今回は、関係代名詞の”that”が使うことが好まれるパターンを確認していきます。
皆さんは関係代名詞“that”をどんな時に使うと学んだでしょうか?
主格(S) | 所有格 | *目的格(O) | |
*先行詞が人 | who / that | whose | *whom / who / that |
*先行詞が物/動物 | which / that | whose | which / that |
おそらく、上のような表を紹介され、”that”はどんな時でも使うことができて、とても便利だと学んだのではないのでしょうか。
もしかしたら、
「とりあえず”that”を使っておけば間違いない!!」
と言われたかもしれません。
関係代名詞thatの用法を詳しく解説していきます。
関係代名詞”that”が好まれるとき
これからあげる例は、基本的に関係代名詞の”that”を使うことが好まれる文です。
ネイティブが聞いたら、”that”がの代わりに”whicj”,”who”を使うとかなり違和感を感じることになります。
なので、英作文の時なども気をつけてください。
① 先行詞が “~thing” である時 : everything, something, anything, nothing など,
I have everything <that you want>.
あなたがほしいすべてをもっている。
例文では先行詞に”everything”が使われていますね。
このように先行詞”〜thing”を使う表現(something, anything, nothing)の時は
“that”を使います。
② 先行詞が特定の1つの物、人: 最上級, 序数, all, every, the only, the very, any, no などが先行詞を修飾する時
He is the only Mexican <that has been to the South Pole.>
彼は南極に行ったことある唯一のメキシコ人だ。
例文では先行詞に”the only Mexican”が使われていますね。
このように先行詞が”the only 〜”のように、特定の1つを表す時も“that”を使います。
他の例はこちらです⇒【最上級 〜, 序数 〜, all 〜, every〜, the only〜, the very〜, any〜, no〜】
③ 先行詞が「人」「物」の両方である時
I saw a woman and a dog <that are walking>.
ある女性と犬が歩いているのを見た。
例文では先行詞が”a woman”、”a dog”「女性と犬」のような場合、
女性だけなら”who”
犬だけなら”which”
ですが、両方が先行詞にある場合はそういうわけにはいきません。
そんな時に“that”しか使えません。
④ 疑問代名詞 who, which のあとに続く時
Who < that understands English > could say his English is good?
英語を理解する誰が、彼の英語がよいなどと言えるだろうか。
例文では先行詞に”who”が使われていますね。
このように先行詞が”who”、”which”のような疑問詞の場合、
“that”を使います。
関係代名詞に”who”を使ったら
Who who understands English could say his English is good?
”who who”という形になって、わかりにくいですね。
⑤ <主格補語(C)> の関係代名詞であるとき…
He is not the man < that he used to be >.
彼はかつての彼ではない。
例文では先行詞に”the man”が使われていますね。
後ろの説明部分に「he used to be」の後ろの補語の所に元々先行詞は入っていたはずですよね。
このように合成前が補語の場合、”that”を使います。
合成前
He is not the man + he used to be the man(C).
⇩ 合成後
He is not the man that he used to be (C) .
※ be 動詞の後ろのC(補語)が欠けている時は、”that”を使います。
まとめ
”thatを好まれるとき”をまとめると、以下の5つのポイントになります。
① 先行詞が “~thing” である時 : everything, something, anything, nothing など
② 先行詞が特定の1つの物、人: 最上級, 序数, all, every, the only, the very, any, no などが先行詞を修飾する時
③ 先行詞が「人」「物」の両方である時
④ 疑問代名詞 who, which のあとに続く時
⑤ <主格補語> の関係代名詞であると時
以上が”that”が好まれる時です。上のような条件では”that”を使った方が良いということになります。
入試問題では”that”を使わない時の関係代名詞をよく求められますが、
英作文では、やはり”that”を使った方が無難ですね。
ただし、”that”が使えない時ももちろんあります。
それは、別の回で確認していきます。
今日もありがとうございました!!