studied English harder ; otherwise I would have failed the exam.

3) With a little more patience, you would have succeeded.

4) A little more patience, and you would have succeeded.

5) To talk with him, you would think he was a comedian.

6) Having Studied English harder, you would have passed the exam.

7) I’m so hungry that I could eat a cow now.

例文の青いマーカー部分は、「〜なら」という条件の部分になりますが、”if”を使わなくても、助動詞の過去を使えば、仮定法の意味になることを知っておきましょう。
助動詞の過去を見たら、よく意味を考えて、仮定法を疑ってみてください。

今日もありがとうございました。

ABOUT ME
ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。