今回は助動詞may、mightの表現を確認していきましょう。
may (推量)「〜かもしれない」
John may know something about the man.
ジョンはその男について何か知っているかもしれない。
否定文
John may not know something about the man.
ジョンはその男について何か知らないかもしれない。
一般的なmay(推量)の使い方です。
確信度が50%くらいの時に使いましょう。
may (許可)「〜しても良い」
A : Have you finished your homework? (宿題終わった)
B : Yes, I have done. (終わったよ)
A : You may go now.(もう行ってもいいよ)
may(許可)の使い方です。
宿題を終えたことを確認し、出かけてもいいことをAさんが「許可」しています。
否定 “may not” (禁止)「〜してはいけません」
A : Have you finished your homework? (宿題終わった)
B : Not yet. (まだだよ)
A : You may not go now.(行ってはいけません)
may(許可)を否定の意味で使うと禁止の意味になります。
「しても良い」(肯定) → 「してはいけない」(否定)
疑問文 “May I ~” (許可)「〜してもいいですか」
May I go to the restroom?
トイレに行ってもいいですか?
may(許可)を疑問文で使うと、相手に「許可」を問う意味で使われます。
”May I ~”で使うようにしましょう。
may (祈願)”May + S + V ~!” 「〜しますように」
May you get well soon!
早く良くなりますように
“may”(祈願)は「~しますように」という話し手の祈りの気持ち、願望を表現するときに使う祈願文です。
助動詞mayを前に出すのが特徴です。
形は“May+S+動詞の原型!”を使います。
might(推量)「〜かもしれない」 ※mayの過去の意味ではない
John might know something about the man.
ジョンはその男について何か知っているかもしれない。
may(might) have + 過去分詞「〜したかもしれない」
mightには、mayの過去の意味はなく、mightを使うと、話し手の確信度が下がると話しましたが、
では「〜したかもしれない」という過去の意味で使うのにはどうすればいいのでしょうか。
答えは、”may have + 過去分詞”を使うことになります。
may have done 「〜したかも知れない」
「may have done」は現在の状況において、した可能性もしていない可能性もあることを表します。
I have a pain in the left leg, I may have broken it.
左足が痛い、折れたかもしれない。
might have doneは「〜していたかも知れない」
「might have done」は仮定法として使われます。
過去の事実に反して、もし何らかの条件であったら、〜していたかも知れない(実際にはしていない)ということです。
If you had given me some advice, I might have passed the exam.
もし、あなたが何かアドバイスをしてくれていたら、私は試験に合格していたかもしれません。
このように、現在の状況において「した可能性もしていない可能性もあることを表します。過去の推量 「 ~ したかもしれない 」 を表す場合は 「 may have + 過去分詞 」を使います。
may well + 動詞の原形 「たぶん ~ するだろう」「 ~ するのももっともだ」
It may well be true.
それはたぶん本当だろう
You may well think so.
君がそう思うのはもっともだ
may(might) as well + 動詞の原形 「 (しょうがなく) ~ する方がよい」
You may(might) as well walk home. the train is very delayed.
歩いて帰った方がよいです。電車がかなり遅れています。
この例文のように、「 (しょうがなく) ~ する方がよい」という時に
“may(might) as well + 動詞の原形”を使います。
might as well A as B 「BするくらいならA したほうがましだ」「BするのはAするようなものだ」
You might as well throw your money into the fire as lend it to him.
あなたは彼にそれを貸すくらいなら、あなたのお金を火に投げ込むほうがよいです。
A = throw your money into the fire 「あなたのお金を火に投げ込むほうがよい」
B = lend it to him 「彼にそれを貸すくらいなら」
Youmight as well talk to a stone wall as persuade him.
彼を説得するのは、石垣に話しかけるようなものだ。
A = talk to a stone wall 「石垣に話しかけるようなものだ」
B =persuade him 「彼を説得するなら」
※この表現の意味は、「彼を説得するのは不可能」ということを強調しています。
「説得しても絶対に聞かないので、石垣に話しているようなものだ」という意味で使われています。
「might as wellA asB」は「B するのは A するようなものだ」「B するくらいなら A するほうがよい」という意味で、不可能・不愉快のニュアンスを表す表現です。
この表現では”may“よりも”might”を使用することが望ましいです。
まとめ
それではmay、mightのの使い方を確認して行きましょう。
・may (推量)「〜かもしれない」
・may (許可)「〜しても良い」
・may (祈願)”May + S + V ~!” 「〜しますように」
・might(推量)「〜かもしれない」
※mightはmayの過去の意味ではなく、話し手の確信度が下がる。
「かもしれない」の意味では、会話の中で「might」の方が良く使われる。
・may have + 過去分詞「〜したかもしれない」(現在が)
・might have + 過去分詞「〜していたかもしれない」(仮定法)
・may well + 動詞の原形 「たぶん ~ するだろう」「 ~ するのももっともだ」
・may(might) as well + 動詞の原形 「 (しょうがなく) ~ する方がよい」
・might as well A as B 「BするくらいならA したほうがましだ」「BするのはAするようなものだ」
これらの意味を例文と一緒にまずは覚えていきましょう。
今日もありがとうどざいました。