関係代名詞の非制限用法を確認していきましょう。
関係代名詞の非制限用法とは
まずは以下の例文を比較して見ましょう。
1)限定用法:We went to a restaurant which served delicious food.
美味しい料理を提供するレストランに行きました。
2)非限定用法:We went to Saizeria, which served delicious food.
私はサイゼリヤに行きました、ちなみに美味しい料理を出してくれました。
例文1)は限定用法のwhich(普通の関係代名詞):関係代名詞whichの節が先行詞を限定しています。関係代名詞があることで、”a restaurant”をより詳しく説明しています。
例文2)は非限定用法のwhich:先行詞に追加の説明を加えています。先行詞が固有名詞や〈所有格+名詞〉,〈this+名詞〉などの場合は,すでに「特定の1つ」に限定されているいて,聞き手が分かっている時は、
より詳しく説明する必要がありません。
こんな時に「,(コンマ)」を置いて非限定用法として使います。
非限定用法にすることで、補足説明の役割になり
「ちなみに〜だよ」と、情報を付け足しているイメージです。
まとめると
◯ 関係代名詞(非制限用法)のまとめ
1)形:「,+関係詞代名詞」(who, whose, whom / which)
※1)コンマがつくのがポイント
※2)先行詞が固有名詞や〈所有格+名詞〉,〈this+名詞〉などの場合は,すでに「特定の1つ」に限定されているいて,聞き手が分かっている時は、
より詳しく説明する必要がありません。
こんな時に「,(コンマ)」を置いて非限定用法として使います。
2)意味:「(あ、ちなみにね) それは(を)/その人は(を)~」
※関係詞の非制限用法がある英文を和訳する場合、先行詞まで読んで一度区切る。その後に補足的に「ちなみに〜」と訳す。
3)役割:形容詞の役割 (前の名詞を補足的に説明します)
◯関係代名詞(非制限用法)の種類
主格(S) | 所有格 | *目的格(O) | |
*先行詞が人 | who | whose | *whom / who |
*先行詞が物/動物 | which | whose | which |
※非制限用法でも、関係代名詞の決め方は基本的に同じですが
非制限用法では”that”が使えないことには要注意です。
関係代名詞の考え方や使い方をちゃんと理解したい人は、以下の記事も参照してください。理解がより深まるはずです。
句や節を受ける非制限用法の「, which」
関係代名詞の非制限用法の特徴の一つに、前の節や文などの
語のカタマリを説明することができます。
例文を使って確認していきましょう。
1)節が先行詞:He said he was a lawyer, which wasn’t true.
2)文が先行詞:She suddenly left the club, which surprised us.
例文1)では、先行詞が”he was a lawyer“という節となり、「彼が言ったこと」が「本当ではなかった」という意味になります。この例文のように、名詞を説明するのではなく、前の節を説明する場合は、
非制限用法を使います。
例文2)では、先行詞が”She suddenly left the club“という文となり、「彼女が急に部活をやめた」ことが「私たちを驚かせた」という意味になります。この例文のように、名詞を説明するのではなく、前の文を説明する場合も、
非制限用法を使います。
この例文のように、節や文を説明する場合は
普通の関係代名詞は使えず
関係代名詞の非制限用法を使います。
前の節や文などを説明する場合は「, which」を使います。
Practice① 下線部を先行詞とする関係代名詞を用いて,2つの文を1文にしなさい。
1)Do you know the woman? + She was waiting for me here.
2)Do you know the student? + He broke this window.
3)I took a photo of a boy and his monkey. + They were playing in the tree together.
4)These are the shoes. + I paid $69.99 for them.
5)Meg recommended this book. + It is written in easy English.
6)Do you remember John Smith? + He sent us a letter before.
7)We went to a restaurant.+It served delicious food.
8)We went to Saizeria. + It served delicious food.
9)The teacher said the questions were easy. + It turned out to be false.
10)He told me to stay home. + I thought it safer.
まとめ
ここでは「関係代名詞の非制限用法」を学んできました。
それでは、その特徴をまとめていきます。
◯ 関係代名詞(非制限用法)のまとめ
1)形:「,+関係詞代名詞」(who, whose, whom / which)
※1)コンマがつくのがポイント
※2)先行詞が固有名詞や〈所有格+名詞〉,〈this+名詞〉などの場合は,すでに「特定の1つ」に限定されている時に使う。
2)意味:「(あ、ちなみにね) それは(を)/その人は(を)~」
※関係詞の非制限用法がある英文を和訳する場合、先行詞まで読んで一度区切る。その後に補足的に「ちなみに〜」と訳す。
3)役割: 形容詞の役割 (前の名詞を補足的に説明します)
◯関係代名詞(非制限用法)の種類
主格(S) | 所有格 | *目的格(O) | |
*先行詞が人 | who | whose | *whom / who |
*先行詞が物/動物 | which | whose | which |
※ 非制限用法では”that”が使えないことには要注意です。
◯ 非制限用法「, which」を使って、句や節を説明することもできる。
3つのポイントを押さえて、関係代名詞の非制限用法を使いこなせるようになりましょう。
今日もありがとうございました。