時制

時制 【基礎③】-未来表現-

坪田塾

単純に未来表現といっても、さまざまな表現方法があります。

その表現方法をしっかりと理解し、使いこなせるようになりましょう。

未来表現:will + 動詞の原形

形: will + 動詞の原形

意味:①「~でしょう」 ②「~します,~するつもりです」

① 予測や自然の成り行きを表す:「~でしょう」

例文: It will be sunny tomorrow.

訳:明日はいい天気でしょう.

② 人の意志を表す:「~します,~するつもりです」

例文: I will go to the supermarket tomorrow.

訳:私は明日、スーパーマーケットに行くつもりです。.

will = “ほぼ100パーセントする!!”という主語の強い気持ちを表す

will は主語の強い気持ちを表します。

例文①の”It will be sunny tomorrow”という文には「(ほぼ100%)明日は晴れるだろう」という、話す人の強い気持ちを will で表しています。

例文②の”I will go to the supermarket tomorrow”という文には「(ほぼ100%)私は明日、スーパーマーケットに行くつもりです。」という、話す人の強い気持ちを will で表しています。

◆時、条件を表す接続詞のなかでは、未来のことでも現在形を用いる。

when(~するときに),if(もし~ならば)などの接続詞の中では,未来のことでも現在形を用います.

例文: I will call you (when he comes back.)

訳:(彼が帰ってきたとき)、あなたに電話するつもりです。

例文ではwillを使われていますが、when節の中では、現在形”comes”が使われていますね。このように、たとえ未来のことであっても時や条件を表す接続詞のなかでは、現在形を用いるという約束があります。

接続詞の例を下にあげます。以下の接続詞の中では、未来のことでも現在形を用います。

時を表す接続詞

  • when ~ 「~する時」
  • as soon as ~「~するとすぐに」
  • by the time ~「~するまでに」
  • until (till) ~ 「~するまでずっと」
  • after ~「~した後で」
  • before ~「~する前に」

条件を表す接続詞

  • if ~「もし〜なら」
  • unless ~「~しない限り」

◆名詞節と副詞節の区別

以下の問題に答えて見てください。( )内の正しい方を選んでください。

(1) I don’t know when he ( will come / comes ) back.

訳:彼がいつ帰ってくるかわかりません。)

(2) I will call you when he ( will come / comes ) back.

訳:彼が帰ってきたとき、あなたに電話します。

正解

(1) will come

(2) comes

→ whenの中は未来のことでも、現在形と習いましたが、なざ(1) の答えは” will come “なのでしょうか。

さらに訳にも注目してください。(1)の例文では「いつ帰ってくるか」なのに対して、(2)の例文では「蹴ってきたとき」と訳されています。この違いはwhenの使われる場所が重要になってきます。つまり、名詞節と副詞節の区別が必要となります。

名詞節とは

【名詞】の役割をし、上の5文型でいうと【S=主語 / O=目的語 / C=補語】の場所で使われます。

→ この例文では “when he will come back”のかたまりが、know(動詞)の目的語になっています。

副詞節とは

【文の要素】にならないもので、上の5文型の表でいうと【M=修飾語】の場所で使われます。

→ この例文では “when he comes back”のかたまりが、動詞の目的語ではなく、副詞節として、【いつ】電話するかを説明しています。

名詞節の【if】と【when】

willの有無:有り (willを使える)

場所 : 主語、目的語、補語、前置詞の目的語の場所で使われる。

訳 : when =「いつ〜するか」 / if =「〜かどうか」

副詞節の【if】と【when】

willの有無:無し(原則使わない)

場所 :【M=修飾語】の場所で使われる。

訳 : when =「〜する時」 / if =「もし〜なら」

上のポイントで示したように、使われる場所によって訳し方が変わり、willが使える場合もあります。上のポイントを抑えた上で、その区別ができるように、日頃から文型を意識してください。

文型のや名詞節と副詞節の深い理解をしたい人は、英文解釈の記事を見てください。

予定・計画の表現: <be going to ~>,現在形,<be ~ing>

③ 前からの計画・意図を示す <be going to ~>:「~するつもりです」

例文: I am going to visit the castle.

訳:私はそのお城に訪れるつもりです。

→ 前から計画して「その行動に向かって進行中である」という話し手の気持ちを表す時に【be going to】を使います。

④ 近い未来の確実な予定を示す 現在形:「~します」

例文:the train leaves at 10 tomorrow.

訳:電車は明日の10時に出発します。

いつも決まった時間に起こることや行動は、【現在形】でも表すことができます。

イメージとしては、時刻表に載っている時間や毎日ルーティンでやっていることなどです。

⑤ 近い未来に計画された予定や取り決めを表す <be ~ing>:「~します,~する予定です」

例文: I’m staying in Tokyo tomorrow.

訳:明日は東京に滞在します。

→ 近い未来の計画や予定は、進行形<be ~ing>で表すことができます。未来に起こることですが、その未来に向けて、すでに行動しているという話し手の気持ちを表すことができます。

◆be going to と will の区別

be going to と will の違いは何なんでしょうか。

以下の問題に答えて見てください。( )内の正しい方を選んでください。

【例文】

Jun: Do you want to have coffee after work?

Mike:That sounds good! I ( will see / am going to see ) you at ABC cafe7pm.

〈電話にて〉

Jun’s mother:Are you coming home straight after work?

Jun:No, I ( will go / am going to go ) to ABC cafe with Mike tonight.

【日本語訳】

ジュン:仕事の後、コーヒーでもどう?

マイク:いいね! じゃ、ABCカフェで7時に。

〈電話にて〉

ジュンの奥さん:仕事の後はまっすぐ家に帰ってくるの?

ジョン:いや、マイクとカフェに行く予定だよ。

正解

Jun : Do you want to have coffee after work?

Mike:That sounds good! I will see you at ABC cafe7pm.

〈電話にて〉

Jun’s mother:Are you coming home straight after work?

Jun:No, I am going to go to ABC cafe with Mike tonight.

→ なぜマイクは【will】が使い、Junは【be going to】を使ったかというと以下のポイントがで区別します。

「前から計画していた予定」 = be going to                    

「その場で決断したこと」  = will       

マイクが「ABCカフェで会おう」と言ったのは、ジュンに誘われた返事として言った言葉ですよね。つまり、その場で決断した意志です。

それに対してジュンが電話で母に言った「マイクとABCカフェに行くつもり」という発言は、すでにマイクと決めたいた予定ということになります。

その場で決めた強い意志は【will】を使い、すでに予定していたことは【be going to】を使うのが自然だということです。

ただし、どちらを使っても間違いというわけではありません。ネイティブのニュアンスを理解しておくとは大切なので、その違いを知っておきましょう。

まとめ

未来表現の種類

● will + 動詞の原形

意味:①「~でしょう」 ②「~します,~するつもりです」

特徴:ほぼ100%の強い意志を表すときに使う

● be going to do

意味:[~するつもりです」

特徴:前から決めていた計画や予定を表すときに使う

● 現在形

意味:「~します」

特徴:時刻表などの、決められた出来事を表すとき使う

● 現在進行形〈be -ing〉

意味:「~します,~する予定です」

特徴: 近い未来の計画や予定に向かって動いていることを強調するときに使う

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ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。