複合関係詞とは、見た目から言えば疑問詞にeverがくっついた物ですが、使い方は全く異なります。
関係詞の役割は、本来名詞を説明するための形容詞的な役割をしますが、
複合関係詞(疑問詞+ever)は、形容詞の役割ではなく、
名詞、または副詞の役割になります。
複合関係詞は複合関係代名詞と複合関係副詞の2つに分けて説明していきます。
複合関係代名詞の役割と種類
複合関係代名詞の種類 | whatever・whichever・whoever(whomever) ※whoever, whomeverは節の中で主語か目的語かで使い分ける。 |
文の中での役割 | 1)名詞のカタマリ=S O C、前置詞のO 2)副詞のカタマリ=接続詞と考える |
意味 | 基本は譲歩の意味→「(たとえ)〜でも」 whatever「何が(を) 〜でも」 whichever「何が(を) 〜でも」 whoever「誰が〜でも」 whomever「誰に(を) 〜でも」 |
複合関係詞節の中 | 複合関係詞節の中が不完全で ① 主語(S)の役割していれば = 主格(S) ② 目的語(O)の役割していれば = 目的格(O) となりますが、whoeverとwhomever以外は、 形は変わりません。 ※whoever=主格 whomever=目的格となります。 |
複合関係代名詞は「副詞」と「名詞」の役割をします。
先行詞はなく、関係代名詞や関係副詞の役割とは全く違うことに注意してください。
それでは例文を使いながら、「役割、意味、形」を実際に確認していきましょう。
Practice① 例文で訳の練習をしておきましょう。以下の文を訳して、文と関係詞節の中での役割を答えてください。
1) [Whoever leaves the office last] should switch off the light.
訳→
全体の役割→
関係詞節の中の役割→
2) [Whatever has a beginning] also has an end.
訳→
全体の役割→
関係詞節の中の役割→
3) (Whoever is responsible), we should seek the best solution of this difficulty.
訳→
全体の役割→
関係詞節の中の役割→
4) (Whichever you decide), I’ll back you up.
訳→
全体の役割→
関係詞節の中の役割→
5) (Whatever they said to him), Joe would not change his mind.
訳→
全体の役割→
関係詞節の中の役割→
6) [Whatever decision you make] is all right with me.
訳→
全体の役割→
関係詞節の中の役割→
7) I think you will enjoy [whichever one you choose].
訳→
全体の役割→
関係詞節の中の役割→
8) (Whatever problems you have), you can always come to me for help.
訳→
全体の役割→
関係詞節の中の役割→
9) The game will be very exciting, (whichever side wins).
訳→
全体の役割→
関係詞節の中の役割→
複合関係副詞の役割と種類
複合関係副詞の種類 | whenever・wherever・however 形/副・however |
文の中での役割 | 副詞のカタマリ=接続詞と考える |
意味 | 基本は譲歩の意味→「(たとえ)〜でも」 whenever「(たとえ)どこで〜でも」 wherever「(たとえ)どこで〜でも」 however 形/副「(たとえ)どんなに〜でも」 however「(たとえ)どういうふうに〜でも」 |
複合関係詞節の中は | 完全文 |
複合関係副詞は「副詞」の役割をします。
接続詞の役割だと考えるとわかりやすいです。
先行詞はなく、関係代名詞や関係副詞の役割とは全く違うことに注意してください。
それでは例文を使いながら、「役割、意味、形」を実際に確認していきましょう。
Practice② 以下の文を訳してみましょう。
1)Come whenever it is convenient for you.
2)Tommy followed his grandpa wherever he went.
3)Wherever you are, remember that we will be thinking of you.
4)Whenever you come, I am glad to see you.
5)However much he eats, he never gets fat.
6)However you do it, the result will be the same.
まとめ
ここでは「複合関係詞」について学んできました。
その特徴をまとめると
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いかがでしたでしょうか。
関係詞の単元ですが、
今まで学んできた関係代名詞や関係副詞のように名詞を説明する役割ではなく、
名詞や副詞の役割をします。
全く違う役割ということを理解できましたでしょうか。
役割に関しては、下の記事で詳しく解説していますので、確認してください。
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今日もありがとうございました。