助動詞

助動詞③ 【 will / would 】

坪田塾

ここでは助動詞will/wouldの用法について確認していきます。

まずはwillの本質的な意味を確認しましょう。

will = 「ほぼ100%〜する」という強い意志や確信

“will”はよく未来表現と言われますが、実際には「話者の将来的に対する確信度」を表します。

”may”であれば「50%」ですが、”will”は「ほぼ100%」の強い確信となります。

will(強い意志)「(ほぼ100%)~します」

例文

I will leave here next week.

来週ここを出発します。

→「ほぼ100%〜する」という強い意志

will (推量)「(ほぼ100%)~するだろう」

例文

It will rain tomorrow.

明日雨が降るだろう。

→「ほぼ100%〜する」という話者の強い予測です。

will not (won’t) 「(ほぼ100%)~しようとしない 」

willの否定についても、「ほぼ100%〜しない」という強い意志や予測を表すために使われます。

形については”will not”より”won’t”の方が日常的に使われます。

willの否定(意志)

I won’t be here next week.(won’t=will not)

私は来週ここにいません。

→「(ほぼ100%)〜しない」という話者の「強い意志や予測」を表しています。

willの否定(推量)

It won’t rain tomorrow.(won’t=will not)

明日は(ほぼ100%)雨が降らないでしょう。

→「(ほぼ100%)〜しない」という話者の「強い予測」を表しています。

天気予報などで「絶対に晴れる」と確信をもって使っていることが予想されます。

will you 〜?(依頼) 「~してくれませんか」

“will you ~?”という疑問文で、相手の意志を問うことで、依頼をすることができます。

例文

Will you come with me?

いっしょに来てくれませんか?

“will”は話し手の強い意志や表現です。

疑問文にすると、相手の「意志」を問う表現となります。

この例文の場合、

「私と一緒に来る意志はありますか?」→「私と一緒に来てくれませんか?」

というように意志を聞いて、相手に遠回しに依頼していることになります。

would(仮定法)「(ほぼ100%)~するだろう」

“would”は”will”の過去形の意味ではなく、仮定法をとして「妄想」を表すことができます。

例文




If I were you, I would do that.

もし私があなたなら、(ほぼ100%)それをしただろう。

このように「もし〜なら、〜だろう」という仮定法を使う時に

“would”を使います。

あくまでもこの妄想の話ですが、もしあなただったら「(ほぼ100%)〜するだろう」という意味で使われていまうす。

助動詞の過去形を見たら、仮定法を可能性が高いので、注意しましょう。

would (推量)「たぶん(70%)~だろう」

“would”を使って、”will”よりも弱い確信を表すことができます。

will = 「(ほぼ100%)〜する」という強い確信

would =「たぶん(70%くらい)〜する」という”will”より弱い確信

例文

She wouldn’t know my name.

たぶん(70%くらい)知らないだろう

would(過去の習慣)「(以前)~したなぁ」

“would”を使って「過去の習慣」を表すことができます。

”often”「よく」という表現と一緒に”would often”という形でよく使われます。

例文

I would often play basketball.

(以前)よくバスケットをしたなぁ。

used to doとの違い

過去の習慣を表す表現として”used to”もよく疲れますが、その違いについて確認していきましょう。

wouldused to
①伝わるニュアンス過去の懐かい習慣
(今はしているか関係ない)
今はしていない過去の習慣
②使える動詞動作動詞のみ動作動詞と状態動詞の両方

以上のポイントを例文で確認していきましょう。

①伝わるニュアンス

1)I used to watch the soccer games every Sunday.
「以前は毎週日曜日にサッカーの試合を観戦していました」

2)I would often watch the soccer games every Sunday.
「以前は毎週日曜日にサッカーの試合を観戦したなぁ」

→1)では「以前観戦していた」という事実を伝えているだけです。

また、「今は観戦をしてないです」というニュアンスが相手に伝わります。

→2)では「以前観戦していたなぁ」という懐かしむ気持ちを伝えています。

「今は観戦をしているか」は関係ありません。「懐かしい」という気持ちを表しています。

①使える動詞

1)I used to be shy. (○)

「以前は恥ずかしがりだった」

2)I would be shy. (×)

→ 2)の例文は成り立ちません。

be動詞は状態を表す動詞なので、”would”とは一緒に使えません。

“would”は行為や行動を懐かしむ時に使います。

would you 〜(依頼)「~してもよいですか」 -willより丁寧-

“would you ~?”という疑問文で、相手の意志を問うことで、丁寧な依頼をすることができます。


例文

Would you come with me?

いっしょに来てくれませんか?

”would”は”will”より丁寧な表現になります。

”Would you ~?”が丁寧な表現になるのも、過去形にすることで直接的な意味合いが薄れ遠回しなニュアンスになるのです。

”can”も”could”にすることで、より丁寧な表現になります。

助動詞は過去形にすると、丁寧な表現になることを理解しておきましょう。

まとめ

それでは助動詞”will/would”の表現をまとめていきましょう。

助動詞”will”の本質

will = 「ほぼ100%〜する」という強い意志や確信


助動詞”will”の用法

○ will (強い意志)「(ほぼ100%)~します」

○ will (推量) 「(ほぼ100%)~するだろう」

○ will you 〜? (依頼) 「~してくれませんか」

助動詞”would”の用法

○ would(仮定法)「(ほぼ100%)~するだろう」

○ would (推量)「たぶん(70%)~だろう」

※will = 「(ほぼ100%)〜する」という強い確信

 would =「たぶん(70%くらい)〜する」という”will”より弱い確信

○ would(過去の習慣)「(以前)~したなぁ」

※ “would”と”used to”の違い

wouldused to
①伝わるニュアンス過去の懐かい習慣
(今はしているか関係ない)
今はしていない過去の習慣
②使える動詞動作動詞のみ動作動詞と状態動詞の両方

○ would you 〜 (依頼)「~してもよいですか」

※”would”は”will”より丁寧な表現になります。

いかがでしたでしょうか。

willの本質は「絶対に〜する」という強い意志や予測を表すこと。

wouldは、willの過去の意味でなく、

確信度が下がることと、

丁寧度が上がることを理解しましょう。

今日もありがとうございました。

ABOUT ME
ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。