接続詞

接続詞① 【等位接続詞】

坪田塾

等位接続詞とは

等位接続詞とは名前の通り、

等しい位のものを繋ぐ接続詞のことです。

等しい位=同じ働きで、同じ重要度のものです。

それではどんな働きをするのか確認していきましょう。

等位接続詞の種類と性質(=and / but / or / nor / for)


☆等位接続詞は 同じ働きのもの・同じ重要度のもの をつなぐ性質がある。

☆性質:文法上「同じ働き(形)」が来る

名詞 and 名詞

不定詞 and 不定詞

前置詞+名詞  and 前置詞+名詞

that節 and  that節

文 and 文

上に例で示したように、等位接続詞(=and / but / or / nor / for)

同じ働きで、同じ重要度のものを接続するという特徴があります。

☆基本の訳し方

A and B 「AとB」「AそしてB」

A but B  「AしかしB」

A or B    「AあるいはB」

A nor B   「AもBもない」         

※後ろに文が来たら疑問文の語順になる。(=倒置する)

A for B    「A,というのもBだから」

① and ( but / or ) の後ろに注目する

② 同じ働きをしている語句を前から探す

例文を確認していきましょう。

Practice① (練習問題)

[問題1] 等位接続詞(and)がそれぞれ何と何をつないでいるかをわかるように、下線を引きなさい。また、各文を和訳しなさい。以下のポイントに注意して訳してください。

等位接続詞を見極める時のポイント

① and ( but / or ) の後ろに注目する

② 同じ働きをしている語句を前から探す

(1) We worked by day and by night.

(2) Our teacher taught us how to make a good plan and carry it out.

(3) Our teacher tried to teach us how to make a good plan and carried it out.

(4) He said that he would join the party and that he was able to give a helping hand.

(5) He is good not only at singing but also at playing the guitar.

(6) We have heard of a dog attacking a postman who was delivering a letter, and tearing his trousers.  

答え

(1)「我々は昼も夜も働いた」

“by day” と “by night”をandで繋いでいます。

“前置詞+名詞”が繋がれていることを理解してください。

(2)「先生は私たちによい計画の立て方とその実行の仕方を教えてくれた」

“make a good plan” と “carry it out”をandで繋いでいます。

“動詞の原形”を繋いでいます。

(3)「先生は私たちによい計画の立て方を教えようとしそれをやり遂げた。」

“tried” と “carried”をand繋いでいます。

”動詞の過去形”が繋がれていることに注意してください。

(4)「彼は、パーティーには参加するし、手を貸すこともできると言った」

”that he would join the party” と ”that he was able to give a helping hand”をandで繋いでいます。

“that節”が繋がれていることに注意して訳してください。

(5)「彼は歌だけでなく、ギターを弾くのも得意だ。」

“at singing” と “at playing” がbutで繋がれています。

“前置詞+名詞”が繋がれていることに注意して訳してください。

(6)「犬が手紙を配達中の郵便配達の人にかみつき、そのズボンを引き裂いたという話を聞いたことがある」

“attacking” と “tearing”がandで繋がれいます。

dogを修飾する”分詞”が繋がれていることに注意してください。

同じ形でも”delivering”を繋いでいると考えると、

“postman”が主語になり、「郵便配達員がズボンを破る」という意味になってしまうので、意味として通らないと判断してください。

命令文が来る場合の特例の意味 (2パターンだけ)

1.命令文・・・、or ~   :「・・・さもないと~」

例文

hurry up or you’ll miss the train.

訳:急いで!さもないと電車を逃しますよ。

      

2.命令文・・・、and ~  :「・・・そうすれば~」

例文

Study hard  and  you can enter the college.

訳:一生懸命勉強しなさい、そうすればその大学に入れるよ。

等位接続詞を用いた表現

ここでは等位接続詞を使った表現を5つ確認していきます。

1. both A and B :「AとBの両方」

2. not A but B : 「AでなくB」

3. not only A but also B:「AだけでなくBも」

4. eihter A or B:「AかBのどちらか一方」

5. neither A nor B:「AもBも~ない」

1. both A and B :「AとBの両方」

both you and I were wrong.

あなたも私も間違っていた。

2. not A but B : 「AでなくB」

Not you but I were wrong.

あなたでなく私が間違っていました。

3. not only A but also B:「AだけでなくBも」

Not only you but also I were wrong.

あなたでだけでなく、私も間違っていました。

4. eihter A or B:「AかBのどちらか一方」

Either you or I was wrong.

あなたか私の一方が間違っていた。

5. neither A nor B:「AもBも~ない」

Neither you nor I was wrong.

あなたも私も間違っていなかった。

“neither ~ nor” はnot(否定)とくっついて否定の表現となっています。

neither = not + either

nor = not + or

Practice ②

[A] 空所に入る適語を選びなさい。

(1) Neither I (  ) any of the other members could solve the problem.

  ①also ②and ③nor ④but

答え

③nor

訳:私も他のメンバーも問題を解決できませんでした。

(2) Found in some fish, this substance is a deadly poison, (  ) it can be used in medicine to stop pain.

  ①because ②nor ③yet ④if

答え

③yet(しかし)

訳:一部の魚に含まれる、この物質は致命的な毒です、しかし、痛みを止めるために薬に使用することができます。

(3) Hurry up, (  ) you will miss the last train.

  ①but ②for ③or ④and

答え

③or

“命令文・・・、or ~”:「・・・さもないと~」

訳: 急いでください。さもないと終電に乗り遅れます。

(4) Think success, (  ) you are more likely to succeed.

