今回は動名詞を使った慣用表現をまとめました。
確認していきましょう。
- 1. It is no use / good – ing(動名詞) 「~してもむだ」
- 2. There is no use / good / point / sense – ing(動名詞) 「~してもむだ」
- 3. looking forward to – ing(動名詞) 「~することを楽しみにしている」
- 4. I’m used to – ing(動名詞) 「~することになれている」
- 5. I object to – ing(動名詞) 「~することに反対する」
- 6. When it comes to – ing(動名詞) 「~することになると」
- 7. What do you say to – ing(動名詞) ?「~するのはどうか?」
- 8. I have difficulty/trouble (in) – ing(動名詞) 「~するのに困っている」
- 9. I’m busy – ing(動名詞) 「~するのに忙しい」
- 10. spend 時間 / 期間 / お金 -ing(動名詞) 「~して時間を過ごす/〜することにお金を費やす」
- 11. There is no knowing / telling(動名詞) 〜 「〜がわからない」
- 12. I feel like – ing(動名詞) 「~したい気分だ」
- 13. On – ing(動名詞)「〜するとすぐに」
- 14. In – ing(動名詞)「~するときに」
1. It is no use / good – ing(動名詞) 「~してもむだ」
1.It is no use complaining.
「文句を言っても無駄だ」
2.It is no good complaining.
「文句を言っても無駄だ」
”it is no use / good”の後ろび”-ing”(動名詞)を使って、「〜しても無駄だ」という意味を表します。
1) useは名詞で「役立つ」を表します。
“no use”で「役に立たない」という意味になります。
2) goodは名詞で「利益」を表します。
”no good”で「利益がない」という意味になります。
「役に立たない/利益がない = 無駄だ」という表現が生まれました。
成り立ちを知っておくとただの暗記だけにならずに、覚えやすくなります☺️
2. There is no use / good / point / sense – ing(動名詞) 「~してもむだ」
1. There is no use persuading him. *persuade「〜を説得する」
「彼を説得しても無駄だよ」
2.There is no good persuading him.
「彼を説得しても無駄だよ」
3.There is no point persuading him.
「彼を説得しても無駄だよ」
4.There is no sense persuading him.
「彼を説得しても無駄だよ」
1) useは名詞で「役立つ」を表します。
“no use”で「役に立たない」という意味になります。
2) goodは名詞で「利益」を表します。
”no good”で「利益がない」という意味になります。
3) pointは名詞で「目的,意味」を表します。
”no point”で「意味がない」という意味になります。
4) senseは名詞で「意味」を表します。
”no sense”で「意味がない」という意味になります。
※sense は「感覚」という意味でも使われますが、「意味」という意味でも良く使われます。
⇒ in a senseで「ある意味では」
⇒ it does’t make a sense「意味を成さない」
「役に立たない/利益がない/意味がない = 無駄だ」という表現が生まれました。
本来の名詞の意味を知っておくと、覚えやすくり他にも応用ができるので、ぜひ一緒に覚えてください。
3. looking forward to – ing(動名詞) 「~することを楽しみにしている」
I’m looking forward to seeing you again.
「あなたにもう一度会えることを楽しみにしています」
“look forward to”の”to”は前置詞であることに注意してください。前置詞の後ろには名詞しかこれません。動詞を使いたい場合は、動名詞をつかいます。
4. I’m used to – ing(動名詞) 「~することになれている」
I’m used to studying in the living room because I don’t have my own room.
