形容詞・副詞の語法一覧

今回は紛らわしい形容詞と副詞の語法をまとめました。

Contents

1) 紛らわしい叙述形容詞

1) 紛らわしい叙述形容詞

叙述用法	限定用法
afraid	frightened*
alive	live / living
ashamed	shameful*
awake	waking
alike	similar*
alone	lonely*
asleep	sleeping
aware	conscious*

-ableは「受動」、それ以外（-fulや-ive）は能動と覚えておこう

2) 意味の紛らわしい形容詞

①respectからの派生形容詞
・点→　respective「それぞれの」
・尊敬・敬意→　respectful「丁寧な」、respectable「立派な」

②imagineからの派生形容詞
想像する
→imaginary「想像上の、架空の」
→imaginable「想像できる」
→imaginative「想像力に富んだ」

③senseからの派生形容詞
→sensitive「敏感な、繊細な」
→sensible「分別のある、賢明な」
→sensory「感覚の」

以下のほぼ同じ意味
→sensuous 「快感」 (文語的)
→sensual 「快感」 (日常で使う)

④ considerable 「かなりの」　, considerate 「思いやりのある」 (ate ~のある)

⑤ Valuable「価値がある」、valueless「価値がない」　（⇆invaluable/priceless 「非常に貴重な」

⑥ industrial「産業の」、industrious「勤勉な」

⑦ succeedからの派生形容詞
・ succeed in （動詞）「成功する」→　success(名詞) 「成功」　→ successful（形）「成功した」
・ succeed to （動詞）「後を継ぐ」→　succession（名詞）「連続」→ successive（形）「連続する」

⑧ letterからの派生形容詞 literal 「文字通りの」、literary 「文学の」、literate 「読み書きができる」

3) 限定用法と叙述用法で意味が変わる形容詞

① present
・現在 →　限定用法 the present member.
・出席している →　叙述用法 the members are present.

② late
・故、先の～ →　限定用法 the late Mr. houton. / the late president
・遅れた →　叙述用法 You’ll be late for the meeting.

4) S(人) is ～ to do / S(もの) is ～ to do

S(人) is ～ to do	(un)able / (un)likely / (in)capable of
S(もの) is ～ to do	(in)convenient / (un)necessary / (im)possible / (un)likely
It is ～ that 節	possible /probable / likely / necessary /certain

5) 似た意味だけど、使える名詞が異なる形容詞

large / small	audience「観衆」 population「人口」 number「数」 amount「量」
high / low	price「価格」 cost「費用」 income「収入」 fee「料金」
heavy / light	traffic「交通量」

6) many, few, much, littleを使ったさまざまな表現

	数を表す（可算名詞につく）	量を表す（不可算名詞につく）
多い　(many,much)	many books （= a lot of books） ※many a book (文語的にはこの表現方法もOK)	much money （= a lot of money）
少しはある (a few,a little)	a few books	a little money
かなりある	not a few books quite a few books	not a little money quite a little money
ほとんどない ( few, little)	few books	little money

7) of 抽象名詞

of importance (=important)	重要である
of use/service (=useful)	役に立つ
of value (=valuable)	価値がある
of ability (=able)	可能な
of courage (=courageous)	勇気のある

“of 抽象名詞”の表現は、(　　)内の「形容詞」と同じような意味で使うことができます。

単語の例文、例文の日本語訳

of importance (=important)：

例文: This project is of great importance to our company.
日本語訳: このプロジェクトは我が社にとって非常に重要です。

of use/service (=useful)：

例文: The new software will be of great use to our team.
日本語訳: 新しいソフトウェアは我々のチームにとって非常に役に立つでしょう。

of value (=valuable)：

例文: The information provided in the seminar was of great value.
日本語訳: セミナーで提供された情報は非常に価値がありました。

of ability (=able)：

例文: She is of great ability, always completing her tasks efficiently.
日本語訳: 彼女は非常に有能で、いつも仕事を効率的に完遂します。

of courage (=courageous)：

例文: He proved to be of great courage during the crisis.
日本語訳: 危機の際に、彼は非常に勇気のあることを証明しました。

8) 副詞になった表現

abroad (海外で)/overseas (海外)/downtown (中心街、繁華街)/upstairs (階上)/outdoors (屋外で)/indoors (屋内で)/home (自宅)

以上の英単語は、日常的によく使われるため、副詞として使われるようになった表現です。
例えば、”abroad”や”home”は
“go to abroad”や”go to home”とは言わずに、
“go abroad(海外に行く)” “go home(自宅にに帰る)”のように使います。

単語の例文、例文の日本語訳

abroad (海外で)
例文: She decided to study abroad in France next year.
日本語訳: 彼女は来年フランスで留学することに決めました。

overseas (海外)
副詞の例文: She decided to travel overseas for her vacation.
日本語訳: 彼女は休暇で海外旅行をすることに決めました。

downtown (中心街、繁華街)
例文: We went shopping downtown and found some great deals.
日本語訳: 私たちは中心街で買い物をして、お得な商品を見つけました。

upstairs (階上)
副詞の例文: She went upstairs to get her book.
日本語訳: 彼女は本を取りに階上へ行きました。

downstairs (階下)
副詞の例文: He ran downstairs to answer the door.
日本語訳: 彼はドアに出るために階下へ走りました。

outdoors (屋外で)
例文: We enjoy spending our weekends outdoors, hiking and fishing.
日本語訳: 私たちは週末を屋外で過ごすのが好きで、ハイキングや釣りを楽しみます。

indoors (屋内で)
例文: On rainy days, we prefer to stay indoors and watch movies.
日本語訳: 雨の日には、屋内で映画を見るのが好きです。

home (自宅)
例文: After a long trip, nothing is better than coming home.
日本語訳: 長い旅行の後、家に帰ることほど素晴らしいことはありません。

9) 形容詞と副詞の意味が異なるもの

形容詞	副詞	副詞
high「高い」	highly「高く」	highly「大いに」
late「遅い」	lately「遅く」	lately「最近」（現在完了とともに）
most「最も多い」	most「最も多く」	mostly「たいてい」
near「近い」	nearly「近くに」	nearly「もう少しで」