  ①and ②unless ③but ④or

答え

① and

“命令文・・・、and ~”:「・・・そうすれば~」

訳: 成功を考えなさい、そうすれば成功する可能性が高くなります。

(5) We will (  ) go to the movies or to a baseball game Friday night.

  ①both ②at ③either ④neither

答え

③either

“or”に注目し、

”eihter A or B:「AかBのどちらか一方」”を思い出してください。

訳: 私たちは金曜日の夜に映画か野球の試合に行きます。

(6) I think he is a very intelligent person, (  ) many people don’t agree with me.

  ①for ②who ③but ④which

答え

③ but

2つの英文を訳した時に、

「彼はとても頭のいい人だと思います」「多くの人が私に同意しません」となります。

この二つの文を繋ぐのに適切な接続詞は、逆説を表すbutが正解です。

訳: 彼はとても頭のいい人だと思いますが、多くの人が私に同意しません。

(7) We have stayed at both good (  ) bad camping sites.

  ①and ②nor ③also ④or

答え

③ and

both が前にあるので、”both A and B”を使います。

good(形容詞)とbad(形容詞)を繋いでいて、

同じ種類のものを繋いでいます。

訳: 私たちは良いキャンプ場と悪いキャンプ場の両方に滞在しました。

(8) I have never been to the country, (  ) do I want to go there in the future.

  ①nor ②so ③or ④but

答え

①nor

nor = 「AもBもない」という意味ですね。

前の文が否定文で

後ろの文が”do I want ~”という疑問文の語順から始まっているので、

“nor”を使うしかないと判断します。

訳: 私はその国に行ったことがなく、将来もそこに行きたくありません。

(9) Hurry up, (  ) you will be in time for the train.〈新潟薬科大〉

  ①or ②but ③if ④and

答え

④ and

“命令文・・・、and ~”:「・・・そうすれば~」

訳: 急いでください。そうすればあなたは電車に間に合うでしょう。

(10) Many students in the class could (  ) locate the country on the map nor name its capital city.〈近畿大〉

  ①both ②longer ③either ④neither

答え

④neither

“nor”に注目し、

”neihter A nor B:「AもBもどちらも〜ない」”を思い出してください。

訳: クラスの多くの生徒は、地図上で国を見つけることも、首都に名前を付けることもできませんでした。

(11) He is always busy (  ) within and outside the country.〈東邦大〉

  ①both ②the both ③both of ④and both

答え

① both

“and”が後ろにあるので、”both A and B”を使います。

within(前置詞)とoutside(前置詞)を繋いでいて、

同じ種類のものを繋いでいます。

訳: 彼は常に国内と国外の両方で忙しい。

(12) They are not crazy, (  ) are they fools.〈上智大〉

  ①both ②nor ③either ④or

答え

④ nor

nor = 「AもBもない」という意味ですね。

前の文が否定文で

後ろの文が”Are they fools”という疑問文の語順から始まっているので、

“nor”を使うしかないと判断します。

訳: 彼らは狂っていないし、愚か者でもありません。

[B] 次の日本文の意味になるように,(  )内の語または語句を並べかえて適切な英文を作りなさい。

(13) 急いで食べなさい。そうしないと列車に乗り遅れてしまうよ。

  You had better eat in ( or / hurry / miss / you’ll / a ) the train.〈日本大〉

答え

You had better eat in ( a hurry or you’ll miss ) the train.

“命令形 ・・・, or 〜 「・・・さもないと〜」”が使われています。

”had better「〜するほうがいい」”は命令形の一種だと考えてください。

(14) 太郎は雨だから家に帰ったのではなく,疲れていたから家に戻ったのです。

  Taro returned home (not because / it / but / he / was rainy / was tired / because).

答え

Taro returned home ( not because it was rainy but he was tired ).

“not A but B 「AではなくB」”が使われています。

(15) 人間は,言葉だけでなく,表情によっても意思を伝達するものだ。

People (also / but / communicate / expressions / facial / languages / not / only / with / with).

答え

People communicate with not only languages but also expressions.

“not only A but also B「AだけでなくBも」”

[C] 同じような意味になるように,空所に適語を書きなさい。

(16) (a) Mike doesn’t like coffee. He doesn’t like tea, either.

  (b) Mike likes (  ) coffee (  ) tea.

答え

Mike likes neither coffee nor tea.

(a)の文の意味が、「マイクはコーヒーが好きではありません。お茶も好きではありません。」という意味です。

「AもBも〜ない」という意味では

”neither A nor B”を使って、ほぼ同じ意味の表現になります。

まとめ

それでは、今回学んだ等位接続詞の要点をまとめていきましょう。


☆等位接続詞は 同じ働きのもの・同じ重要度のもの をつなぐ性質がある。

☆性質:文法上「同じ働き(形)」が来る

☆訳し方:

A and B「AとB」「AそしてB」

A but B 「AしかしB」

A or B 「AあるいはB」

A nor B「AもBもない」※後ろに文が来たら疑問文の語順になる。(=倒置する)

A for B「A,というのもBだから」

☆命令文が来る場合の特例の意味

1. 命令文・・・、or ~:「・・・さもないと~」

2. 命令文・・・、and ~:「・・・そうすれば~」

等位接続詞を用いた表現

1. both A and B :「AとBの両方」

2. not A but B : 「AでなくB」

3. not only A but also B:「AだけでなくBも」

4. eihter A or B:「AかBのどちらか一方」

5. neither A nor B:「AもBも~ない」

これらの表現は、長文の中でも多く出てくるので、練習問題を解きながら

例文を覚えてしっかりと理解していきましょう。

今日もありがとうございました。

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ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。