今回はテーマ使役動詞[make / have]を使った分詞表現です。
使役動詞には[ let / have / make]の3つがありますが、”let”は分詞をとることができません。
それでは実際に例文で見ていきましょう。
使役動詞 have + O + 過去分詞
使役動詞 have を使った分詞表現では利害関係を表す表現として使われます。
つまり、主語が「利益」を得た、または「被害」を受けたことを表すことが基本です。
※ 分詞のカタマリには を引きました。分詞が説明する名詞には を引きました。
利益: have + O+ C 「OをCしてもらう」
2) I had my bike repaired at the shop.
私はお店で自転車を修理してもらった。
S = I
V = had
O =my bike
C = repaired at the shop.
OとCには「=関係」がありますので以下のように考えます。
my bike = repaired (私の自転車は修理された)
このように、使役動詞の”have”が第5文型をとる場合、Oを説明するCの場所に過去分詞を使うことができます。
そして例文1)では、主語の「利益」を表しています。
「自転車を修理してもらう」というのは、主語にとっての利益になりますね。
被害: have + O + C 「OをCされた」
2) I had my wallet stolen in the restaurant.
私はレストランで財布を盗まれた。
S = I
V = had
O =my wallet
C = stolen in the restaurant.
OとCには「=関係」がありますので以下のように考えます。
my wallet = stolen (私の財布は盗まれた)
このように、使役動詞の”have”が第5文型をとる場合、Oを説明するCの場所に過去分詞を使うことができます。
そして例文2)では、主語の「被害」を表しています。
「財布を盗まれる」というのは、主語にとっての被害となります。
使役動詞 make + oneself + 過去分詞
使役動詞 make を使った分詞表現を確認していきます。
make を使った分詞表現で覚えるのは以下の2つだけ大丈夫です。
1) make *oneself understood
「理解してもらう」
2) make *oneself heard
「聞いてもらう」
*oneselfの部分には “ーself” (再復帰代名詞)が入ります。
=myself, yourself, himself, herself …など
このように使役動詞 make を使った分詞表現では
過去分詞の“understood / heard”しか使わないので、覚えたほうが早いです。
実際に例文で見ていきましょう。
※ 分詞のカタマリには を引きました。分詞が説明する名詞には を引きました。
make + oneself + understood 「(自分の考えや発言)を理解してもらう」
2) I made myself understood in English.
私は英語で(自分の考えを)理解してもらった。
※この表現は、自分の考えや発言を理解してもらったときに使います。
ですので、myself = 自分自身の考えや発言と考えると、理解しやすいです。
S = I
V = made
O = myself
C = understoodin English.
OとCには「=関係」がありますので以下のように考えます。
myself =understood (私の考えや発言が理解される)
make + oneself + heard 「(自分の考えや発言)を聞いてもらう」
2) Megan couldn’t make herself heard in the discussion.
ミーガンは討論で(自分の考えを)聞いてもらえなかった。
※この表現も、自分の考えや発言を理解してもらったときに使います。
ですので、myself = 自分自身の考えや発言と考えると、理解しやすいです。
S = Megan
V = made
O = herself
C = heard in the discussion
OとCには「=関係」がありますので以下のように考えます。
herself = heard (私の考えや発言が聞かれる)
このように、使役動詞 make を使うとき、Cの場所に過去分詞understood / heardを使うことができます。
まとめ
それでは使役動詞の用法をまとめましょう。
① 使役動詞 have + O + 過去分詞
利益 : 「OをCしてもらう」
被害 : 「OをCされた」
→ 分詞表現では利害関係を表す
②使役動詞 make + O + 過去分詞
make + oneself + understood 「(自分の考えや発言)を理解してもらう」
make + oneself + heard:「(自分の考えや発言)を聞いてもらう」
→ 過去分詞の部分は”understood/ heard”だけなので覚えてしまいましょう。
今回は使役動詞”have/make”を使った分詞表現について説明しました。
ぜひ例文と一緒に、この活用を覚えてください。
今日もありがとうございました。