to不定詞の形容詞的用法って何?
形容詞って名詞を説明する(修飾する)役割なのは知ってますよね。つまり〈to 不定詞〉を使って、名詞に説明するのが形容詞的用法ということです。一般的な形容詞といえば名詞の前に置いて、後ろの名詞を説明しますよね。例えば下の例のように、【大きな】という形容詞がリンゴという名詞を修飾しています。
不定詞の形容詞的用法でも役割は同じで、後ろから〈to 不定詞〉が名詞を修飾しています。以下の例を見てみましょう。
ここで形容詞的用法のポイントをまとめましょう。
to 不定詞 (形容詞的用法)
形 : 名詞 〈 to+動詞の原形 〉
【ability, opportunity, power, reason, time, effort, way, turn】などの名詞がto不定詞の形容詞的用法としてよく使われる。
【decision, desire, attempt, promise】などの名詞も形容詞的用法でよく使われる。(同格)
訳 : 「~すべき、~するための、~する」
役割 : 形容詞のはたらき = 名詞を後ろから修飾する役割です。
上にto不定詞の形容詞的用法でよく使われる名詞をあげました。もちろんこの名詞を覚えろというわけではないですが、見たら気づくようにすることは大切だと思います。
特に会話やライティングで使う際は”the ability to speak English”のように、フレーズで覚えておかない限りは出てきません。ability(名詞)は”be able to do”の”able”からの派生なので、to不定詞と仲が良いという考え方でも良いですが、全部がこのパターンになるわけではありません。
名詞 to do 前置詞 : 前置詞が必要な形容詞的用法
以下の例文の間違いを探してくだささい。
ex6 They didn’t have a house to live.
訳:彼らは<住む>家がなかった
この英文には、以下のように前置詞 ” in ” を補う必要があります。
不定詞が形容詞的用法で使われるとき、後に前置詞で必要な場合があります。前置詞が必要かどうかは
前の名詞と後ろの不定詞の関係に注意する必要があります。
では必要かどうかはどのように判断するか
liveは自動詞として使われ、前の”a house”と修飾関係にある場合、”in”を置かないと”live in a house”という文が成り立たなくなってしまします。
“live a house”とは言えないということです → ❌
そのため、後ろに”in”を残さないと、文が完成しないということです。
それでは練習してみましょう。
Practice 次の英文の( )に適切な英語を入れなさい。不必要な場合は❌を入れなさい。
1. I have no money to buy a new car ( ).
2. Do you have anyone to talk ( ).
3. Do you have something to talk ( ).
4. we will have to hire a room to hold the party ( ).
5. She had a lot of problems to discuss ( ).
6. We have nothing to complain ( ).
7. I need a scissor to cut my hair ( ).
解答・解説
1. with
修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。
❌ “buy a car no money”
⭕️ “buy a car with no money”
I have no money to buy a new car ( with ).
2. to / with
修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。
❌ “talk anyone”
⭕️ “talk to(with) anyone”
Do you have anyone to talk ( to / with ).
3. about
修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。
❌ “talk something”
⭕️ “talk about something”
Do you have something to talk ( about ).
4. in
修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。
❌ “hold the party a room”
⭕️ “hold the party in a room”
we will have to hire a room to hold the party ( in ).
5. ❌
修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。
⭕️ “discuss a lot of problems”
She had a lot of problems to discuss ( ❌ ).
*discuss 他動詞で”discuss 名詞”で「〜を議論する」という意味になります。つまり【前置詞】は必要ありません。
6. about
修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。
❌ “complain nothing”
⭕️ “complain about nothing”
We have nothing to complain ( about ).
7. with
修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。
❌ “cut my haira scissor”
⭕️“cut my hair with a scissor”
I need a scissor to cut my hair ( with ).
まとめ
ポイントをまとめましょう
to 不定詞 (形容詞的用法)
☑️ 形 : *名詞 〈 to+動詞の原形 〉
*使われる名詞は限られているので、よく使われるものは覚えたほうが良いです。
基本的には、前の名詞を修飾(説明)しているかどうかは、訳して通じるか確認してみましょう。
☑️ 訳 : 「~すべき、~するための、~する」
☑️ 役割 : 形容詞のはたらき = 名詞を後ろから修飾する役割です。
☑️名詞 to do 前置詞 : 前置詞が必要な形容詞的用法
They didn’t have a house <to live in>
※修飾する名詞(a house)をto不定詞(to live in)の後ろに持ってきて、文として成り立つかを確認する。
以上が形容詞的用法のまとめです。不定詞の基礎は以前の記事を確認してもらえると、さらに理解が深まります。
本日もありがとうございました。🤗