ここでは”it’s time S 過去形”の表現を確認していきましょう。
この表現はなぜ仮定法の単元で学ぶのか疑問に思う人もいますよね。
しかし、“it’s time S 過去形”の表現は、立派な仮定法です。
まずは形と意味を確認していきましょう。
「It’s time + 過去形」の意味と形
形:It’s (about/high) time + S + 仮定法過去形
意味:「もう(そろそろ/とっくに)〜する頃だよ」
※”time”の前に”about”「そろそろ」、”high”「とっくに」が付くこともあります。
aboutやhighが付くと、話し手の苛立ちが強まったニュアンスが出ます。
it’s time 過去形はなぜ仮定法?
まずは以下の2つの例文の違いを確認していきましょう。
1) It’s time to go to bed. (to 不定詞)
(これから)寝る時間だよ。
2) It’s time you went to bed. (仮定法)
もう(すでに)寝ている頃だよ。
例文1)は不定詞を使った表現です。
不定詞には「これからすること」、つまり未来を指す役割があります。
なので、”time”の後ろに”to go to bed”を使うと、「(これから)寝る時間だよ」というニュアンスになります。
それに対して例文2)では、“time”の後ろに”you went to bed”が使われています。
仮定法は時制をズラすことで、「現実には起こりえない」という気持ちを相手に伝えています。
つまり、動詞を過去形の”went”にすることで、
「(現実には寝てないけど)もう寝ている頃だよ!」という話し手の気持ちが込められています。
まだ寝てないけど「寝ていること」を仮定して伝えることで、
少し強いニュアンスで相手に伝えることができます。
“It’s time 仮定法”を使うことで、
「もうすでに〜寝ている頃だよ」という話し手の強い気持ちを表すことができる。
仮定法を使うことで、遠回しに話し手の強い気持ちを表すことができます。
Practice(練習問題)
( )内の日本語の意味に合うように、下線部に適切な英語を入れ英文を完成さえなさい。
1. It’s time a new bike.
(私はもう新しい自転車を購入する頃です)
2. It’s time you your energy.
(あなたはそろそろエネルギーをむだにするのをやめる頃ですよ)
3. It’s time about your future.
(もうとっくにあなたは自分の将来を考え始める頃だ)
4. It’s time your *concern. *心配、懸念
(みんながあなたの心配を理解する頃だよ)
まとめ
“it’s time 仮定法”について理解できたでしょうか。
まとめると
形:it’s time S 過去形「もう〜する頃だよ」
→it’s about time S 過去形「もうそろそろ〜する頃だよ」
→ it’s high time S 過去形「もうとっくに〜する頃だよ」
※”time”の前に”about”「そろそろ」、”high”「とっくに」が付くと話し手の苛立ちが強まったニュアンスが出ます。
仮定法過去を使うことで、現実には起きてないけど、起きていると仮定して伝えることで遠回しに話し手の強い気持ちを表すことができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。