不定詞

不定詞 【基礎②】 -形容詞的用法-

坪田塾

to不定詞の形容詞的用法って何?

形容詞って名詞を説明する(修飾する)役割なのは知ってますよね。つまり〈to 不定詞〉を使って、名詞に説明するのが形容詞的用法ということです。一般的な形容詞といえば名詞の前に置いて、後ろの名詞を説明しますよね。例えば下の例のように、【大きな】という形容詞がリンゴという名詞を修飾しています。

不定詞の形容詞的用法でも役割は同じで、後ろから〈to 不定詞〉が名詞を修飾しています。以下の例を見てみましょう。

ここで形容詞的用法のポイントをまとめましょう。

to 不定詞 (形容詞的用法)

 形  : 名詞 〈 to+動詞の原形 〉

【ability, opportunity, power, reason, time, effort, way, turn】などの名詞がto不定詞の形容詞的用法としてよく使われる。

【decision, desire, attempt, promise】などの名詞も形容詞的用法でよく使われる。(同格)

 訳  : 「~すべき、~するための、~する」

 役割 : 形容詞のはたらき = 名詞を後ろから修飾する役割です。

上にto不定詞の形容詞的用法でよく使われる名詞をあげました。もちろんこの名詞を覚えろというわけではないですが、見たら気づくようにすることは大切だと思います。

特に会話やライティングで使う際は”the ability to speak English”のように、フレーズで覚えておかない限りは出てきません。ability(名詞)は”be able to do”の”able”からの派生なので、to不定詞と仲が良いという考え方でも良いですが、全部がこのパターンになるわけではありません。

名詞 to do 前置詞 : 前置詞が必要な形容詞的用法 

以下の例文の間違いを探してくだささい。

ex6 They didn’t have a house to live.

訳:彼らは<住む>がなかった

この英文には、以下のように前置詞 ” in ” を補う必要があります。

 不定詞が形容詞的用法で使われるとき、後に前置詞で必要な場合があります。前置詞が必要かどうかは

前の名詞と後ろの不定詞の関係に注意する必要があります。

では必要かどうかはどのように判断するか

liveは自動詞として使われ、前の”a house”と修飾関係にある場合、”in”を置かないと”live in a house”という文が成り立たなくなってしまします。

“live a house”とは言えないということです → ❌

そのため、後ろに”in”を残さないと、文が完成しないということです。

それでは練習してみましょう。

Practice 次の英文の(    )に適切な英語を入れなさい。不必要な場合は❌を入れなさい。

1. I have no money to buy a new car (     ).

2. Do you have anyone to talk (     ).

3. Do you have something to talk (     ).

4. we will have to hire a room to hold the party (     ).

5. She had a lot of problems to discuss (     ).

6. We have nothing to complain (     ).

7. I need a scissor to cut my hair (      ).

解答・解説

1. with

修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。

❌ “buy a car no money”

⭕️ “buy a car with no money”

I have no money to buy a new car ( with ).

2. to / with

修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。

❌ “talk anyone”

⭕️ “talk to(with) anyone”

Do you have anyone to talk ( to / with ).

3. about

修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。

❌ “talk something”

⭕️ “talk about something”

Do you have something to talk ( about ).

4. in

修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。

❌ “hold the party a room”

⭕️ “hold the party in a room”

we will have to hire a room to hold the party ( in ).

5. ❌

修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。

⭕️ “discuss a lot of problems”

She had a lot of problems to discuss ( ❌ ).

*discuss 他動詞で”discuss 名詞”で「〜を議論する」という意味になります。つまり【前置詞】は必要ありません。

6. about

修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。

❌ “complain nothing”

⭕️ “complain about nothing”

We have nothing to complain ( about ).

7. with

修飾する名詞をto不定詞の後ろに持ってきて成り立つか確認して見ましょう。

❌ “cut my haira scissor”

⭕️“cut my hair with a scissor”

I need a scissor to cut my hair ( with ).

まとめ

ポイントをまとめましょう

to 不定詞 (形容詞的用法)

☑️ 形  : *名詞 〈 to+動詞の原形 〉

*使われる名詞は限られているので、よく使われるものは覚えたほうが良いです。

基本的には、前の名詞を修飾(説明)しているかどうかは、訳して通じるか確認してみましょう。

☑️ 訳  : 「~すべき、~するための、~する」

☑️ 役割 : 形容詞のはたらき = 名詞を後ろから修飾する役割です。

☑️名詞 to do 前置詞 : 前置詞が必要な形容詞的用法

   They didn’t have a house <to live in>

修飾する名詞(a house)をto不定詞(to live in)の後ろに持ってきて、文として成り立つかを確認する。

以上が形容詞的用法のまとめです。不定詞の基礎は以前の記事を確認してもらえると、さらに理解が深まります。

不定詞 【基礎①】 -名詞的用法-不定詞の名詞的用法ってなんだろう。 to 不定詞のコアイメージ =「 これからすること」 ‘to’ の持つ意味は前置詞の”to”と一緒で【到達点】です。toのうしろに動詞がくると、誰かの【行為や動作の到達点】を表し、「これからすること」を表すこと時に使います。...

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ゆん
現役英語教師をしながら英語に関する情報を書いています。今年で教員生活10年目になります。みなさんに役立つ情報をできる限り発信していきたいと思います。