「私はリビング勉強することに慣れました、なぜなら自分の部屋がありません」
“be used to”の”to”は前置詞であることに注意してください。前置詞の後ろには名詞しかこれません。動詞を使いたい場合は、動名詞をつかいます。
”use”の語源はラテン語の”uti”「利用する、慣れる」からきています。
“uti”の名詞は”usus”で今では”usually”「いつも」という意味で使われています。
「慣れる → いるもすること」なので、納得できますね。
実は”use”も”used to do”「いつもしていた(過去の習慣)」という意味で今も使われています。
この意味も「習慣的にしている / 慣れる」の意味で使われている用法です。
かつては”use to do”で「いつもしている(現在の習慣)/ することに慣れる」の意味で使われていましたが、今では使われなくなってしまいました。
”be used to 〜”「〜に慣れている」も昔の”use”の意味の名残で使われているんです。
“use”と”usually”が同じ語源からきていたというのはスペルからも納得できますね。
ほとんど使われませんが、現在でも”use”は名詞で「慣習,慣行,習慣」という意味があります。(weblio参照)
5. I object to – ing(動名詞) 「~することに反対する」
I objected to my son going abroad alone.
「私は息子が一人で海外に行くことに反対した」
随分過保護な親ですね。ぜひ応援してあげてほしいものです(笑)。
“object to”の”to”は前置詞であることに注意してください。前置詞の後ろには名詞しかこれません。動詞を使いたい場合は、動名詞をつかいます。
6. When it comes to – ing(動名詞) 「~することになると」
When it comes to driving、He is an expert.
「運転することにおいて、彼はエキスパートだ」
これは話の焦点を絞ったり、導入するときに使います。about「〜について」の意味に少し近いです。
“when it comes to”の”to”は前置詞であることに注意してください。前置詞の後ろには名詞しかこれません。動詞を使いたい場合は、動名詞をつかいます。
7. What do you say to – ing(動名詞) ?「~するのはどうか?」
What do you say to hiking tomorrow?
「明日ハイキングするのはどうですか」
この表現は”how about– ing(動名詞) ”what about– ing(動名詞) ”と同じ意味です。
8. I have difficulty/trouble (in) – ing(動名詞) 「~するのに困っている」
1. I lost the key yesterday so I had difficulty (in) entering my house.
「昨日鍵を失くしてしまった、だから家に入るのに苦労しました、なぜなら鍵を失くしてしまいました」
2. I lost the key yesterday so I had trouble (in) entering my house.
「昨日鍵を失くしてしまった、だから家に入るのに苦労しました、なぜなら鍵を失くしてしまいました」
この表現は”difficulty / troubke in -ing” 「-するという点で苦労した」というのが本来の形ですが、今では”in”が省略されることがほとんどです。たまに使われることもあるので注意です。
9. I’m busy – ing(動名詞) 「~するのに忙しい」
I’m busy dealing with the trouble. *deal with ~「〜を対処する」
「私はそのトラブルに対処するのに忙しい」
10. spend 時間 / 期間 / お金 -ing(動名詞) 「~して時間を過ごす/〜することにお金を費やす」
例文
1. I spent all the money (on) fixing my car.
「車を修理するのに全てのお金を費やした」
2. I spent a lot of time (on) commuting. *commute「通勤する」
「通勤するのに多くの時間をつかっている」
【時間/期間/お金】を表す名詞が入ることが多いです。= “time / a year / money” など
また本来は”on -ing”の形ですが、現在ではほとんど省力されます。
11. There is no knowing / telling(動名詞) 〜 「〜がわからない」
1. There is no knowing what will happen next.
「次に何が起こるかわからない」
2. There is no telling what will happen next.
「次に何が起こるかわからない」
この用法での動名詞は”knowing”と”telling”を覚えれば大丈夫です。
12. I feel like – ing(動名詞) 「~したい気分だ」
I don’t feel like doing anything today.
「今日は何もしたくない気分です」
Bruno Mars の「The Lazy Song」でも使われているフレーズです。
「何もしたくねぇな」というときに使ってみてください。
13. On – ing(動名詞)「〜するとすぐに」
On hearing the news, She went out.
「その知らせを聞くとすぐに、彼女は出て行った」
“on -ing” = “as soon as”「〜するとすぐに」と同じ意味で使われます。
14. In – ing(動名詞)「~するときに」
you should be careful in crossing the intersection.
「交差点を渡る時は、注意すべきです」
“in -ing” = “when”「〜するとき」と同じ意味で使われます。