時制

時制 【基礎①】-現在形・現在進行形-

坪田塾

現在形は時制では一番最初に習うものですが、用法がいろいろあり、意外に難しく感じるかもしれません。

ここでは、その用法をわかりやすくまとめていきます。

現在形

現在はふだんの状態ふだんからすることを表します

① I like cats very much. (現在の事実)

訳:わたしは(ふだんから)猫がすきです。                                            

② Jeff goes to church every Sunday.(現在の習慣=反復的行為)

訳:ジェフは毎週日曜日(ふだんから)教会にいきます。

③ The sun rises in the east.(不変の真理)

 訳:太陽は(ふだんから)東から昇ります。 

訳にあえてふだんからをいれました。少し違和感があるかもしれませんが、上の三つの例文が現在形を使い、ふだんからすることやふだんの状態を表していることがわかります。このように現在形は今だけを表すのではなく、一定の期間や、ずっと続くことを表します。現在形=過去も現在も未来も続く行為や状態を表すということを理解してください。

現在形は「今のこと」を表す = ✖

現在形は「普段からすること」を表す = ◯

現在形は「今のこと」だけじゃなくて、「昔も・今も・未来もしている」ことを理解しましょう!

現在進行形

現在進行形は「今している最中/途中」のことを表します。

形は[be +ーing]で表します。

①「(いま)まさに〜している途中/最中」・・動作の途中をイメージさせる。

He is watching Youtube now.
訳:彼は(いま)Youtubeを観ている最中です。

② 繰り返しの行為・・一定の期間、繰り返しやっていることを強調する。

She is always playing video games.
訳:彼女はいつもゲームばかりやっている。

→繰り返しの行為、最近ずっとゲームをやっていているを強調するために、現在進行形を使ています。always(いつも), constantly(いつも), continuously(継続的に)などの表現と一緒に使われるが多い。

③一時的な行為・・普段はしていないけど、いま一時的にしていたことを強調する。

She is playing the video game this week.

訳:彼女は今週ゲームばっかりやっている。

→繰り返しの行為、一定の期間ずっとゲームをやっていているを強調するために、現在進行形を使ています。this month(今月), this week(今週), now(今), lately(最近)などの表現と一緒に使われることが多い。

訳にあえて「している途中/最中」をいれました。現在進行形を「~している」という意味だけで理解していると、日本語のトラップに引っかかるからです。

次の進行形にならない動詞を見ていきましょう。

【状態動詞】進行形にならない動詞

状態動詞は、ある程度長い期間続く状態です。

簡単にいうと「すぐにやめることはできない」動詞です。

「10秒間隔でやめたり、はじめることができない」行為が状態動詞です。途中がイメージできない。

「10秒間隔でやめたり、はじめることができる」行為が動作動詞です。

例えば、”live”「住む」という行為は10秒ごとにやめたり、はじめたりできないですよね。これが【状態動詞】です。

それに対して、“run”「走る」 という行為は10秒ごとにやめたり、はじめたり自分の意思でできますよね。これが【動作動詞】です。

この状態動詞の一例を下に挙げます。

思考系:believe(信じている) / know(知っている) / realize(実感する) / remember(覚えている)

感情系:like(好き) / love(大好き) / hate(ひどく嫌う) / dislike(嫌う)

所属・所有系:have持っている / posses(持っている) / resemble(似ている) / belong to(所属している) / contain(含んでいる) / consist of(成る)

存在系:live(住んでいる) / be(いる) / exist(存在する)

以上の動詞は【状態動詞】と呼ばれ、基本的には進行形にはしません。

➡️ resemble(似ている)という状態動詞を例に、以下の2つの文を見てみましょう。

(✘) He is resembling his mother.

訳:彼は母に似ている途中です。

(◯) He resembles his mother.

訳:彼は母に似ている。

現在進行形は「(いま)まさに〜している途中/最中」= 動作の途中をイメージさせる
「している途中や最中」が成り立たないと、進行形にしてはいけないのです。
「似ている途中です」なんて、絶対に言いませんよね。

“like”という動詞を進行形の”liking”にして、
“I’m liking you.”(私はあなたをすきな途中です)も違和感ありますよね。
上にあげた【状態動詞】は、動作ではないので”途中や最中”が成り立たない動詞です。
現在進行形=「〜している」という意味で覚えると勘違いするので、「〜している途中/最中」と覚えましょう。

進行形「~している」×  ⇒ 「〜している途中/最中」◯

状態動詞でも現在進行形が成り立つ場合があります。

① 動作を表す動詞になる場合
I have three children.〈状態動詞〉*have「もっている」
訳:私には3人の子供がいます。

⬇︎

I’m having lunch.〈動作動詞〉*have「食べる」
訳:私は昼食を食べています。
➤ haveには「食べる」の意味もあり、これは〈動作動詞〉となります。

② 状態の変化を強調=「~になりかけている」
I’m loving McDonald.*loving「大好きになりかけている」
訳:私はマクドナルドにはまりかけている。

I’m believing his words. *believing「信じかけている」
訳:私は彼の言葉を信じかけている

③ 一時的な状態を強調する場合=「今だけ~な状態」
He is being a fool. *being「今だけ~な状態」
彼は今だけ馬鹿なことをしている。

以上の注意点は基本ができてからで良いです。まずは基本をしっかり理解してください。

まとめ

1 現在形=ふだんからしていることや状態を表す

2 現在進行形=「まさに~している途中/最中」のことを表す

3 状態動詞=基本的に進行形にはしてはいけない

以上のことを踏まえて、時制を使いこなせるようになりましょう。

ABOUT ME
ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。