不定詞

不定詞 【基礎③】 -副詞的用法-

坪田塾

to不定詞の副詞的用法って何?

to 不定詞の副詞的用法のポイントをまとめるとこうです。

 形  : to + 動詞の原形

 訳  :

理由系 →「~するために、~して、~するなんて….etc」

結果系 →「(結果として)〜なる/ する」

 役割 : 副詞のはたらき = 文の要素(SVOC)にならない

副詞的用法には、大きく分けると理由】と【結果を表す表現があります。

これらを例文とともに確認していきましょう。

【理由】を表す副詞的用法

【理由を】表す用法は一般的に以下の3つパターンがあります。

① 【目的】 ~するために 「to do / in order to / so as to」

ex1) I will go to the bookstore (to buy a math exercise book).

訳: 数学の問題集を買うために、本屋に行くつもりです。

まず1つ目は「〜ために」(目的)の意味で使われる副詞的用法です。

ここでは同じ意味の【目的】の意味で使われる以下の2つの表現も一緒に覚えておきましょう。

ex2) I’ll go to the bookstore in order to buy a math exercise book.

訳: 数学の問題集を買うために、本屋に行くつもりです。

ex3) I’ll go to the bookstore so as to buy a math exercise book.

訳は上に同じ。          

※ ”in order to” と ”so as to” は「~するために」の意味で使われ、意味は”to do”と一緒ですが、「目的」の意味をはっきりさせるために使われる。

② 【感情の原因】 ~して

ex4) I’m sorry to hear about your accident. 

訳 : あなたの事故について聞いて、残念に思う。            

[S + be + 感情を表す形容詞 + to do ]の形で使われます。

③ 【判断の根拠】 ~するとは/するなんて

ex5) She was very kind to help me.       

訳 : 私を助けてくれるなんて、彼女はとてもやさしい。

[S + be + 性格や性質を表す形容詞 + to do ]の形で使われます。

3パターンを覚えなくていよい!伝えたい意味は1つだけ!

参考書などには3つの意味を分けて書いてありますが、ネイティブはもちろん、こんな理解の仕方はしません。

この3パターンの考え方は一緒で、行為/感情/判断した【理由】を述べているだけなんです。

「えっどういうこと?」という声が聞こえそうなので、簡単に説明します。

ex1) では本屋に行った理由をto不定詞を使って説明している。

ex2) では残念に思った理由をto不定詞を使って説明している。

ex3) ではとても優しいと思った理由をto不定詞を使って説明している。

こうやってto 不定詞を使って、前の文の「なぜ」を説明しているだけなんです。

実は以下のようにも言い換えられます。

上の例文のようにto 不定詞は“because”に言い換えることもできるんです。

このことから、to 不定詞が前の文の理由を説明できるということがわかりますね。

これがわかれば、[目的、感情の原因、判断の根拠]なんて文法用語を覚える無駄がなくなります。

本質を理解して、覚えることを減らしていきましょう。

「結果」を表す副詞的用法

次は結果を表す不定詞の表現を学んでいきましょう。

覚える表現は以下の通りです。

1 grow up to be~ 「成長して~になる」

2 live to be~ 「~になるまで生きる」

3 wake up to find OC 「目覚めたらOがCだった」

4 …(,)only to do 「…したが結局~しただけだった」

5 …(,)never to do 「二度と~しなかった」

例文を以下に示します。

例文

 ex1) She grew up to be a doctor.

 ex2) My grandfather lived to be one hundred.

 ex3) I woke up to find myself on the bench.

 ex4) He tried again, only to fail.

 ex5) Sherlock Homes left the apartment, never to return that night.

  ex1) は 「彼女は成長し、結果として医者になった(to be a doctor)という意味で<to不定詞>が使われています。

  ex2) は「私の祖父は生きた、結果として100歳まで(to be one hundred)」という意味で<to不定詞>が使われています。

  ex3) は「私は目覚めて、 結果として自分がベンチに座ってることに気づいた(to find myself on the bench)」という意味で<to不定詞>が使われています。

  ex4) は「彼はもう一度挑戦し、結果として失敗しただけだった。(,only to fail)という意味で<to不定詞>が使われています。

  ex5) は「シャーロックホームズはアパートを出て、結果として二度と戻らなかった。(, never to return)という意味で<to不定詞>が使われています。

この結果を表す表現は主語の動作の「最終到達点(結果)」を表しています。

結果の用法はそこまで多くはないので、ここで例文とともに覚えてしまいましょう。

フレーズを覚える!

 ex1) She grew up(彼女は成長し) / to be a doctor([結果]医者になった).

 ex2) My grandfather lived(祖父は生きた) to be one hundred([結果]100歳まで).

 ex3) I woke up(私は目覚めた) / to find([結果]わかった) / myself(自分自身が) / on the bench(ベンチの上にいると).

 ex4) He tried again(彼はもう一度挑戦した), only to fail([結果]失敗しただけだった).

 ex5) Sherlock Homes left the apartment(シャーロックホームズはアパートを出た),/ never to return(([結果]二度と戻らなかった) / that night(あの夜).

日本語→英語

 ex1) (彼女は成長し) / ([結果]医者になった).

 ex2) (祖父は生きた) / ([結果]100歳まで).

 ex3) (私は目覚めた) / ([結果]わかった) / (自分自身が) / (ベンチの上にいると).

 ex4) (彼はもう一度挑戦した), ([結果]失敗しただけだった).

 ex5) (シャーロックホームズはアパートを出た),/ ([結果]二度と戻らなかった) /(あの夜).

まとめ

今回学んだことをまとめていきます。

【理由】を表す副詞的用法

① 【目的】 ~するために 「to do / in order to / so as to」

② 【感情の原因】 ~して

③ 【判断の根拠】 ~するとは/するなんて

※本質は前の文の【理由】を説明しているだけなんです。

【結果】を表す副詞的用法

① grow up to be~ 「成長して~になる」

② live to be~ 「~になるまで生きる」

③ wake up to find OC 「目覚めたらOがCだった」

④ …, only to do 「…したが結局~しただけだった」

⑤ …, never to do 「二度と~しなかった」

以上が副詞的用法の基本となる【理由】と【結果】の用法です。

不定詞を使って、主語の行為や感情の理由や、結果を表すことができるんですね。

今日もありがとうございました☺️

ABOUT ME
ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。