know better than to do「~するほど愚かではない/ ~しないだけの分別がある」
I know better than to *quarrel about such small thing.
そんな小さなことで口論するほど愚かでない。
quarrel 口論する
“know better than to do”で、なぜ「~するほど愚かではない/ ~しないだけの分別がある」という意味になるか、不思議ですよね。
こういう時には、「直訳」をして見ましょう。
「〜するよりもより良いこと(マシなこと)を知っている」
↓
「〜するくらいなら、もっとマシなこと知ってるよ」
↓
「~するなんてバカバカしいね。
↓
「〜するほど愚かではない/ ~しないだけの分別がある」
「〜するよりもより良いこと(マシなこと)を知っている」という表現が
「〜するほど愚かではない/ ~しないだけの分別がある」という意味になるのは、
直訳をするとわかりますね。
例文で考えると、
「私はそのような小さなことについて喧嘩するよりも、マシなことを知っています。」
↓
「そんな小さなことで口論するほど愚かでない。」という意味になったというわけです。
直訳から、意味を理解すると、暗記に頼らずに覚えることができます。
否定文, much less 〜「まして(なおさら)~ない」
He doesn’t know any of mathematics, much less of chemistry.
彼は数学を何も知らない、ましてや化学も知らない。
”much less”を使うことで、
前の否定文に加えて、後ろの表現を強く否定することができます。
“much”は「ましてや」という比較を強調する意味で使われいて、
“less”は「〜ない」という意味なので、
「ましてや〜もない」という意味になります。
言い換えとして”let alone”も覚えておきましょう。
He doesn’t know any of mathematics, let alone of chemistry.
sooner or later「遅かれ早かれ」/ more ore less「多かれ少なかれ」
1) I’ve more or less finished the book.「ほとんど,事実上」
私は多かれ少なかれ(ほとんど)その本を読み終えました。
2) Sooner or later, you will have to make a decision.
遅かれ早かれ、あなたは決定を下さなければならないでしょう。
この表現は覚えてしまいましょう。
日本語でもよく使われる表現なので、会話表現としても便利な表現だと思います。
Practice(練習問題)
● 以下の日本語を英語にしてください。
1) あなたの秘密を他人に言うほど愚かでない。(他人に言わないだけの分別がある)
2) 私は大阪、ましてや東京に行ったことがありません。
● 以下の英語を日本語に訳してください。
3) Jun knows better than to make the same mistake twice.
4) My parents can’t speak English, much less French.
● ( )内の入る適語を選んでください。
5) “Is Satoko still writing her research paper?”
“Well, I think she’s ( ) finished it.”
① now and then ② one after another
③ more or less ④ one by one
6) Sooner or ( ), you have to leave here.
① late ② last ③ later ④ latest
● 日本語の意味に合うように、()内の英語を正しく並べ替えてください。。
私は天気予報をチェックせずに釣りに行くほど愚か者ではない。
7) I ( to / than / go fishing / know / better ) without checking the weather forecast.
まとめ
今回は比較級を使った表現を学んできました。
ここで表現の意味をまとめましょう。
① know better than to do「~するほど愚かではない/ ~しないだけの分別がある」
② 否定文, much less 〜「まして(なおさら)~ない」
③sooner or later「遅かれ早かれ」/ more ore less「多かれ少なかれ」
今日もありがとうございました。