不定詞の応用として今回は以下のことを確認していきましょう。
不定詞の否定 = not to do
不定詞の否定は非常に簡単です。
to 不定詞の直前にnot / never を入れるだけ!!
I told him not to open the window.
「私は窓を開けないようにと彼に伝えた。」
英作文のときなどに使い方を間違えないように注意しましょう。
※ “to not do”の形で使われることもあります。実際にトランプ大統領が使っていました。どっちが正しいとかではなく、両方正しいのですが、現時点で覚えるのは、”not to do”で良いです。
不定詞の意味上の主語 = for A / of A
to 不定詞の前に、意味上の主語を置くと、その動作をした人を表すことができます。
そしてその主語の表し方は ”for 人” または “of 人”で表します。
ex1) It is natural for your parents to say so.
「君の親がそう言うのは当然だ」
ex2) It is very kind of you to carry my baggage.
「荷物を運んでくれるなんて君は親切だね」
ex1 では、【”your parents” = S(主語), “to say”=V(動詞) 】の関係になっていて、「親が(S)そう言う(V)のは当たり前だよ」という意味で使われています。このように、”for 人”でto不定詞の動作主を表すことができるんですね。
ex2では、 【”you” = S(主語), “to carry ~”=V(動詞) 】の関係になっていて、「あなたが(S)運んでくれた(V)」という意味になります。このように、”of 人”でto不定詞の動作主を表すことができるんですね。
※ex2のように、直前が人の性質や性格を表す形容詞の場合、forではなくofを使います。そのような形容詞を下に紹介します。
kind, nice, crazy, careful, careless, stupid, foolish, brave, clever/smart, wise(賢明な), rude(無礼な), polite(礼儀正しい), cruel(残忍な)
※<It is+形容詞+of+人>は,「その人にはこういう性格・性質がある」と述べる表現。ofを使うのは「その人に備わっている性格や性質」を示すためです。
この用法以外では、”for 人”を使ってください。
Practice(練習問題)
( )内の語句を文中の正しい位置に入れ,必要に応じて単語を加えて全文を書き換えなさい。
1) It is difficult to understand the whole meaning of this text. (my students)
2) It cannot be safe to swim around here. (children)
3) It will be impossible to finish the homework in a day. (the high school students)
4) It is rude to forget my birthday. (you)
以下の英文を、日本語訳の意味に合うように、【 】内の指示に従い英文を正しく書き換えなさい。
5) I decided to be late for school again.
【否定語(not) を入れた英文に書き換えなさい。】
日本語訳:私は二度と学校に遅刻しないと決心しました。
書き換え ➤
6) It is nice to help me with my homework.
【意味上の主語(you)を入れた英文に書き換えなさい。】
日本語訳:宿題を手伝ってくれるなんて、あなたは優しいね。
書き換え ➤ .
解答 .
1) It is difficult for my students to understand the whole meaning of this text.
訳:私の生徒がこのテキストの全体の意味を理解するのは難しい。
※ to 不定詞の前に”for A”を置くのがルールでしたね。
2) It cannot be safe for children to swim around here.
訳:子どもがここら辺で泳ぐのは安全なはずがない。
※ to 不定詞の前に”for A”を置くのがルールでしたね。
3) It will be impossible for the high school students to finish the homework in a day.
訳:高校生が1日でこの宿題を終えるのは不可能だろう。
※ to 不定詞の前に”for A”を置くのがルールでしたね。
4) It is rude of you to forget my birthday.
訳:私の誕生日を忘れるなんて、(あなたは)失礼だわ。
※直前が”foolish”=人の性質や性格を表す形容詞の場合、forではなくofを使う約束でしたね。
5) I decided not to be late for school again. (私は二度と学校に遅刻しないと決心しました。)
6)It is nice of you to help me with my homework. (宿題を手伝ってくれるなんて、あなたは優しいね。)
※直前が”foolish”=人の性質や性格を表す形容詞の場合、forではなくofを使う約束でしたね。
まとめ
今回の要点をまとめます。
◯ 不定詞の否定
→ to 不定詞の直前に”not / never”を置く。
◯ 不定詞の意味上の主語
→to 不定詞の直前に”for A”を置く。
直前が人の性質や性格を表す形容詞の場合、for A ではなく”of A“を使う。
kind, nice, crazy, careful, careless, stupid, foolish, brave, clever/ smart, wise(賢明な), rude(無礼な), polite(礼儀正しい), cruel(残忍な)
以上が「to 不定詞の否定」と「to不定詞の意味上の主語」の使い方になります。
しっかり確認し、英作文の時にも間違えないようにしてくださいね。