to 不定詞ってなに? そのイメージは?
to 不定詞のコアイメージ =「 これからすること 」
‘to’ の持つ意味は前置詞の”to”と一緒で【到達点】です。toのうしろに動詞がくると、誰かの【行為や動作の到達点】を表し、「これからすること」を表すこと時に使います。
1.I will go to Kyoto.(京都に行くつもりです。)
2.I decided to go to kyoto.(京都に行くことを決めました。)
上の2つの例文を比較してください。
例文1では、”to Kyoto”が主語の到達点で、京都にこれから行くというニュアンスがあります。
例文2の” to go to Kyoto”の意味にも「京都に行くことに決めた」ということは、京都に行くのは「これからすること」という意味になります。
つまり、”to 到達点”のニュアンスは同じで、「これからすること」をどちらも表しています。
to + 不定詞 → 「これからすること(=未来志向)」を表すイメージがある
このイメージは動名詞と不定詞の区別においても大切なので、理解しておいてください。
不定詞ってどこで使われるの?
実際にto不定詞が使われている場所を意識しながら訳してみてください。
1 I like to swim in the sea.
2 They didn’t have a house to live in.
3 I study English hard to get a good score
4 My grandfather lived to be 100 years old.
4つの文に文型を振り、用法を分けます。
このようにどこで使われるかによって、意味が変わるのがto不定詞です。
例文を文型に当てあめると以下のようになります。
使われている場所で、用法と意味が変わることを理解してください。
S(主語)、O(目的語)、C(補語)の場所で使われているのが名詞的用法
名詞を後ろから修飾しているのが、形容詞的用法
Mの場所で使われているのが副詞的用法となります。
では3つの用法を詳しく見ていきましょう。
1名詞的用法 :〈to+動詞の原形〉で「~すること」という意味を表すことができます。
[文法ポイント]= 名詞のかたまりとして使う
形 : to+動詞の原形
訳 : 「~すること」
役割 : 名詞のはたらき = S(主語)、O(目的語)、C(補語)の場所で使われる。
では例文見ていきましょう。
例文1ではto 不定詞が主語の位置でto不定詞が使われています。
*形式主語のit : 新しい情報や重要な情報は、後ろに持っていくほうが英語では美しいとされます。そのため形式的に主語(S)の部分にitを入れて、to不定詞は後ろに持っていく形が、英語では好まれます。
例文2ではC(補語)の位置でto不定詞が使われています。
例文3ではO(目的語)の位置でto不定詞が使われています。
1-2 S V it C to do (形式目的語it)
訳:彼を幸せにするのは不可能だとわかった。
⇒ 形式主語のitと一緒で、新しい情報や重要な情報は後ろに持っていくのが、英語では美しいとされます。そのため形式的に目的語(O)の部分にitを入れて、to不定詞は後ろに持ってきたんですね。以下の動詞でよく使われる形です。
find, think, consider, believe, makeなどの第5文型(SVOC)の文でこの形が使われる。
これらの動詞をみたらSVOCを疑う癖をつけましょう。並べ替え問題でもよく狙われます。
1-3 疑問詞 + to do
形 : 疑問詞 + to do
訳 : 「疑問詞の意味 + ~すべきか(shouldの意味)」
役割 : 名詞のはたらき = S(主語)、O(目的語)、C(補語)
それぞれの例文をみいきましょう
1 howto~ / ~の仕方、~する方法
ex.I don’t know how to play soccer.
(私はサッカーのやり方が分かりません)
2 what to~/ 何を~すべきか
ex2. I don’t know what to choose.
(私は何を選ぶべきか分かりません)
3 when to~/いつ~すべきか
ex3. I don’t know when to visit you.
(私はいつあなたを訪問すべきか分かりません)
4 where to~/どこへ~すべきか
ex4, I don’t know where to go.
(私はどこに行くべきか分かりません)
5 which to~/どちらを~すべきか
ex5. I don’t know which to choose.
(私はどちらを選ぶべきか分かりません)
6 who to ~ / だれを~すべきか
Ex6. Please tell me who to take to the game.
(だれを試合に連れて行くべきか教えてください)
※what と which の場合「疑問詞 + 名詞 + 不定詞」の形もある
「どの本を読むべきか」
→「which book to read」
「どの食べ物を食べるべきか」
→「which food to eat」
「何の本を読むべきか」
→「what book to read」
「何時に会うべきか」
→「what time to see you」
まとめ
以上が名詞的用法です。まとめると
●名詞的用法
形 : to+動詞の原形
訳 : 「~すること」
役割 : 名詞のはたらき = S(主語)、O(目的語)、C(補語)
●仮目的語のitを用いた表現
形 : find, think, consider, believe, makeなどの第5文型(SVOC)の文で、形式的に目的語(O)の部分にitを入れて、to不定詞は後ろに持ってくる。
訳 : 「~すること」
役割 : 名詞のはたらき = O(目的語)
●疑問詞+to do
形 : 疑問詞 + to do
訳 : 「疑問詞の意味 + ~すべきか(shouldの意味)」
役割 : 名詞のはたらき = S(主語)、O(目的語)、C(補語)
英作文でも使える表現なので、まずは基本の名詞的用法を使えるようにしましょう。
他の不定詞の用法も合わせて確認してください。
この記事を読んでいただきありがとうございました。