仮定法

仮定法② 【未来の仮定】

坪田塾

未来に対する仮は「未来・現状」において「起こりえないだろう」と思ったときに使います。
まずは「if節」の部分だけ覚えましょう。以下のフレーズが今回習うものです。

If S should   「万一~なら」

If S were to do 「仮に~なら」

④ If S should 原形, → S +助動詞の過去 / will 原形 / 命令文      「万一〜なら」(可能性1パーセント) 

例文 (If you should meet him,) tell him to write to me.

「万一彼に会ったら、私に手紙を書くように言っといて」

動詞の形に注目してください。

形 : If節の中でshouldが使われていて「万一〜なら」という意味になります。仮定法は現実に起こりえないことを表しますが、shouldには可能性が1パーセント、ほんの少しだけ未来に起こるかもしれない可能性があるときに使います。絶対に起こらないわけではないので、命令形やwillも使うことができます。

意味 : 「万一~なら、・・・だろうなぁ(助動詞の過去) /・・・ するつもりです(will) / ・・・しといて(命令文)」

→ 上でも述べたように、should「万一〜なら」は可能性をほんの少し残しているという気持ちが含まれます。

⑤ If S were to do, → S would 原形 「仮に~なら」 (完全なる妄想)

例文(If she were to know it,) she would get angry.

「仮に彼女がそれを知ったら、怒るだろうなあ。」

動詞の形に注目してください。

形:If節の中でwere to doが使われていて「仮に~なら」という意味になります。仮定法は現実には起こりえないという気持ちを表します。were to doも妄想なので、未来において絶対に起こりえないという気持ちが含まれます。

意味:「仮に~なら、・・・なのにぃ」

→were to do 「仮に〜なら」は未来において起こりえないことを話すときに使われる表現です。Shouldとの使い分けに注意しましょう。

練習問題

⑴ 日本語の意味に合うように、以下の英文を並べ替えしなさい。

1. 仮に西アフリカを横断するとしたら、700以上の異なる言語に遭遇するでしょう。

If ( were / travel / you / to / across ) West Africa, you would encounter more than 700 distinct languages.

2. 明日、万一雨が降れば、私は家にいるつもりです。

If (tomorrow / it / rain / should ), I would stay at home.

(2) (   )内に入る適切な語を入れなさい。

1. 仮に留学するとしたら、どこに行きますか。

If you (   ) to study abroad, where (   ) you go?

2. 万一姉に会ったら、電話するように伝えといて。

If you (   ) see my sister, tell her to call me.

解答

⑴ 1. If you were to travel across West Africa, you would encounter more than 700 distinct languages.

→「仮に〜なら」は”If S were to do”を使って表します。

2. If it should rain tomorrow, I would stay at home.

→「万一〜なら」は”If S should do”を使って表します。

(2) 1.If you were to study abroad, where would you go?

→「仮に〜なら」は”If S were to do”を使って表します。主節の中は助動詞の過去形を使います。

2. If you should see my sister, tell her to call me.

→「万一〜なら」は”If S should do”を使って表します。主節の中は助動詞の過去形 / will,

can,may/ 命令形が使えます。今回は命令形が使われています。

まとめ

まとめとして仮定法の公式をもう一度確認しましょう。

仮定法の公式

① 現在の仮定 「もし(今)~ならば、(今)…だろう」 

If S 過去形, ➡︎ S would 原形.     

※if節の中でbe動詞を使う場合は、were(was)を使う

② 過去の仮定 「もし(昔)~ならば、(昔)…だったろう」

If S had p.p, ➡︎ S would have p.p. 

③ 過去+現在の仮定「もし(昔)~だった、(今)…だろう」

If S had p.p, ➡︎ S would 原形.     

未来の仮定

④ 「万一~なら」 (可能性1パーセント)

  If S should 原形, ➡︎ S would 原形 / 命令文 / will 原形  

⑤ 「仮に~なら」 (完全なる妄想)

  If S were to do, ➡︎ S would 原形              

※ wouldの部分はcould(できるだろう) / might(かもしれない) / should(すべきだろう) も使える

この5つはまず覚えてください。

最終確認問題

今まで習ってきたことを確認しながら、問題を解いてみましょう。上のまとめ表を使って、確実に仮定法を使えるようになりましょう。

(1) If I were you, I (  ) the report a few weeks *in advance.

 1 prepare               2 prepared         

 3 will prepare        4 would prepare

*in advance 事前に

(2) What would Peter do if he (  ) the truth?

  1 knew                 2 has known      

  3 had known             4 know   

(3) If I had known *the nature of the examination, I (  ) the newspapers of the past several weeks more carefully.

 1 had been reading  2 had read  

 3 was reading       4 would have read

 *the nature of the examination 審査の性質 (natureは性質という意味)

(4) If I had taken your advice, I (  ) in trouble.

 1 wouldn’t be               2 would have been        

 3 haven’t been        4 would be

(5) If I had taken your advice before, I (  ) in such trouble now.

  1 wouldn’t be            2 would have been         

  3 haven’t been      4 would be

(6) If you (  ) to travel across West Africa, you would encounter more than 700 distinct languages.

  1 had            2 should          

  3 were      4 able

(7) If another world war (  ) occur, it might be the end of the world.

  1 should        2 may             

  3 will         4 could

解答

(1) 4 would prepare

→ if節の中でwereが使われているので、現在の仮定と判断して、主節には助動詞の過去が使われている4 would prepareを選ぶ。

(2) 1 knew        

→ 主節にwould(助動詞の過去)が使われているので、現在の仮定と判断、if の中では過去形のknewを選ぶ。

(3) 4 would have read

→if節の中でhad known過去完了が使われているので、主節ではwould have p.pの形を選ぶ。

(4) 2 wouldn’t have been        

→if節の中でhad taken過去完了が使われているので、主節ではwould have p.pの形を選ぶ。

(5) 1 wouldn’t be

→ nowに注目!

if節の中でhad taken過去完了が使われているが、主節ではnowが使われているので、現在の仮定と判断し1 wouldn’t を選択する。

(6) 3 were 

→ 主節にwould(助動詞の過去)が使われているので、仮定法を予測する。If節の中を見ると、(  )の後ろにto travelがあるので、「If S were to do(仮に〜なら)」を選ぶ,。

(7) 1 should

→ 主節にmight (助動詞の過去)が使われているので、仮定法を予測する。仮定法でIf節の中で使えるものは、過去形、過去完了形、were to do、shouldのどれかなので、選択肢の中からshould(万一〜なら)を選択する。

仮定表はif節の中と主節の中で使われる表現が限られているので、公式を覚えてしまえば即座に判断できるようになります。自分の持っている問題集を使い、さらに演習をしてみてださい。

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ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。