ここでは、”ライザップイングリッシュ(RIZAP ENGLISH)”が本当に効果があるのか、現役英語教師の立場から、調査してみた結果を正直に話して行きたいと思います。
ライザップイングリッシュってかなり高額だけど、本当に効果あるの?
こんな高いお金払って、失敗したらやだなぁ
”ライザップ”といえば【結果にコミットする】というフレーズとともに、パーソナルジムがとにかく有名ですね。
そのライザップが「ライザップイングリッシュ」として英語業界にも参入しました。
私もずっと気にはなっていたのですが、とにかく高額で「ぼったくり」ではないかと疑っていました。
そんな疑いを持ちつつも、ここはあえて自分の目でしっかり確かめようと思い、時間をかけてしっかりと内容を調査しました。
ライザップイングリッシュの「効果」を、科学的で客観的な立場から講評していきたいと思います。
本当に効果あるの?
【ライザップイングリッシュ】に対する客観的な口コミ・評価は以下の記事を参照してください。
ここでは、科学的になぜ効果があるのかを調査しました。
英語を学ぶメカニズムの研究を「第2言語習得」と言います。
この分野は私自身も学んでいた分野ですが、ライザップイングリッシュは、この英語習得のステっプ をしっかりと意識されてカリキュラムを作っています。
わかりやすく解説して行きます。
【英語脳】をつくる徹底したトレーニング
例えば私たち日本人が、”cloud”「雲という」英語を聞いて「理解する」ときに、脳の中で以下のような処理が行われています。
①【音として認識】→”クラウド”
⬇️
②【文字に変換】→”Cloud”
⬇️
③【日本語の意味に変換】→”雲”
⬇️
④【イメージを思い浮かべる】
これが一般的な日本が聞いた英語を理解するステップです。
【音】→【文字】→【意味】→【イメージ】
このステップを以下のような【英語脳】にするのが、このカリキュラムの目標です。
⬇️
①【音として認識】→”クラウド”
⬇️
④【イメージを思い浮かべる】
【英語脳】になるとは、聞いた英語を【文字】や【日本語】に変換せずに、
【音】を聞いて ➡️ 直接【イメージ】に変換できるようになることです。
この【英語脳】ができれば、英語を英語として理解できるようになります。
例えば、「サンキュー」という音を聞いたら、みなさんはすぐにその意味がわかりますよね?
私は生徒に「英語を”サンキュー化”しろ!」とよく伝えますが、
要は日常生活で何度も聞いた英語は、すでに【英語脳】で理解できるようになっているんです。
「サンキュー」という言葉は、生活の中で何度も触れてきたフレーズなので、文字や日本語に変換しなくても、すぐにその意味を理解できます。
「サンキュー」のような「単語」や「フレーズ」を増やしていけば、【英語脳】が完成するということになります。
どうすれば【英語脳】になる? ー インプットの重要性 ー
では【英語脳】をつくるにはどうすればいいか?
実は徹底的に音読などをして、意識的にインプットするしかありません!!
教育現場などでは、英会話をするために、とにかく会話をすること(アウトプット)が大事だと思われがちですが、実は「インプットの量」の方が圧倒的に重要です。
これは「第2言語習得」という外国語を習得する研究で明らかになっています⬇︎
「外国語学習の科学」という本の中で、南カリフォルニア大学のスティーブン・クラシェンの研究で以下のような驚く事実がわかりました。
口頭練習(アウトプット)を中心に教えた学生よりも
聞く活動(インプット)を70%・話す活動(アウトプット)をわずか20%の割合で教えた学生の方が、3倍のスピードで言語を習得し、話す力も書く力も劣っていなかったということです。
これは驚くべき事実ですね。
英会話ブームでとにかく話すことに重きが置かれますが、話すためには「聞く」・「読む」のインプットが重要だということがわかります。
20ヵ国語喋れるスティーブ・カウフマンさんをご存知でしょうか。(以下の動画を参照)
スティーブ・カウフマンさんも、言語を学ぶ時は「見る」・「聞く」・「読む」などのインプットをできるだけ多くすると言っています。
そして、日本語にしなくてもすぐに意味がわかるようになるには、とにかく時間がかかる、そして、継続が何よりも大事と言っています。
英語学習に失敗してしまう方の多くは圧倒的に英語のインプットが足りないという場合が多いです。
英語のインプットがない状態で英会話を始めて、講師の話が理解できず、挫折してしまうのはもったいないですね。
ライザップイングリッシュでは、毎日3時間、決められたフレーズや単語をインプットして、メールで報告する義務があります。
英語をインプットする時間を強制され、英語漬けになる環境が作られます。
必然的に、英語をインプットするようなカリキュラムになっているということです。
三日坊主が生まれることはありません。
「インプット」+「アウトプットの必要性」が上達のカギ
「外国語学習の科学」の著者で、ケース・ウェスタン・リザーブ大学の白井恭弘教授は、
言語の習得でカギを握るのは「インプット」+「アウトプットの必要性」だと述べています。
「インプット」の重要性は上で述べた通りですが、「インプット」だけでは英語を習得できません。
英語のテレビを見て育った子が、話せるようにならないという例があるように、英語で話す必要がなければ、英語を聞き取れても話せるようにはなりません。
ここで重要なのが、「アウトプットの必要性」、つまり「英語を話す必要性」です。
そもそも、日本で生活する限り「英語を話さなければならない(=英語を話す必要性)」状況はありません。
ライザップイングリッシュでは、日頃インプットした内容を
週2回、専属トレーナーの目の前で話さなければなりません。
「アウトプットの必要性」(話す必要性)がカリキュラムの中で確保されています。
カリキュラムの中で、逃げられない状況を用意してもらえるということですね。
この点も、英語習得における条件がしっかり揃っているということです。
こんなに金額が高いのはなぜ?
調査した結果、これだけ金額が高い理由は、以下の2点だと思われます。
✅ 完全マンツーマン
✅ 全額返金保証とTOEIC点数保証
完全マンツーマン
「マンツーマン」での実際のレッスンのイメージは、以下の動画が参考になります。
ライザップイングリッシュでは【完全マンツーマン】で、一人一人に【専属トレーナー】がつきます。
毎日の学習の進捗状況や、週2回の面談と英会話も、同じトレーナーが全て面倒をみてくれます。
つまり、1人に対する人件費をかなりかけなくてはならないということです。
どのサービスと比較しても、ここまで徹底して管理してくれるサービスはありません。
金額に見合うだけの、人件費がかかっているということが予想されます。
自分でできるのであればもちろん必要はないと思います。
全額返金保証とTOEIC点数保証
ライザップイングリッシュでは30日以内であれば【全額返金保証】をしてくれます。
上で例をあげたように、徹底したトレーニングをマンツーマンでやるには、かなりの人件費がかかります。
それでも、3ヶ月プランであれば、3分の1のカリキュラムを終えた時点で、キャンセルをすれば、全額を返してくれるということです。
金額に見合うだけのサービスを保証できるという自信の表れだと思います。
また、TOEICコースでは【点数保証】をしています。
目標の点数に達しなかった場合は、プランの期間が終えてもサポートをするという、太っ腹な保証です。
保証の条件は以下のようになります。
【条件】
①有効期限内に全セッションを受講すること
②受講中の学習時間が既定以上であること
③既定の方法にて学習報告を実施すること
【保証内容】
▶︎ スコア達成まで無料セッションを追加(セッション4回/2週間を1クールとする)
▶︎ TOEIC® Listening & Reading Test IP(オンライン)を無料で追加(1クールに1回)
▶︎ 保証期間:保証点数が取得できるまで
※1RIZAP ENGLISH の基準の保証点数は、TOEIC® Listening & Reading Test IP(オンライン)の初回実施後に担当TRより直接ご案内させていただきます。
※2セッション予約前日の21 00 以降の変更・キャンセルは強制消化とみなし、点数保証制度の適用外となります。
※3 学習時間の規定は、1カ月100時間(セッション時間含)で設定しております。
※4 保証期間中に担当TRが変更になる場合もございます。ご了承くださいませ。
細かい条件が気になる方は、直接お問い合わせすることをお勧めします。
まとめ
ライザップイングリッシュが「本当に効果があるのか」というテーマで調査してきましたが、結論からいえば徹底して第2言語習得の研究を基にカリキュラムが作られており、実行できれば確実に成果が出ます。
ただし短期間での習得なので、学習を強制され、監視される環境に身を置くことになります。
「お金を払えば、楽して英語が上達する」という甘い考えではなく、実際は「お金を払って、楽をさせずに、英語漬けにする」という強気なカリキュラムです。
カリキュラムの内容は間違いはないですが、申し込む時点でかなりの覚悟が必要だとは思いました。
かなり厳しいカリキュラムなので途中リタイアなどが心配ですが、全額返金保障があるのはありがたいですね。でも、そのリタイアが頭に浮かぶくらいなら参加しない方が無難かもしれません。
あとは料金との相談ですね。
ここまでの料金を支払って英語を上達させたいというのは、かなりの危機迫った状況や覚悟がないと受講しないように思います。
しかし、その必要性があれば、受講して間違いはないカリキュラムだと思いました。
もし気になるのであれば、【無料相談】だけでもしてみてください。
英語の診断や学習のアドバイスもしてくれるようです。
また無理な勧誘はしないと自社サイトに強調されていたので安心してください。
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